しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

頑張らない

2012-04-16 22:32:58 | 日記
評定表の作成や修学旅行の平和記念式典の準備委員を動かすこととか、
やることはたくさんあるけど、わりと落ち着いてできるのは
非常勤の先生が6時間も授業を持ってくれてるから。
いや、もうほんとにありがたい。こんなに精神的に楽になるなんて。
非常勤の先生が授業してるときは私は基本的にオフ。
今日は最初だったので、資料集の配布を手伝ったりしたけど、
あとは全部一人でやってくださる。
そういうわけで、今日はかなり空きがあった。

評定表を2年生分済ませて、お菓子まで食べた
学年通信に載せるからと依頼された記事も書いた。
ものすごくたくさん仕事ができる。
いつもは夜中にやってたようなことが日中にできるなんて!

なんだか、一人でやらなきゃ!って頑張っていたのがバカバカしい。
仕方ないところはあったけど、頑張らなければ、もう私ダメ!って言えてれば、
もっと早く楽になれた。生徒にとっても、しんどそうな先生は嫌だろう。
頑張りすぎることって、ダメなのね。
頑張る=我を張るってことだよ、って聴いたことあるけど、確かにそうだと思った。

しかもすごく嬉しいことがあった。
小学校高学年からずっと不登校だった生徒が、4月からフリースペースに毎日通い始めた。
時間は普通の学校より短いけど、ちゃんと勉強もする。
今日、退勤後にその子のおうちに家庭訪問した。新しい問題集や学級通信を持って行く。
その子は最近、顔を見せてくれるようになった。
しかも今日は、すごく元気な顔をしていた。フリースペースに通学し始めて一週間。

金曜の保護者懇談会では、PTAの常任役員を決めなくてはならなかった。
保護者の方はみんな忙しい。それなのに、クラスから6人も役員を出さなくてはいけない。
懇談会中には3人決まった。これだけでもありがたかった。
決まらなかったらくじ引き、と言われていたけど、
機械的に決めていいものではない。介護や仕事で忙しい人が多いのだ。
日曜日と今日、いろんな方に電話しまくったけど、あと1人、まだ決まっていなかった。

ところが家庭訪問の際、フリースペースに通学している生徒のお母さんが、
「それなら私が・・・。」と自らおっしゃってくださったのだった。
それはこの保護者の方にとっては、すごく勇気がいることだったに違いない。
他の保護者の方の目は気になるけれど、とやはりおっしゃっていた。
お世話になりっぱなしなので、恩返しのつもりです、と。
ありがたすぎて、涙が出そうになった。

「私、役員になっちゃったよ。」とお母さんが息子におどけて言うと、
息子はにやっと笑って「・・・おめでとう!」と言ったので爆笑した。
ユーモアのある返しができるぐらい、大人になったことが嬉しかった。
1年のときは、玄関先に出てくることすらできなかった。


帰りながら、テイクアウトのコーヒーを飲む。
いや、今日ほんといい日だわ。寒くも暑くもないし。
地味だけど、じわじわ来るこの幸せ感。
こんな日がたくさんあるといいなあ。











静かなままで

2012-04-16 04:16:58 | 日記
日曜日の部活。
嫌々やっているわけではなく、のんびり活動できるからいい。
他の部活は厳しいだろうけど、うちは本当にゆったり。
美術部は、運動部の軍隊的な厳しさを嫌って入って来る子が多い。
自分自身は、さながら軍隊のような部活を中学時代にやっていたから、
それもまあ悪くはなかったとは思うけど、その子の性格にもよるだろう。

依頼されているポスターの制作と、学校を飾るためのプロジェクト用の作品制作。
今日はそれだけが課題。天気もいい。
今年度から日曜の活動を増やした。4月はほぼ毎週活動中。
土曜は、地域の方が美術室を使用している。

朝からちゃんと生徒が来る。お店でコーヒーをマグにいれてもらい、
急いで学校に駆け込む。
早めに行っても、生徒が先に来て美術室前で待っていることもある。
保護者の方も日曜に預かってくださるのは、
子どももダラダラしないからいいです、とおっしゃってくれていた。
なんか、託児所みたいだな・・・・。

美術室と職員室を行き来しながら、自分の仕事も進められる。
部活の先生以外、たいてい誰もいない。部活の先生も、グラウンドで指導していていない。
本当に誰もいないと心細いけど、職員室では一人でも学校には人がいると思うと、
ゆったりした気持ちになれる。仕事するにはちょうどいい環境でいい。
ウイークデーはあまりに忙しい。ゆっくり考えたい仕事はこの時間がいい。

転校生が2人、けがをして運動部ができなくなった子が1人入部してきた。
最近、どうもこの「怪我で運動できなくなった」が美術部入部理由の子が多い。
今年に入ってもう3人目。運動できなくなるほど運動させるってどうなんだろう。
成長期の中学生の身体について、顧問全員が専門的な知識を持っているわけではない。
中学の部活って、微妙だ。
精神論でやってこうとするのは、あまりよろしくない気がする。

お昼で終わって、片付けをしてたら、非常勤の先生がいらっしゃった。
1年生を担当してくださる。明日が1年生美術ははじめての授業だ。
いろいろ説明をして、結局19時前まで一緒に準備をした。
明日は私は3年1時間と学活1時間しか授業がない(こんなに余裕があるなんて!)けど、
非常勤の先生は授業がある日を2日間に固めたので、4時間ある。
他にもお仕事がある方なので、忙しい。学校には週2日勤務だ。
ベテランなので、授業準備、しっかりされている。
隣の学校から来られた方なので、生徒の様子も把握されている。
ちなみにこの人と以前一緒に働いていた常勤の美術の先生は、
一緒に京都旅行に行った私の友人でもあり、その友人からの紹介でこの先生がいらっしゃった。
友人は異動することになっていて、非常勤のその先生も次の勤め先を探していたようで、
友人から「とってもいい先生がいるよ。」と教えてもらったのだった。
非常勤の先生は、評判が良い先生はこうやって口コミで噂が広がって、仕事が絶えない。

最初は、オリエンテーションで教科書の解説と線描や簡単なスケッチのプリント。
とっても安心感あるなー。
三人の子育てをしてきた母でもあるから、オーラが優しい。
1年生は入学したばかりで何かと不安そうだけど、
優しいお母さんのようなこの先生ならきっと安心だろう。

