女体山山頂を後にして御幸ヶ原へと向かう中、がま石に一石投じるもあえなく撃沈。
これがKさんがひょいっと投げると見事するっと口の中に収まってみんなで喜び合った。
女体山山頂で既に、強風からバーナーは無理だと判断していた隊長。
バーナーコーナーも満員御礼状態だったのでベンチに腰掛けると
隣でシートを広げてワイワイやっていたのはデッドヒートを繰り広げた3歳の坊やチーム。
坊やの健闘を讃え、我々もお昼にする。
各自おにぎりを口にする中、
一人1回分ならお湯があるのでカップ系かコーヒーを選んでくださいと促すと
Kさんはコーヒーを、隊長はどちらもいらないと言う。
それでも是非どちらかと何度か声をかけると、ようやく消費しないと重いのか、よしわかったとカップ麺を選択。
嬉々としてお湯を入れて渡したものの、時間を過ぎても硬麺のままで…。
コーヒーはあ~あったかいとなったけれど、カップ麺はやはり沸騰熱湯でなければだめみたいで
だからバーナーを担いできたのになぁと不本意ながらもお汁までしっかり完食してくれた。
3歳坊やチームの記念撮影をして、荷物番をしているという隊長を残して
K山と二人、男体山山頂へ向かう。
以前友人とランチしたポイントには2組の親子連れが同じようにお食事中で
なんだか懐かしく見てしまった。
山頂からの景色は、女体山からとはまたひと味違う。
天使のはしごがかかる空は神々しくて、さらに地上よりもずっと近く感じて何か込み上げるものがある。
ただ展望は180度なので、女体山からの方が感動的だねと二人で話す。
隊長が待つ御幸ヶ原に戻り、おたつ石コースの登山道に戻ると
相変わらず登ってくる人、下る人で混み合っている。
ここはロープウェイを使いますかと、下りは6分間の空中散歩を楽しんだ。
山肌の紅葉を堪能できる素晴らしい景色!
乗車の待ち時間もそこそこあったけれど、
これはこれで無理しなくて正解だったなと満足のいく選択となった。
あ、ロープウェイの列は乗車用なので列の右手を乗車口前までぐいぐい進んで切符を購入。
乗車券を手にして並ばなくちゃです。
15時ぐらいに駐車場に戻って、高速はまたもや渋滞。
どうやらバスも巻き込んでの玉突き事故があったみたい。
隊長最寄り駅から17:31発の電車に乗り、今度はバスに揺られて20時前無事帰宅。
楽しい山行きだったな。
次はどこ行こう。それを考えるのがまた楽しい。
当日は朝7時集合にして、最寄り駅発5:48、6:47集合駅着。早かった。
ちなみに隊長はいつも5時過ぎには目が覚め、
Kさんも普段の出勤時間と変わらないらしく…。
むしろ6:47に駅に着くと途中で連絡してしまったものだから、
予定より1本早い電車に慌てて変更してくれたみたい…。
朝頑張ったけれど渋滞があったり、ちょびっとだけ道を間違えちゃったりで
つつじヶ丘登山口に着いたのは9時半は回ってた。
晴れて22℃まで気温が上がるとなっていたのに、
どんより雨が落ちてきそうな曇り空に空気は冷え冷え。
身支度しながらこの寒さだったら温かいものがほしくなるかもと、
結局お昼のあれこれは全部持って行くことに。
3人分のカップものと水2本、水筒1本、自分のペットボトル1本
レインウェアにダウン、行動食やらを入れたらやたらとかさばってしまい、
アルミのやかんはKさんにお願いすることにした。
つつじヶ丘の登山口を8:55出発。
写真を撮りたかったらいつでもストップしてねとスタートで隊長に言われたのに
ここはいいやとスルーしたのが大失敗!
Kさんの登山デビューの一コマをそろそろ撮り始めますかと
スマホを出そうとしたら、サコッシュ毎車中に置いてきたことに気づく。
地図も入っていたのに、痛恨のミス!
