《月刊救援から》ガサ シリーズ 心がまえ 404 ☆ 目を瞑ることは許されない
ちょうど百年前の関東大震災の際に何千人もの朝鮮人・中国人が虐殺された。 言葉が違うといって沖縄人も殺された。ほかにも方言ゆえに命からがらの憂き目にあった人もいただろう。 深沢潮による渾身のセミドキュメンタリー小説「李の花は散っても」は、裕仁の后候補だった女が朝鮮の王族に嫁ぐ政略結婚物語。そのなかで、あの日、女子 . . . 本文を読む
《月刊救援から 〈傾向映画を観る〉(111)》 ☆ 『福田村事件』をめぐって
『福田村事件』(森達也監督)が大入り盛況であったことはまずはよかった。作品の評価はさまざまだが、ここではあえて視点を変えて作品を観て想起した過去の映画について論じてみたい。
脚本を担当した荒井晴彦、佐伯俊道は一九七〇年代から数多くの作品を手がけてきた大ベテランで、二人とも全共闘ー新左翼運動の渦中にいた。 世代 . . . 本文を読む