ただしややこしいのは、私と非常勤の先生がおんなじ名字なこと。
生徒の「美術の◯◯先生いますかー。」は、下の名前で呼んでくれないと。
それでなくても、おんなじ名字が学校にあと3人いるから・・・・。
これから転勤するまで、おんなじ名字、あと何人増えるのかなー。

非常勤の先生は、それにしてもすごい。対人能力が高い。
いろんな学校に行ってらっしゃるから、
様々な方と接していて、誰とでもうまくやっていけそう。
うちなんて濃いキャラの先生もいるけど、大丈夫そう。
非常勤ってお給料は安くても、他にやってることがある人にはいい働き方だと思う。
でもいつかそういう働き方に移行したとしても、
口コミで紹介してもらえうような良い先生には自分はなれないかな。
対人スキルがなさすぎ・・・・。学ぶ事だらけだ。

日曜なのにいろいろ考えることは多くて、
評価評定表も1年生分しか作れずに、夕飯も食べずお風呂だけ入って寝てしまった。
20時就寝っていいね。幸せでした。もうしばらくこんなことはないな・・・。
仕事は明日やろう。授業は空きあるし。← やっぱりありがたい。

もう朝まで起きておくしかなさそうだけど、
一週間、心だけは静かに過ごしたい。
























旅への準備 ~修学旅行編~

2012-04-15 01:20:23 | 日記

修学旅行は5月末。もうすぐ。広島と京都に行く。
この組み合わせはたぶんわりと珍しいけど、平和学習を3年間にわたってやってきているので、
修学旅行はその総決算となる。
1、2年生では8月6日を登校日として、
テレビで中継される広島の平和記念式典を体育館で全員で見て、疑似参加した。
そのあと、戦争がテーマのアニメーションを見て、感想を書いた。
なんでもないことのように思えるけど、
子どものときにこういうことを意識したかしてないかによって、
大人になってから何かが違うように思える。
子どもたちは、だるい、めんどくさいって思っているかもしれない。
けど、意味ある取り組みだと私は思う。大人になってからきっと感じる。

現に中国地方出身の私は、差別に対する学習を重点的に受けている。
西日本には差別を受けている地方がかなりあるのだ。
それは、今でも就職や結婚の際の障害になっている。大変根強い。
特に年配の人は、出身の方に対して厳しいところがあるようだ。
しかし自分たちの世代は学習したおかげで、
それは為政者が自分の都合のためにやったことで、
差別自体なんの意味がないということがよくわかっているし、
そういうことにも関心を持って、一家言持つこともできている。
子どもたちから何かを引き出すことが教育だと言う人がいるけれど、
それだけでは足りない。教えなければいけないことは多いと思う。
インプットなしで、質の高いアウトプットなどあり得ない。


修学旅行1日目、広島へ行き平和記念公園と資料館へいく。
そこで、生徒主導の平和記念式典を行う予定。
そのために昨年度、奉納する千羽鶴やパネルなどを総合の時間に作った。
今年度、平和記念式典の進め方を考えて、平和宣言の草稿を考える仕事をしきることになった。
原爆慰霊碑の前で、生徒代表が読み上げる。
声なき数多くの魂が、聴いていることだろう。そう思うと、気持ちが引き締まる。

意見は生徒に募るけれども、最終的にまとめて文章にしていくのは自分の仕事だから、
8月6日の平和記念式典で毎年ある、こどもの平和宣言を調べてみた。
どれも、よく練られている。この原稿は、子どもが考えたものではないだろう。
まとめる際に、大人の手が入っている。その方たちの熟慮の跡が感じられる。
お互いを理解し合うことの大切さや、憎しみの連鎖を断ち切る強さを身につけようというもの、
いじめについて、核の脅威や自然環境の破壊にまで及ぶ内容。毎年、少しずつ異なっている。
このレベルまで持って行く力は自分にはないけど、参考にさせていただいて、
少しでも子どもたち自身にも響くようなものを作っていきたい。
特に、彼らは今まさに原子力の脅威にモロにさらされているのだから。

平和宣言を行い、そのあと、「あすという日が」という曲を斉唱する。
これは子どもたちが選んだ。
東日本大震災からの復興を願う曲として有名になった曲だ。
そのあと、キャンドルに火を灯し、全員で平和を願う会とする。
平和を願う心は、きっと未来を明るくしていくだろう。
教育の意味は、こういうところにあると思う。

闇の中に光を見出して、また光の中に、闇の存在を感じられるように。


2日目は京都班別自主行動で、3日目はクラス別行動で観光的だから、
1日目はかなり学習の色が濃い。

楽しいのも大切だけど、心から「命」について考える修学旅行というのも、いいものだ。
その場に行かないとなかなか実感できないから、修学旅行っていい学習の場だと思う。
それに旅の中で、友達の良さや本性を知るだろう、良くも悪くも。
そういうふれあいって、教室ではなかなかできない。

2年生のときの宿泊自然教室も感動に満ちていた。
今回は、どんなことを考え、思うのか。
課題も多いけど、とても楽しみでもある。

まあ、寝られないだろうけど・・・・。























中途半端、それでも

2012-04-14 18:36:02 | 日記
歓送迎会の幹事と保護者懇談会が同じ日っていうのは酷だった。
3年担任としてクラスの経営方針をきちんと説明し、進路指導の方針を語り、
クラスの様子を語り・・・という仕事をきちんとやるためには、
準備にそれなりの時間がいる。
それなのに幹事の仕事と被ってしまい、頭がクラクラした。
いつでもどこでも眠ることができた一週間だった。

あまりに激務だったため、副担任の先生方が歓送迎会の準備は手伝ってくれた。
ホテル会場の予約から始まり、食事、タクシー、2次会の手配、式次第、司会の台本・・。
慣れない仕事ばかりで戸惑う。初体験、幹事って大変だね。

学校が始まって一週間、決めごとをお知らせするために学級通信はもう4号まで発行した。
「こういうクラスにしたい!」というのは書いてきたから、
それを転用して懇談会の資料を作る。
懇談会の資料を作りながら、歓送迎会のパンフレットを作っていると、
どっちがどっちかわからなくなる。
パンフレットはカラー印刷だけど、学校の印刷機は無論モノクロだから、
個別支援級のカラープリンターを借りに行く。
個別支援級は独立しているから、いろいろある。

