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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東電福島原発刑事訴訟傍聴者に対する東京地裁の異常なチェック

2018年07月22日 | フクシマ原発震災
 ▼ 傍聴者への過剰検査は何のため (労働情報)
武藤類子(福島原発告訴団団長)

 私たち福島県民や全国の1万5千人は、2012年に東京電力幹部の事故の責任を刑事告訴し5年越しでようやく刑事裁判が始まりました。今、東京地裁で月に4、5回というハイペースで公判が行われています。
 この裁判は検察庁が不起訴にしたものを、一般市民からなる検察審査会が議決して決まった大切な裁判です。
 この裁判には原発事故の被害者をはじめとして、事故の責任に関心を持つ沢山の方が早朝から傍聴に駆けつけてきます。
 10時から17時までの長い裁判傍聴は大変なことですが、何より驚くのは傍聴席に着くまでに行われる裁判所のチェックです。
 まず裁判所入口で金属探知機ゲートをくぐり、荷物検査。
 その後、法廷前の廊下に並び筆記具と貴重品以外の荷物を預けます

 更に男女別に並んで次は手持ちの金属探知機で全身を調べられ、更に体を触っての入念なボディチェック。スカートやシャツまでめくられます。
 持って入るノートは一枚一枚めくられメガネのつるまで確認。
 ハンカチやティッシュも押したり広げたり。
 財布の中も全て開けられ、始まる前からもうくたくたです。

 途中トイレや水分補給のため法廷から出ると手荷物検査がまた一から。
 被告人の安全のためだとしても、あまりにも過剰ではないでしょうか。
 あの原発事故を経験した者が、その責任を問う裁判を傍聴したいだけなのに。何か別な理由で妨害されているのではと感じてしまいます。
 原発は、立地から運転、廃炉、事故を起こせばもちろん、まつわる全てのものが人権侵害を生み出します。この7年改めてそのことを痛感しました。
 日本国憲法には、過去幾多の試練に耐えて人権が確立したとあります。今の私たちの在りようが次の時代を創ることを忘れてはなりません。
 先日、ワシントンで、高校生たちが企画した銃社会を終わらせるための「私たちの命のためのマーチ」に参加しました。
 同級生や兄弟を銃の犠牲で亡くした高校生や子どもたちが「私たちが立ちあがる」「私たちが銃をなくす」「私たち子どもは社会から守られるべき存在だ!」との子どものコールに、大人たちが合わせて叫ぶ光景は、起きるべき力の転換の一つの姿を見るようで感動的でした。
 私たち一人一人が責任を持ってこの時代を生きることにより、次の時代により良いバトンを渡すことができるように、それぞれの場所で踏ん張りましょう。私も福島で頑張ります!
『労働情報』(2018年6月)

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