でもまあ、心に焼き付けるいい登山になった。
弁慶茶屋跡に着いたのは10:35。
ここまでの道のりは鈍色の空で視界なく、
3歳くらいの男の子と抜きつ抜かれつ励まし合いながらのデットヒートを繰り返す。
二人にとっては長いアイドリングとなりちょっときつかったご様子。
ベンチに腰掛けこのまま根っこが生えそうな休憩具合。
さっ、そろそろ行きましょう!と声をかけ、重い腰を上げてもらう。
ここからは奇岩巡りのお楽しみ。
弁慶茶屋跡ではぽつぽつあたっていた雨もいつの間にか感じなくなり、
弁慶七戻りから始まるいくつかの奇岩を
ほ~!やらへ~!やらの感嘆符で鑑賞しながら歩みを進め
裏面大黒に着く頃にはすっかり晴れ渡りぽかぽか陽気に。
Kさんがどうか山登りを楽しめますようにとお参りをした屏風岩の神社では
ひんやりとした風がとても心地よかった。
大仏岩をよく表現したね~と通り過ぎて、いよいよ岩場の始まりかなと思われるところから渋滞が始まる立て看板。
今日は大丈夫そうだねと高をくくっていたら、2番目の立て看板を通り越したところでとうとう渋滞に突入。
狭い岩場に登りの渋滞だけでなく、そこに下りてくる人も加わるから
岩場の不得手だけでなく譲り合いで渋滞になっている。
やっと着いたと思ったら、女体山頂に到達するための長い列が別にできていた。
この行列で並ぶこと30分以上。
山頂の神社の前には混雑時3分以内滞在の張り紙もあった。
こんなに並ぶなら山頂からの景色はいいかなと思っていたけれど
この景色が関東平野を360℃見渡せる素晴らしいスポットだった!
ここを見ずにして筑波山を語るなかれの絶景。
何より空がとってもとっても近くて…感動!
二人は怖いからと先の方までは行けなかったけれど、
Kさんは感無量のご様子で、何よりそれがほっとした。
あれは10月に入ってからだったかな。
仲良し事務職員Kさんが、先々の趣味を何か見つけたい。
山から見る景色をそのひとつに考えたいんだけど…と。
それまで幾度となくお誘いしても、脈なし。
それが夏休み運良く取れた王ヶ頭ホテルで過ごした美ヶ原の景色が素晴らしくて…さんのラインのアイコンは美ヶ原じゃないですか?!と
美ヶ原のほんの一部である写真でもわかるくらい魅了されたみたい。
それならばと早速隊長に話をつけて、Kさんの登山デビュー計画を練る。
まずは日を決める。それぞれの予定を合わせて11/23勤労感謝の日に。
紅葉登山を楽しもうと、9月末に隊長がソロ登山を楽しんで筑波山はどうかと。
日本百名山で登山デビューだぞ! どうだ!
YouTubeで予習をしっかりしておくようにと指示されたKさん。
高尾山も登ったことのないKさんだけど、
普段息子さんと20㎞近くの国道歩きを楽しんでらっしゃるのできっと大丈夫。
私からはスクワットがいいよとアドバイス。
それから集合時間を決めたり、持ち物を確認したりの
遠足前のようなわくわく感が楽しかった。
お昼はお湯を沸かしてカップ麺を食べたりコーヒーを飲んだりしたいという隊長。
もし、バーナー使用場所が混んでいた時を考えて
各自おにぎりは持参でと連絡あり、Kさんにも伝えてと。
これってきっと水やら運んで結局できなくて、ただ重かったとなるパターンだと思ったので
水筒にお湯を入れて持って行くと伝えると
初登山のKさんにバーナーを使っておもてなしをしたいと言う。
それをそのまま伝えるわけにもいかないので
お湯を沸かしてくれるのでカップ麺なんかも好みのを用意してとKさんに伝えると
おにぎりやパンで足りるようだったら持っていかなくてもいいんですよねと。
ザックも登山用のないKさんのおそらく荷物は最小限にしたいという思い、
隊長のとにかくデビューは楽しい気持ちで終えてほしいという思い、
二つの間に挟まれて悩む~。
結局、水はペットボトル500㎖×2本、600㎖の水筒にお湯を詰め、
カップ麺、スープなどを選べるように4点用意して
車の中に置いていけるし、出発前に披露してどうするか決めることにした。
それから律儀にYouTubeを見ては最後岩場があるみたいと気にかけ、
紅葉ということで人出が多く山も大変なことになるではと
ことある毎に心配するKさんに
人が多い方が待ち時間が多くてゆっくり上れるよ!と楽観的な私。
集合場所は車を出してくれる隊長の最寄り駅だったので
集合は二人でいい時間を決めて連絡してと言われていた。
それも紅葉の休日でできるだけ早くでないと渋滞に巻き込まれると心配するKさん。
8時集合ぐらいに考えていたら、
7時には遅くても出発したいですよね、何なら6時集合でも…。
確かに早いほうがいいけれど、6時集合だと最寄り駅始発の4時台…(T_T)
でもKさんの心意気を無駄にしたくない! と受け入れたけれど
後日、隊長からは早すぎて二人とも大変じゃないかと8時ご提案、
6時推しのKさんも私の時間を検索して驚いたらしく、無理だね~と。
で、お二人の気持ちを有り難く受け止め、間の7時集合になった。