今年度、個別の先生は2人とも異動されてきた先生だ。
優秀なベテランの先生で、新年度から忙しく働いている様子だった。
通常級とは全く別の動きをするので、個別支援の先生とお話する機会はあまりないけど、
両面印刷に時間がかかるので、その間、ずっとお話の相手をしてくださった。
もうとっくに20時を過ぎていた。

人といると疲れることが多い、というかほとんどそうな私だけど、この個別支援の先生は違った。
一緒にいると元気になれるような人だった。
正直、こういう人に会えたのは、自分にとって久しぶりだった。
それは相手のせいではない。
いつも、過剰なくらい気を遣ってしまうけど、
気の遣い方が的外れなことも多くて、それでまた余計自分に疲れてしまう悪循環が常だ。

障害を持っている子どもでも、こちらのリードの仕方で様々なことができるようになる、
ということを実例をあげて、たくさん語ってくださった。
もう20年近く、個別支援専門でやっている方だ。
ほんとにこの仕事が好きで、楽しくて仕方ないの、とおっしゃっていた。
今年度は個別支援でも美術を教えることになっていたので、
一緒に教える方がどんな方かは私にとっては重要だったけど、
こんなにパワフルで温かい先生なら一緒にお仕事できるのは嬉しいなあと心から思えた。
と同時に、自分には
「この仕事が好きで楽しくて仕方がない」って1つの道に対して言えないかもしれない、
と自分を寂しく思った。

先日、生徒の前で、「夢」をテーマに自己紹介をした。
各先生方は、やっぱり教師になるのが夢だった方が多くて、夢を叶えるためにしてきた努力を語っていた。
それは、どれもとても、夢を叶えるためには努力が必要、
ということに対する説得力があるものだった。

しかし、私はやりたいことが多い。教師になるのが夢だったわけでもない。
流れ流れて今がある。ただ、美術に近いところにいたかっただけだ。

しかし、教師はやればやるほど面白く、
どうやったらもっと生徒に面白さを伝えることができるかを工夫したくなった。
だから、出発点の動機はとても不純だったし、今もやりたいことがたくさんあると正直に語った。
童話、絵本、ガラス制作・・・。どれも諦めたくない夢だ。
もちろん、美術の奥深さや楽しさを伝えられる教師にもなりたいと今は強く思う。

けれどたくさんありすぎて、どれも中途半端に終わってしまうかもなあとは思う。
ていうか、中途半端な奴だなあ、と自分で常に思う。
どれか一つの道に打ち込む姿は、絶対に美しい。
そうはなれない自分を、悲しく思う。



ステンドの教室へ行く。
昨日までは非常にバタバタで、ガラスにカッパーホイルを巻く宿題も全くできていなかったから、
朝から必死で巻きまきする。けど全部は終わらない、4分の3ほど終わらせて工房へ向かった。
そうしたら、嬉しいプレゼントが待っていた。

先生と先生の旦那さんは、私の制作途中の様子を写真や動画におさめていてくれた。
前回の作品は制作にほぼ1年かかった。
それを編集して一つの映像にしてくださっていたのだ。
大作を作っていた人にプレゼント、と。
とってもとっても嬉しかった。

はじめて立体の作品に取り組んでいる。ガラスを立体につけるのは、一人ではできない。
先生にガラスを支えてもらい、ハンダでつける。
小さな鳥かごもどきが1つ出来上がった。これをあと3つ作る。
中途半端でもなんでも、やりたいことができない人生なんて、とも思う。
7月の作品展までに、この作品をなんとか完成させたい。

中途半端さの中で、いつも心がヨロヨロしている。
一本道をひた走れない弱さも自分だと認めてやれないことには、
幸せにはなれない気もする。





















夜の闇の中で

2012-04-11 22:00:56 | 日記
朝作ったお弁当をさっき食べた。持ってくの忘れた・・。
忘れたことに通勤途中気づいて、栄養補助食品的なスティックを買う。
こういうの、美味しくないけど緊急事態には仕方ない。
生徒がお弁当食べてるときにこれを出して食べるのはダメだから、
今日から新しく始まる掃除の分担の説明と
午後の教育相談の予定を説明しつつ、食べないことがごく自然にお昼時間をやりすごす。

相談が終わった15時頃にやっとスティックを食べる。すぐ旅行会社と修学旅行の打ち合わせ。
次から次へと何かやることがある。休む暇なし。休みが恋しい。

3月に卒業したばかりの子が「バイト」しに来てくれている。
バイトというかほぼボランティア。本人が来たいというので、週1で1ヶ月1500円。
もうちょっと高くしようか、というけど、「いいよ。ただでも別にいい。」と言う。
水曜は美術部に課題を出す。デッサン練習の課題。
私が会議やらなんやらでずっといられないから代わりについてて、
ちょっとアドバイスをしてもらうため。
高校の新しい制服を着て、出で立ちはすっかり高校生だけど、
「高校疲れる~!!遠いし~!!」と安心しきって不満を言う。ここがまだホームグラウンドだ。
それでも高校生らしく、きたときにはきちんと職員室にきて挨拶をする。
部活の様子をきちんと報告してくれる。
3月まではできなかったことを、やってる。着実に大人に近づいている。
頼もしいね。バイトなら、もっとお給料出さないとね。

私が高校生の頃は、田舎だったこともあるけど、
バイトしてる子はちょっぴり不良っぽい子で、ちょっと大人っぽかった。
勉強して大学を目指す子と、高校を卒業したら就職したり結婚したりすると決めている子と
完全に二極化していた。結婚するって決めてる子は、いつもおしゃれして、
もう一緒に彼と暮らすんだ!って言っていた。
英単語や数式とにらめっこして、夜中まで勉強しなきゃいけなかったから、
そんな彼らは遠い夢の国の住人みたいでちょっと憧れた。
当時好きだった尾崎豊のI love you の歌詞みたいって思った。

つき合うっていうのも良くわかんなくて、塾で仲良くなった別の学校の子とおつきあいしてたけど、
どうしていいかわからなくて戸惑った。
大学生になって一度連絡をくれたけど、何か心にひっかかるものがあって連絡を返せなかった。
大学の劇団にいた私を「なにそれ、怪しい。」と鼻で笑った。たぶんそれでだ。
賢くて社交的で常識的な人で、私とは、何もかも正反対で立派だった。
銀行に就職したと風の噂できいた10年前。やっぱり連絡とらなくて正解だった気がする。
立派すぎて健全すぎて、半分夕闇の夢ごこちで生きてる私には居心地悪い。

