じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

新治療薬に望み

2008年06月08日 | 急性骨髄性白血病

三日間岡山にいて、土曜日に家に帰る。久しぶりにぐっすりと眠れた。

最近はもっぱら電車で往復するようにしているが、予讃線の乗り心地は相変わらず悪い。

車のほうが気楽なのだが、昨今のガソリン代の高騰、高速道・瀬戸大橋の通行料、

岡山での駐車料も嵩み、車での往復には早々と音を上げた。

安全面でもみな安心してくれる。

・・・・・

妻は、2回目の抗がん剤(ダウノマイシン + キロサイド)でも寛解(がん細胞が見えなくなる)

至らなかった。

白血球は0が続き、貧血も相変わらずで、食欲も落ちて一時歯肉炎や肺炎も起こした。

輸血と抗生剤で何とか持ち直し、差し入れの食事で食欲も回復してきた。

血液検査値は相変わらずで、いつ何時、感染症に罹るか予断を許されない日々である。0406124_2

しかし妻はどんな事態になっても希望を失わない、

回復を信じている。

いまだかって愚痴や泣き言を聞いたことがないのである。

いつでも信じられないほど明るく振舞っている。

彼女の患者としての気力と態度は褒めてやりたい。

私の居るときにも、電話で友達の悩み事を長々と聞いてあげていたり、若い新人の看護師さんの相談を親身になって聞いてあげたりしている。

はては若い医者の卵(学生)の患者接遇相手を買って出て、楽しそうに語らっていたりと。

どちらが患者だか・・・・結構辛い境遇なのに

・・・

主治医をはじめ医師団が一丸となって今後の治療を模索してくれているのがわかる。

歯科医師も病室へ頻繁に来て治療してくれたり、

医師も看護師さんも何かとバックアップしてくれて、しかも皆本当に優しい。

治療環境に関してはいうことなし、ほんと私は幸せで恵まれていると妻は言う。

・・・・

難治性の白血病、今後の治療に効果の期待が少なくなる中で、次の治療の説明があった。

これまでの治療経過を聞いて、さすがに妻も少しばかり落ち込んだ。

次の治療には

新薬「マイロターグ」(一般名 ゲムツズマブオゾガマイシン)ワイス社、を使う。

がん化した血液細胞のの表面にはCD33と呼ばれるたんぱく質があって、

マイロターグはこのCD33へ特異的に結合して、がん細胞だけをやっつける。

その作用が標的を破壊するミサイルに似ていることから「ミサイル療法」(国立がんセンター資料)とも呼ばれている、まだ承認されて間がない期待の新治療薬らしい。

・・・

0406125 来週、この治療が始まる日に又行くことにする。

最初の24時間に稀ではあるが急性副作用の出る危険性があると聞いたので・・・・。

2週間置いて2回投与する。

その治療効果が発現するには1~2ヶ月かかる・・・

その間感染症などの危険は続くが、祈る気持ちで期待している。

コメント (3)
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