じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

まじめな看護師さん

2006年01月17日 | 日々のこと
2ヶ月前に入院していたときのこと。
病室担当は新人の若い看護師さん。まじめ一方で何事にも一生懸命に取り組んでいる。

薬は忘れないでちゃん飲んでいますかと聞かれ、「多分」と曖昧に答えていると、薬袋をひっくり返して錠剤の数を数え始め、「やっぱり1回分忘れています」
夜、睡眠薬を飲んでぐっすり寝付いたと思ったら起こされて、心電図モニターが外れていますから治させていただきます。あのねー
脈を診るにも、何度も検脈位置を確かめてからきっちり1分間計る。
ベテランの看護師さんは、ほんの5秒ほど、それも脈は触れないような位置でも平気・・?

あるとき目を赤く泣き腫らしていたので聞くと、上司にしかられたのだという。
「もう少し融通を利かせなさい」と言われたとか、暗に仕事が遅くてドジと受け取ったらしい。「基本に忠実に、正確にまじめにやるのが一番だよ」と慰めるとまた元気に帰っていった。こうした時期があって成長していくのだろう。

秋も深まるある日「困ったことがあるのですけど」と言うので尋ねてみると、「私、ドアを触るたびに電気がきて、怖くて悩んでいるんです」
夜勤などでカーディガンなど上着を着はじめ、静電気のせいらしい。
「こわごわ指先で触るから余計にひどいんだよ、壁に手の平全体を押し付けてからドアノブを握るといいよ」とアドバイスしてあげると、「はい、やってみます」
翌日、「効果のほうはどうだった?」と聞くと、「はい、電気は来なくなったのですけど、・・・・」
「上司から、いつも何を反省しているの?と聞かれるんです」
壁に暫らく片手をついているらしい。それは時間が長すぎるっていうの!
どこまでも真面目な娘だったなあ。良い看護師さんになれると思う。この写真を見る
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