大人になるってどういうことだろうと、自分の部屋で小さくなって考えた高校時代。
高校時代は悩む。いっぱい私は悩んだ。だからって偉くなるわけでもないけど。
中学のときみたいに、友達が一緒じゃなくて、いつも一人で悩んでた。
高校に進んだ子たちも、いつかこんな風に悩む日が来るのだろうか。
懐かしいような、なんとなく苦いような・・・。

新しい制服に身を包んだ子たちを見ると、
夜の闇の中でヘッドホンで大音量、一人悩んだ日々を思い出す。


















コーヒー飲んだら

2012-04-10 23:11:43 | 日記
21時過ぎにコーヒーショップにたどり着くが、閉店。ふう・・・。
だよねえ・・・残念。
職場でもコーヒーは飲めるけど、何となく落ち着かないから外で飲みたい。
仕事の自分から、普通の自分に切り替える儀式みたいになっている。
イラストの雑誌を買ってかばんの中に忍ばせてるから、電車の中で読む。
学校から出たら、「私」に戻りたい。

年度始めもバタバタだ。
なんとかクラス内組織もだいたい決まった。
今日は、個人の目標とその目標を達成するために自分を励ます「折り句」を作った。
「折り句」は笑点なんかでよくやってるやつ。
頭にくる文字を決めといて文章を作る。頭にくるのは、自分の名前にした。

例えば、やまだ たろうくんの個人目標が、
「仕事を最後まで丁寧にやり終えること。」だとしたら、折り句は
やまだ たろうの文字を文頭において、

やってやろう!
まいった!ってみんなが言うほど正確に丁寧に。
多感な時期だけど、
大切に時間を使って、
ロンドを踊るように軽やかに!
歌うように楽しく!

みたいな感じ(笑)。ちょっとキビシいか・・。
これ、かなり面白い。生徒も必死で考えてた。
金曜日の学級懇談会で保護者に見せたい。

楽しいけど、キュウキュウしてるのは嫌だから、
また旅の虫が騒ぎだす。またの名を放浪癖という。
のんびり自然の景色を見ていたい。ゴールデンウィークまであと少し。

放浪癖と関連して、引っ越したい。
遠い。職場からはもちろんのこと、地元駅からも遠い。
不動産屋さんがあると無意識に貼ってある物件を見てしまう。
駅近くがいいなあ。しかし引っ越す暇なんてないなと半ば諦める。
ただいま23時。この時間から夕ご飯ってどうなんだ。
遠いから遅くなる。電車の接続が悪すぎる。
こんな時間だとむしろ、食べない方が身体にはいいのかもしれない。
でも、お腹は空いてるなあ~。

羽が生えて飛べると楽だなあとぼんやり考える。
早く帰れるし、旅にも出やすいし。
コーヒーショップのコーヒーをお持ち帰りできなかったから、
自販機のブラックコーヒーで我慢する。ちょっとぬるい。

地に足つけて物事考えなくちゃと思うけど、
そういう自分は職場に置いといて、
電車の中では見えない羽が生えている。

コーヒーを飲むと、心の縛りが消えていくから不思議だな。













じわっとワクワク

2012-04-09 21:44:00 | 日記
机の上にプリントがノシノシ溜まる。
机の上に学校支給のパソコンと
1個だけ書類入れとマグカップしか置かないクリーンな?職員室机環境を目指している私としては、
嫌だ。この紙量は嫌だ。
せっかくイントラネットが整備されたのに、やっぱり連絡事項は紙なんだな・・。
一日2回はシュレッターへ向かう。これ、もったいないよなあ。
シュレッターの紙がすぐに溜まるから、すぐにビニールを取り替えるんだけど、
取り替えるのがみんな面倒だから、上からギュウギュウ押さえるんだよね。
だから、取り替えるときにビニール袋がやたら重い。
この廃紙、よく見れば色とりどりできれい。なんかに使えたらいいのに。
貼り絵とかに使えるだろうか・・・細すぎるか。

明日は午後、新入生のための部活動紹介オリエンテーション。
美術部はライブペインティングをやる。
勢いのある音楽に合わせて2分ちょっとで50号のキャンバスに絵を描く。
昨年やってわりと好評だったので、今年も2年生は桜、3年生はペガサスを描く。
美術部って、発表が難しい。絵をただ見せるだけだと寂しいし。
出入りも含めて1つの部活に与えられた時間は3分間しかない。
そのために今日はキャンバスに模造紙を当ててストップウオッチで時間を計りながら練習した。

その場で描く、というのはなかなか迫力があって面白い。
そんなに凝ったものは描けないけど、描くときの心の躍動感みたいなのは
よく伝わってくる。吹奏楽部の華やかな演奏のあとだから、
このくらいはしないと・・・・新入部員目指せ15人ゲット!
明日が楽しみだ。

今日の午後は面談。休み明けには必ずある、生徒との面談。
新しいクラスはどう?とか、
高校のことはどのくらい今考えてる?とか。エトセトラ話す。

最初の授業が英語だったのだけど、どうもうちのクラスは極度に緊張してたらしい。
英語の先生が「静かすぎてこっちがドキドキしたわー・・。」と言っていた。
昨年のクラスに比べると確かにおとなしい印象、まあ最初だから。
男子がとても優しくおとなしい印象。草食系というか、鉱物系と勝手に命名する。

しかし面談で一人ひとりと話すと、かなり個性的な面々であることがわかってきた。
例えれば、ちびまる子ちゃんの、(名前忘れた・・)
いつも「しっしっしっ。」って笑ってる子みたいなのがわりにいる。
心の中はお祭り騒ぎなのに、外からはわかんないタイプ。
ちょっと変わっている子が多いかもしれない。
しかしやりたいことや力を入れたいことをかなり明確に話せる子も多い。
そこなのか!というニッチな分野の高校を目指している子もいる。
心の奥深くに思いを秘めている。これはかなり面白くなりそうだ。

面白い出会いがあって、またワクワクも増えた。
仏像のプリントも空き時間(今年度からは結構ある!感動!)に作ったし、
あとはカードを作らなきゃ。印刷どうするかな・・。

