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無料ご招待日帰りの旅 その2 ~ワールドダイヤモンド横浜~

2010-11-01 03:43:04 | 旅行記
恭しくワールドダイヤモンドの館内に入る。
玄関ホールではスタッフがまず館内図を配布してくれた。
最後にバスを降りたので、既にホールでのダイヤモンドやオブジェについての説明などは始まっていた。
トイレに駆け込む人もたくさんいたが、何の躊躇もなく説明は続く。
ここはとりあえずの場所であり、時間を割くところではないのだろう。
オパールの巨大原石(だったっけ?)を触ったり、折角だから壁面に掲げてある説明書き等読んでおきたかったのに、次の間への移動を我々の義務のように促される。
 
次の間、インフォメーションルームでは丸椅子に腰掛けて先とは別のスタッフによるこちらのオリジナルジュエリーなどをご紹介。
まず、バス内でのクイズ結果の発表。
これは意外にも盛り上がった。が、今回のメンバーに一人も正解者はなく残念。
全問正解者へのプレゼントは一体なんだったのか気になるところ。
常に満面の笑みにもかかわらず決して目が笑っていないスタッフによるよどみないトークについ引き込まれる。
一般の方の見学ができないのは、ギャラリーではショーケース内に陳列することなく自由に手に取ったりつけ放題なので、セキュリティーを考慮して、今回のようなツアー客しか見学できないとのこと。
うまい! 座布団一枚!
紹介された磁気付きブラックダイヤ、パール、匠という名の指輪、そしてお気に入りと書かれたスタンプラリーの用紙もいただいた。
クイズに答えられずともまだ粗品のチャンスがあるらしい。
ここでは結構時間を割いた。多分予定通り25分間だったのだろう。
 
いよいよ2階へ。
お楽しみのギャラリーの前に工房を見学。
3名の女性が署内の面会のように、ガラスに向かって作業をしていた。
どう見ても工房には見えず、不思議空間だった。
ここでの説明等は一切なし。
早く早く隣のショップギャラリーへと声をかけられる。
 
さあ、とうとうショップギャラリーだ。
何はともあれ、スタンプラリーの制覇が目的だ。
まずブラックダイヤのサンプルを首にかける。
可笑しいほど似合わなかったが、磁気効果を試すためずっと着けたままパールのブースへ。
パールに傷が付かぬよう、一旦ブラックダイヤをはずして着ける。
これも何故か似合わない。
続いて匠コーナーへ。ぶかぶかの指輪をはめる。
3箇所までは簡単にクリア。
一人になると何が起こるかわからない、ここまでは常に誰かと一緒になって試着。ちょっとした知恵だ。
 
さて問題は「お気に入り」。聞くと、気に入ったものが見つかったらスタッフに声をかけてとのこと。
どれにするかと吟味していたところ、ぶらぶらと首元で揺れるブラックダイヤを見つけてスタッフに声をかけられる。
「どこかお悪いところあるの?」
「(頭が…改め)頭痛が少々」
「まあ~~~~!!! それは大変! ブラックダイヤ、病気のあなたには必要よ! (吟味中のダイヤに対し)こんなもの選ばないで!」
「見ての通り、ブラックダイヤは全然似合わないんですけど。」
「大丈夫、もっと細いのを持ってきてあげるわ!」
「いいです、いいです~。どれも似合わないです~。」
細いのを取りに行かれた隙に、先程の匠コーナーに別スタッフがいたので
「これ気に入ったのでサインお願いします」 と目に入ったものを指差した。
すぐサインしてくれたにもかかわらずその用紙を自分の手元に置いて返してくれない。
ここから互いの攻防開始だ。
うっかり選んでしまったのは16万8千円。
中途半端な値段だ。
金利は当館が請け負うので3年だか4年でローンを組んで月4500円程と、黄金の豚よろしく電卓をはじくスタッフ。
まずかった。もっと50万位のを選んどけばとても手が出ないと断りやすかったのに。
怒られちゃうのでとお断りすると、光熱費などの口座にすればばれないと悪知恵を伝授。
そんなことはできないとさらにお断りすると、電卓はじいて1日300いくら、これならちょっと我慢すればいいでしょ、と。
さらにお断りすると、内緒で250にしておくわよとのこと。一体いくらになったのかがさっぱりわからない。
このまま付き合っててもお互いのためにならないので、もういいですとスタンプラリーの用紙を奪い返すと、わかりましたと持ってきてくれた粗品。
アメジストのころころした小石が1個。
これのために私は頑張ったのか…脱力。
早くこの場を去らねばと、とりあえずブラックダイヤをはずしつつ歩いていると、私を病人に仕立て上げたスタッフがどこからともなくやってきて、「これは必要ないのね!」とすごい勢いで奪っていった。
あんまりだ、あんぐりだ。
 
もう少し様子を見て、誰かご購入されたか見たかったが、うっかり最後になってしまうとまた攻撃が始まってしまうと、泣く泣く1階の休憩コーナーへと移動。
何にも買わなくてほっとしたのもつかの間。
全く関係もないドライイチヂクを購入してしまった。
まあ、このお買い物に悔いはない。みんな結構イチヂクにはまったようで、同じ紫の袋を一様にバスの中に持ち込んでいた。
 
こうしてワールドダイヤモンド横浜を無事あとにすることとなった。
案外90分間は退屈しないですんだ…かも。