昨日のように余り人が来ないと気分的に滅入ってしまうが、そこは何とか気を取り直して今後の対策とともに色々と考えなくてはならない。 とにかく現実は現実として現状把握をしっかりしておかないと次の判断を間違えるかもしれない。
オープニング・パーティーのときはご近所さんや友人が来てくれたのだが、昔のときほどではなかった。 そういえば昔は、元ヒッピーだったような人がもっといっぱい居たように思う。 新聞やポスターそれにラジオまで一応PRはセンターの方でやってくれたのだが、今回は一般の人の興味が薄いのを肌で感じた。
当然20年前とは事情が違うのだが、どう考えても画廊や美術館で展覧会をして絵の販売をする方法は時代遅れの感じがする。 かといって新しいやり方のアイデアが有る訳ではないが、今までの方法は古臭くなってきていることは確かだ。
もちろん展覧会や美術パーティーはなくならないだろう、しかしそれらが時代と共に変化して来たように今何か新しい方向に向かおうとしている感じがする。
そもそもダダですべてを否定して壊してしまい、シュールで何でもありきになった美術界で、レディーメードのコンセプトによって絵を描かなくても芸術家になれる時代である。
お隣のフランクの奥さんシェリは学校の先生で、フランク自身土をこねる趣味があり小型の電気キルンまである。 この間寄ったときにA4サイズの小さな絵を可愛い額縁に入れて飾ってあった。 シェリがオンラインで見つけた植物の細胞の写真で、プリント・アウトして市販で安い額縁を買って入れ、それを四つ作って壁に掛けていた。
自然の作り上げた造形に勝るものは無い、細胞の顕微鏡写真は素晴らしい微細画である。
現代の絵画作家は、それ以上の何かを加えたものを表現する必要があるだろう。