そんなこんなで、バタバタも少しずつ楽しくなってきた。








けものみちを行く

2012-04-08 21:53:16 | 日記
明日から授業が始まる。
美術科としてはまだいいけど、クラスとしては大変困る。
学活の時間が全然足りないのだ。
1年は特に入学したばかりで、クラスの組織ができないと何にも動くことができないから、
1年だけは明日半日が学活に急遽なる。でも上の学年もそれでちょうどいいかも・・・。
委員会も係もなーんにもクラス組織が決まってないのに授業だけが始まる。
新教育課程、なんだかキュウキュウで大変だなあ・・・。

あと7週間後には修学旅行が控えているけど、この学活の少なさでは、
コース決めやら広島での式典のこととか、もうぎりぎり。
行事にじっくり取り組みたいけど、総合的な学習の時間も70時間から半分に減らされて、
もうどうしていいのやら・・・。あたふた。
追い打ちをかけるように、今年度、私は総合の時間の担当だ。
減らされたものは仕方ないから、
他教科と連携して総合的な学習を授業時間内でやれるように計画を立てなさいとの指令が下る。
3年計画くらいでやってみろという。かなり面白そうではある、あるけれど・・・・。
今までなかった「探究科」という部署ができた。

これ、美術科としてはいいんだけど、
他教科からは大反発を呼びそうだ・・。
簡単に言ってしまえば、下手をしたら授業時間の取り合いになるかもしれないのだ。
一緒に担当になった先生は既にそこらへん悟っていて、
「要は今年1年、いろんな人にケンカ売って、常識ないって叱られろってことよ・・・・。」
新しい道を作るには、けものみちを行くのよ、最初はね、とのこと。
・・・・・。ぐう。穏やかに和やかに生きて行きたいよ私。
ケンカするパワーはありません・・・。

今年度が様々心配になりつつ、学校を後にする。
日が長くなった気がする。コートを来てなかったから、ちょっと寒い。

自分がダメダメでフラフラなのを実感することは多く、常識ないのは元々だし、
これで人とケンカなんかしたらどうしようもなく気持ちが落ちそうだなあと不安になる。
ああもう、とりあえず今年1年だけ限定で、貝になりたい。

修学旅行前に3年の日本美術の鑑賞で仏像を扱いたいので、家で仏像ネットサーフィン?をする。
祈りの形は様々で、イメージ豊か。マンガみたいなキャラ(失礼・・)もいる。
これをカードゲームにする。スミマセン、仏像さま。
デザインに込めた日本人、そしてアジアの人々の思いや願いまで探っていけるといい。
そこまで深めるのは難しいか。

本にも載ってたけど、これがすごかった。


重要文化財 宝誌和尚立像
京都 西住寺 平安時代・11世紀 

顔が割れて、中からお顔がああ・・・。ちょっとホラー。マンガみたい。
このイメージ力。日本って、マンガに強いのわかるわあ。

ぐるっと一周回しただけで百万遍ありがたいお経を唱えたことにする!というやつも、
なんか適当でいいよね。
仏像さんたちは穏やかに優しい顔でこちらを見ている。

どんな人も救ってくれるんだよなあ、とボンヤリとそのお顔を見ながら思った。


















ガラスにも鉱物にも

2012-04-07 20:30:48 | 日記
帰り際、桜がとてもきれいだった。
今日、明日、お花見日和かもしれない。けどちょっとまだ寒いかなあ。
店の中に入ると暖房が効きすぎて気持ち悪くなるほど暑い。
ちょっと過ごしにくくなってきた。

ひたすら工房にてガラスをルーターで削って微調整する作業の午後。
今日は先生と旦那さん、私しかいない。
先生と旦那さんは、結婚式の引き出物で配るガラス作品を依頼されて、その制作に忙しい。
3人とも集中して自分の作業に没頭してるから、ラジオの曲だけが室内に響く。
今日は「桜」関係の曲ばかり流れてきた。

カットしたガラスを全部削り終えるまでに、親指を2回もガラスの端で切る。
この作業の時にはいつも流血している気がする。
強く押さえて止血する。慣れてしまった。
今日は用心して軍手をしてたのに、強力なことに軍手が破れて指が切れた。
いつの間にか切れているから困る。
切れた時は痛くないのに、切れたあと痛い。
ガラスは扱いが極めて面倒だけど、キラキラと無表情に美しいから嫌いになれない。
どうも鉱物とかガラスとか、そういう無機的なものに魅かれる。
宇宙のかけらみたいで、不思議で面白い。
でも削り終えた後に出たガラスの粉は、水分を含んだ粘土みたい。
「これを焼くと色は濁っているけど、またガラスになるのよ。」と先生が言っていた。不思議だ。
名前を忘れてしまったけど、黒いような、角度を変えると深く蒼く光る石があって、
宝物のように大事にしてた。パワーストーンらしい。
月光浴させると石にいいらしい。・・・やっぱり不思議だ。

仕事が始まったのでまとまった時間がなかなかとれず、
朝夕の通勤電車の中で遠藤周作の「沈黙」を読み終えた。
ハッピーエンドではないけれど、答えを見つけて自分の核を持った人が物語の中にはいた。
信仰について日本人でこれほど深く考えた人も少ないのではないか。
遠藤周作の本はあまり読んだことがなかったけど、他のも読んでみたくなった。

今の自分の生活に直接関係ないかもしれないけど、
こうやって、いろんなものを取り入れながら自分の意見や考えをまとめておくのは大切だと最近思う。
何かあったときに、自分で判断ができる。
東日本大震災の時、「自分で判断する」ことがどれだけ大切かを感じた。
情報を取捨選択するという意味だけではなく、もっと深いところ、哲学的な意味で。
いつまでもユラユラフラフラしてるから、自分の中に核が欲しい。

きれいな石やガラスを見たとき、いつもうらやましいと思う。
自分も、こんなだったらいいのにと思う。
人はいろんなことを考える。
その度に心が濁るのだろうかと思ってしまう。
心がきれいな石やガラスのようだったらいいのになあ。
だから、こういうものが好きなのかもしれない。



あ、そういえば、Twitterで4月2日(日付が変わったばかり)に流れてた
「桜のガラス化」」という記事、嘘だったらしい!!!!
エイプリールフールで流れていたネタが、日付が変わったあとも普通に流れてたんだって。
うわー、信じて感動してたのに!(怒)
桜のガラス化なんて、素敵じゃん・・・・やるなあ・・・まんまとだまされた。ぐう。

