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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

オール電化は電力過剰消費社会のエースだ

2011年08月29日 | フクシマ原発震災
 『電磁波研ニュース』から 原発のない日本めざして
 ▼ わずか30年で人ロは10%増、電力量は2倍
   こうした電力過剰消費社会こそ問題だ


 まず上の表を見てください。1980年の年間発電電力量は4,850億kWhなのに対し、2009年は同10,003億kWhで、この30年で発電電力量は2倍以上増加しています。
 一方、下の表(略)は日本の人口推移で、同じ30年で人口は10%しか増えていません。そしてこれからは人口は下降線に入ります。それなのに上表の「2014年推計」はさらに発電電力量は増加すると見ているのです。
 そこに今回の原発事故が起こりました。
 人口はあまり増えない、あるいは減るのにどうして発電電力量は増えてきたのか、あるいは今後も増えると見ていたのでしょうか。そこに問題の本質があります。
 面白い話があります。ある大手ゼネコンの社員がこう言いました。「新しいビルを建てる際、電力を多く消費する設計でないと東電からクレームがつく」というのです。つまり、コンピュータにしても空調にしても照明にしても24時間フル稼働するようなビルを作れ、と東電から圧力がかかるというのです。
 こうした構造が、人口は10%増、電力消費は2倍という事態をもたらしたのです。「電気のこぎりでバターを切る」生活は、電力会社の戦略だったのです。
 1980年といえぱ、そんな昔ではありません。その程度の暮らしなら私たちは文化的な生活を享受できるはずです。「原発がなかったら、不便な生活を強いられる」と九州電力はやらせメールをさせましたが、こんなデマに惑わされてはいけません。
 ▼ 消費電力の多いものベストスリー、
   lHクッキングヒ一ター、温水洗浄便座、オーブンレンジ


 『週刊現代』(5月7日・14日号)で「一般家庭の消費電力(一日当たり)の目安」の表が掲載されていました。

 それによると、消費電力の1位は3000WのIHクッキングヒーターで、2位と3位が温水洗浄便座とオープンレンジの1300Wでした。
 ただし、「消費電力量」は使用時間の長いエアコンで13kWhです。
 いずれにしても、「オール電化」過剰電力消費社会のエースであることがわかります。
 大地震と原発事故で、エネルギーの多様性の大事さを私たちは学びました。一つのエネルギー源に頼るのはおさらばすべきです。高層マンション、オール電化特にIHクッキングヒーター、に将来は明るくありません。
『電磁波研ニュース』(No.71 2011/7/31)

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