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《百万人署名運動全国通信から》
★ レゾリュート・ドラゴン24(7/28-8/7)、キーン・ソード25(10/23-11/1)で何が行われたか?
★ 島々での戦争を想定した訓練
陸上自衛隊と米海兵隊の共同実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」が7月28日~8月7日に実施された。この「レゾリュート・ドラゴン(不屈の竜)」は3年前から始まった訓練で、沖縄の島々での戦闘を想定したものと言われる。
今回は陸自から5700人、米軍から3200人が参加し、山口、熊本、大分、佐賀、沖縄の5県21ヵ所で行われ、過去最大規模になった。「露骨な戦争準備、威嚇だ」(7月23日の琉球新報)と怒りの声が上がっている。
訓練には勝連分屯地(うるま市)の第7地対艦誘導弾連隊が初参加し、米海兵隊が昨年発足させた「第12海兵沿岸連隊(12MLR)」も初参加した。
島々を移動しながら中国軍へのミサイル攻撃を行う「遠征前進基地作戦(EABO)」の具体化を図るのが狙いだ。
前年と比較して変化したのは、米軍が石垣島と与那国島に民間空港を使って入リ、実戦に近い訓練を行ったことだ。
石垣島には輸送機で米軍のハイマース(高機動ロケット砲システム)が持ち込まれた。最大の特徴は逃げ足が速いことだ。停車して30秒で発射でき、発射後1分以内に移動ができる。
つまり、ハイマースそのものはなかなか攻撃されないということだが、島と島民はミサイルの標的にならざるをえない。
★ 中国を「敵国」とした大演習
10月23日から11月1日まで、「キーン・ソード25」という日米共同統合演習が実施される。
今年2月に行われた図上演習「キーン・エッジ24」では初めて中国を「敵国」と名指しして行われたが、この図上演習をベースにした実動訓練である。
自衛隊3万3千人、艦艇約30隻、航空機約250機が参加。
米軍は1万2千人、艦艇約10隻、航空機約120機が参加する過去最大規模。
さらに豪、加、独、仏、印、英、伊、蘭、スペイン、ニュージーランド、フィリピン、韓国、NATO軍などからもオブザーバーを招くという。
今回のキーン・ソードでは、12ヵ所の民間空港と約20ヵ所の港が軍事利用される。しかも徳之島など奄美群島では、自衛隊の施設や演習場ではない山間部や海岸、畑、公園などを広く使用した「生地(せいち)訓練」が行われる。
島全域を戦場と見立てて、米軍と自衛隊が共同作戦を展開するという。
なぜ北海道や青森などの民間港も使われるのか。
実は9月2日から11月下旬まで、陸自10万人を動員した大演習が行われているからだ。
「全国規模で作戦準備段階から作戦段階までの一連の行動として演練する」「機動展開後にキーン・ソード25に参加する」と。
10月10日には奄美大島の名瀬港に、陸自北部方面隊の部隊が民間船で入港している。
22日までは自衛隊のみで訓練、23日からは米軍が合流するという。
7月28日、陸自第8師団長は「(中国という)敵を意識し、最後まで生き残り、戦って勝つという気概を持って訓練せよ」と訓示した。
琉球弧の島々には計150万人の島民が住んでいる。島民の命よりも、自衛隊員の命よりも、国家が優先されるのが戦争だ。2027年に向かって、その侵略戦争が切迫している。絶対に阻止しよう。(川添)
『百万人署名運動全国通信 第324号』(2024年11月1日)
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