ガラスにも鉱物にもなれないので、
憧れながらただ、制作をゴソゴソと続けていく。


























スイマーさんと夢

2012-04-06 23:00:19 | 日記
一日バタバタ。しかしなぜか眠くて仕方ない、困った。
電車でも座るとすぐ寝ちゃうし、職員室でパソコンに向かって仕事してても耐えられないほど眠くなる。
持ってきていたマグに入れてるコーヒーで、ものすごく強力なスイマーさんをやりすごす。
座ってそのまま寝てしまう私を見て、
隣の席の同僚が「むしろ良く寝ちゃった方がいいよ・・・子守歌歌ってあげようか?」と半笑い。

春眠暁を覚えずというけど、あれってもっとあたたかくなってからだよね・・・。

様々やることをメモするけど、帰りの電車で、あれも抜けてる、これも!と気づく。
・・・今年度もいろいろ苦労しそうだ全く!
一番急ぐ仕事は、クラスでも授業でもなく来週の歓送迎会の事務的仕事。これ意外と大変。
授業は来週から始まるけど、美術科は時間割的にのんびりスタートだ。
昨年度に比べて少しだけ余裕はできたから、クラスの仕事もできるだけ前倒しにやってみる。

生徒に「夢」を持つことの大切さや、それに向かって努力する1年にしようと語ったので、
自分自身の夢についても話してみた。こういうときって、生徒はちゃんと聴くのよね。
子どもは聴かないんじゃなくて、聴くことを自分で取捨選択してるようだ。

私の夢は、やっぱり絵本や物語をかく人になること。小学生のときからの夢だった。
じゃあ、なんで今は先生なの?という質問は当然来る。
美術は大好きな教科だったし、美術に少しでも近いところで仕事したいって思ったから。
それに両親が中学の教師で、大変でもやりがいがある仕事だってことを見て知ってたから。
実際やってみるとこれがまた面白くて、みんなの柔らかい発想や明るい空気にいつも元気をもらっている。
やればやるほど面白さがわかってきて、それでずっと続けているんだよ、と正直に言う。
若干、いい加減な動機だったかもしれないけど、
結果オーライ、今はいい先生になるべく結構な努力をしている。

でもまだ夢を諦めてないから、みんなと同じように夢の途中に私もいるよ。

教員として慌ただしいけど、ちゃんと絵本を制作し続けたい。
物語を考えたい。
行くか行かないか、未だ迷っているパレットクラブ。無理かなあ・・・。
ガラスも続けたいし。でも実は今年度はチャンスなんだよね。
非常勤の先生が美術科に来てくれて1年生を見てくれるから、私の負担はかなり減る。
しかし、この措置は私が3年担任だからなのだ・・・進路指導が入ってくるから。
3年担任が終わったら、また昨年度の体制に戻るかもしれないらしい。

絵本講座の先生たちが凄すぎるので、やっぱり行ってみたいなあ。
夢は見続けるだけではダメ、行動すること。
自分で生徒にそういったのだから、自ら実践しなきゃ。
とりあえず、説明会だけでも行ってこようかな。

でも行ったら、行きたくなるだろうな・・・。
しかも、はあ・・・眠いよスイマーさん。
夢はスイマーさんが運んでくるものじゃなくて、私が自らつかみ取るものなの・・。
わかってる? スイマーさん・・・・ZZZZZ・・・・・

スイマーさんが強力で困る春の午後。




この初心忘れず、覚え書き。

2012-04-05 21:33:40 | 日記
新クラスが始まった。
3年担任はまだ2回目で、しかも今年は高校入試制度が神奈川は変わるので、
いろいろと不安要素も多い。でもそんな顔は生徒には見せられない。
落ち着きを見せる(ふり)。
新しいクラスは、いつもそうなのだけど、男の子がおとなしめ。
女子が活発なクラスになりそう。なんだかワクワクする。

クラス開きは今後のクラスの雰囲気を決めるのにとても重要。
特に、最初の3日間が重要だ、と物の本には書いてある。
昨日は学級通信の題名と内容をウンウン考える。
毎年、最初の日に自己紹介と学級経営方針を載せた第1号を配っている。
もう6年目になるのか・・・と感慨深い。
5年分の学級通信をまとめたファイル5冊は、私の人生の宝物だ。

題名については、ネットサーフィンをしながらぱちっとくる言葉を探してみた。
時間をかければもっといいのが出て来るのかもしれないけど、
前年は「CANVAS」だったのでやはり美術に関連した題名にしよう!と思って、
ありがちかもしれないけれど「COLORFUL」にした。
子どもたちの様々な個性が、生き生きと発揮できるクラスになりますようにという思いを込めてみた。

学年スローガンというのが毎年あって、今年は「夢」という言葉。
夢に向かって、一生懸命努力し行動する1年にしよう、と書いた。
部活でも、勉強でもなんでも。
夢は見ているだけじゃだめ、自ら動いて行かないと、近づいては来ない。

午後、入学式。新1年生を案内する3年生は、とても大人に見えた。
1年生のときから見てるから、本当に感慨深い。

学年会も当初必要な内容は昨日でだいたい終わり、欠席者の家庭訪問に行くために定時に退勤する。
前年度の担任の先生から、「なかなか連絡がつかないよ」と引き継ぎを聞いていたけど、
運良く今日は電話に出てくれた。
家を訪れて新しい教科書と今日出たプリント類を渡す。
高校受験の際、ちょっと心配ではあるけど、出てきた生徒は明るい顔をしていた。
「明日は、学活で自己紹介をするよ、自分の夢について一人ひとり語ってもらう予定だよ。」
というと、
「私、声優になりたい~!!!」
と言う。
「明日来て、それを言ってね。あと明日は離任式があるから、会えるのが最後の先生もいるよ。」
というと、うん!!絶対行く!と元気よく答えた。
明日朝まで、この気持ちが持てば良いな。

早く退勤できたこともあり、教室や自分自身が必要そうなものを買いに行く。
雑巾を入れるボックス、自分の机に置くファイル立てが欲しい。やっぱ無印へ。
新入社員ぽい人がたくさんいた。みんな新生活でそろえるものがいっぱいあるんだなあ。
フレッシュな人を見ていると楽しくなってくる。
重い荷物を抱えて、でも明るい気持ちで帰途に着く。

明日は旧学活もある。前年度のクラスに戻り、学活し、まだ返していないものを返却する。
思い出DVDは、なんとか全員分焼けた。カラーのジャケットにしたかったけど、
諸処の理由でモノクロ。ちょっと惜しいけど、とにかく明日配布する。
これで、2年のクラスでの私の仕事は全て完了だ。
新しいクラスで、クラスを盛り上げて、楽しい1年にしなよ。
お調子者が多いから、調子にのってクラスに迷惑かけるなよ。


始まってしまった。だから頑張るしかない。
今年は仕事をどんどん前倒ししていって、
余裕のある大人として振る舞えるようになりたい。
















強風、強行軍

2012-04-03 20:11:11 | 日記
今、外の風がすごい・・・。
こんな安いところなんて、窓ガラス、割れるんじゃないか・・。

10:30くらいに暴風警報が出たので、部活が中止になり、生徒を帰らせた。
こういうときの生徒は嬉しそうだ。
このあたりの時間帯のときは、ただ曇っているだけだった。
カレーの食材を買ってきてもらい、数人でジャガイモ、にんじん、玉ねぎを大量にむいて切った。
大きい鍋が5個。お米は40合。相撲部屋か・・・。

私はカレーにお肉を入れないので、どのタイミングでお肉いれるの話には全く関与できない。
たまねぎをしっかり炒めた後にお肉投入に決定したようだったので、決定に従う。

鍋から立ち上るお肉のにおいにはかなりまいったけど、野菜の香りは美味しそうだった。
私は勘違いしてて、今日作って今日食べるのかと思っていたけど、
今日は作るだけで明日の全員出勤のときに食べるんだって。そういえばそうだっけ。

思っていたよりもだいぶ早くできた。
入学式の看板の、年度などの文字替え(半立体でできている)は、毎年美術科が担当しているので、
レタリングしてスチロールに転写して切って色を塗る。これは毎年私がやり始めると
部活の子が「やりたーい!!!」と行って仕事をやってくれることが多い。
今年は今日、生徒が帰ったあとに私が全部やってしまった。
子どもって、人がやってることが面白そうに見えるんだな。
そのうち、スチロールが分厚くてうまく切れないと
「無理!」と言って投げ出すのだけど・・・・これもだいたい毎年。

今日は早く帰った方がいいよ、という副校長先生のおすすめもあって、
早く退勤できたものの、今日は自宅1個前の駅に降りてレンタルCDを借りなければいけない。
作っている旧クラスの思い出DVDの曲である。前回作ったのを転用できなかった。

住んでるところは交通の便が悪い。レンタルCD屋さんも、2つの駅の間くらいにあるのだ。
風雨はどんどん強くなっているのに、歩く距離がだいぶある。でも今日行かないといけない。
意を決してレンタルCD屋へ向かったものの、駅から出て数分で折りたたみ傘が崩壊する・・・。
レンタルCD屋近くのコンビニで傘をもう一本購入し、無事CDは借りたものの、
歩いて帰る道のりが長い。
嫌だなあ・・・と思ったものの、意を決して歩きだしたけど・・。

数分で、2本目の丈夫そうに見えた傘まで折れた!!
ぽっきり!! はあ・・・。
こういうときはおとなしくどこかで雨宿りしてるもんだ、賢い大人なら。
とにかく帰りたかったので、無茶してしまった。
折れてしまい、もうコンビニもない。雨の中、ひたすら家を目指して傘なしで歩いた。

風も雨も強く、前が見えなくなる。ここで死ぬかもしれないと本気で思った家まで徒歩約3分。

びしょぬれで家につき、ぐっしょりと湿ったコート。
バカすぎーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーorz。



ここまで書いて、疲れてこたつで寝てしまった。
よっぽど疲れたみたい。
起きて途中だったので終わらせます・・。
大人の判断と余裕が欲しい今日このごろ。

まだまだ嵐は続くんでしょうか。
強風で揺れて目が覚めたから。
家がふっとばさないことを願いつつ。















風が吹く

2012-04-02 21:14:53 | 日記
今日は部活やりつつ、教室の片付けをやっとこさ終える。
教室移動のとき、間違えて違う教室へ物品を移動してしまうという
私らしいハプニングはあったけど、とりあえず教室はガランとした。
新しく赴任してきた先生方も見えていて、学校にいつもと違う新しい風が満ちている。

昨夜、最後の学活でみたクラスの思い出スライドをちょっと作り直そうとして、
保存してたのを見たら、なんと一部分が消えている!
・・急いで作ったから、きちんとやり直せってことかしらん。
チケチケと作り直し。生徒たちの写真を見ていると、
嫌なことや腹のたつこともあったはずなのに、懐かしい楽しい日々ばかり思い出す。
1年でずいぶんみんな大きくなった。それだけ私もきっと年をとったのだろう。
でも、幸せに年をとれた気がするから、いいかもしれない。

夕方、吹奏楽部の定期演奏会へちょこっと顔を出す。

生徒の演奏もさることながら、同僚の指揮が見事だった。
音楽の先生じゃないけど、
中学時代から吹奏楽をずっと今まで続けて、
今では個人的に頼まれて演奏したりしている人だ。
音楽をやっているときはほんとにとっても生き生きしている。
なんであれ、自分を表現できる手段を確立している人は幸せに見える。
先生と生徒の精一杯のパフォーマンスに惜しみなく拍手を送る。


そういえば明日はひどい嵐らしい。
嵐が強くなるころ、きっと私は調理室でカレーを作っている。
新しく赴任してきた人たちと一緒に、みんなでカレーを食べるという会があって、
私は調理担当になってしまったのだった。
ビュンビュンと吹きまくる嵐の中、カレーを食べてたら一体感が生まれそう。
しかし、カレー食べてる場合なのか・・・。早く帰らないと帰れなくなりそうだ。

遠藤周作の「沈黙」を電車内で読む。
とても読みやすい。長崎のガイドブックでこの物語を知った。
長崎には「キリスト教弾圧」という昏い歴史がある。
まだ途中までしか読んではいないけど、どんなに人間が苦しんでも苦しんでも、
信じている神は何も答えてはくれず「沈黙」したまま、ということに対する焦りとか
疑問は、この宗教を信じてやまない人にとっては切実だ。
キリスト教徒ではない人間が読む場合でも、信じるとはどういうことなのか、
まざまざと見せられて考えさせられる。
着地点はそこではないかもしれないけど。

長崎の五島列島は、知れば知るほど観光地として気軽に訪れてはいけないところなのではないか、
という気持ちになる。たくさんある教会の中には、弾圧されたキリスト教徒が、
その中に座ることもできないくらいの人数で閉じ込められ、死んで行った場所もある。

場所が人を呼ぶ、ということはあると思う。
呼んでいるのは場所ではなく、
そこで志半ばで亡くなった、私と似た心の「波長」を持った人なのかもしれない。
それならば会いに行って、言葉にならない『言葉』を聴いてこよう。
でも私は凡人なので、海風にしか聞こえないかもしれない。

キリスト教徒ではないけど、「愛する」という言葉の意味を深く考え、実践しようとする必死な心が
聖書からは読み取れる。キリスト教だけでなく仏教も根本は同じだと思う。

今までも、どうしても行きたい!と思ったところには行ったし、なにがしかの意味は、
後から考えるとやっぱりあった気がする。
しかし、ここはとてもとても重い場所だ。哀しみが満ちている場所だ。
いや、信じて逝ったのだから、幸せだったのだろうか?
軽い気持ちで行かないために、学んで、考えることが必要だと思う。

風が吹く、いろんな風が私の周りを吹いている。

















春風包囲網を抜ける算段

2012-04-01 18:44:27 | 日記
朝はとっても寒かった。
でも近所の木には、白い花が咲き始めていた。
小鳥もチュンチュン。すっかり陽気は春だね。

朝早く家を出て、部活の生徒達を連れて世田谷ものづくり学校(IID)へ。
今日の午前中はドローイングワークショップ。20人の申し込みがあった。
美術部の基本は「描く」こと。やっぱりここは鍛えなきゃ、ということで、
遠近法や解剖学などの基本を盛り込みながらわかりやすく教えてくれる
アメリカ人イラストレーターのRogan Hazardさんが講師。
Rogan Hazardさんの教えてくださる描き方はとても科学的。
ご本人も「ミケランジェロもこういう考え方、方法で描いていました。」と
生徒に言っていた。何百年も前からドローイングの基本は変わらない。

1時間半のワークショップで5課題のドローイング。
鉛筆の持ち方や大枠の取り方、遠近感を常に意識すること、骨格のこと、
比率に注意することなどなど・・・・。基本的だけど、とても大切なことを押さえていただいた。
相手が外国の方なので、いつもにも増して緊張していた生徒たち。

(特に私が「英語しか話せない先生なんだよ・・。」と朝、電車の中で大ウソをついていたので!!)

でも本当は日本語ペラペラで、
また外国の方特有の「女性に優しい」(笑)ジェントルな雰囲気で、
緊張もほぐれ、かなり集中して5課題を描いた。
「この方法だと(教え方は変わるけど)4歳児でも立体的に描けます。」とおっしゃっていた。
事実、今日の午後からの子どものワークショップの参加者は4歳だということでびっくり!!
ちなみに先生のお子さん(5歳)にもこの方法で教えているそうだ。
早くから知ってると、描くのが楽しくなるだろうな。

お昼には終わって、電車で生徒を地元駅まで送る。
駅で解散したけど、2人ほどなかなか帰らない。
どうやら家と連絡がつかないようで、帰っても誰もいないかも、とのこと。
一生懸命頑張って絵を描いて、お腹ペコペコの育ち盛り2人・・・。

じゃあ、一緒にお昼食べようよ!ということで3人で近所のおそば屋さんへ。
おそばがいい!と2人が言ったのは、遠慮なのかな?

私はタケノコと桜とアスパラの天ぷらの入ったおそばを食べた。
子ども達も好きなのを注文して、しばし3人で来年のことをしゃべった。
高校どうする?クラスどうなるのかな?・・・などなど。
何をするのも、「中学最後の」というのが付くね、と2人が寂しく言う。
中学最後の体育大会、最後の文化祭・・・。
「でもね、高校はもっと楽しいよ、自由だし。」と言ってみる。
「小学校にはもう遊びに行かないでしょ、だんだん中学のことも遠くなるよ。」と。
そうはいっても卒業したばかりの3年の美術部員もしょっちゅう遊びに来てる。
今日のワークショップにも参加した。
「来年度、部活指導者としてバイトする?」というと、
「行く!!」という。
新しい生活は、不安だ。仕方ないね。学校にしょっちゅう来る卒業生をみては
「高校生活、楽しくおくれているのかな?」と思う。
元気に巣立っていった子たち、便りがないのは元気な証拠。

お腹が満足した2人はそのまま塾へ。大人よりも忙しいのではないか。

顧問は仕事するにはもう眠すぎて、家路に着く。春のだらっとした空気。
頭が痛い。自分を取り囲んでる緩い春の空気が嫌だ。
出会いも別れもあって、心が時間について行かない。
鬱病になるにもこの時期が一番多いって、なんだかわかる気がする。


途中駅でコーヒーを飲んで、目と心を覚まそうと試みる。
ついでに持っていた長崎のガイドブックを読み始めてしまう。
そうだ、軍艦島もある。行きたいところが増えてくる。
夜中に博多を出て、早朝に五島列島付近まで着く船もあるらしい。
それ、いい。海はドキドキする。

行くとものすごくパワーをもらえそうな気がする。
関東に来て、なんだか小さくなって生きているから、うわっと伸びをしたい。
東シナ海の風で、鈍りきってる野生の勘?を取り戻してきたい。
いろんなことを対して、処理能力の高くない頭でウンウン考えて気を遣って。
でも本来はもっと元気で、もっと自然でおバカだからね、私は。

緩い春風じゃなくて、海風がいいな。
もう行く頃には暑いんだろうか。
ガイドブックの中の輝く海に誘われる。
五島列島は「祈りの島」とも言われている。
激しいキリスト教弾圧から逃げて逃げて、数百年逃げて。
それでも信仰を止めなかった人々の島。
呼ばれてるなら、行くべきだ。(と勝手に思い込む。)

もうこれは、とりあえず申し込んじゃうべきだと思った。
春風包囲網を精神的に乗り切るためには、これしかないかもね。