東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ 司法に届けこの叫び~「教育の自由」の再生を
「君が代」四次訴訟学者証人尋問へ
◆ 67件、57名にのぼる処分の取消が確定
東京都教育委員会の10・23通達(2003年)とそれに基づく校長の職務命令により、2016年4月までに懲戒処分を受けた教職員は延べ478名にのぼります。この通達発出以降、東京の学校現場では命令と服従が横行し、自由で創造的な教育が失われています。
最高裁判決は、起立斉唱行為が、「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認め、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」「処分の選択が重きに失するものとして、社会観念上著しく妥当を欠き、…懲戒権者としての裁量権の範囲を超えるものとして違法」として減給処分・停職処分を取り消しました。
最高裁が、都教委による累積加重処分に歯止めをかけたのです。
最高裁、東京高裁、東京地裁で確定した処分取消の総数は、これまで67件・57名に上ります。
更に、2015年12月10日、東京高裁(第2民事部柴田寛之裁判長)は、卒業式等における「君が代」不起立・不斉唱による懲戒処分を理由とする定年退職後の再雇用拒否を「違法」として、東京都の控訴を棄却し、原告22名に総額約5370万円の損害賠償を命じました。
◆ 裁判で負けて居直る~「規範意識」がゼロの都教委
しかるに都教委は、従来の姿勢を改めることなく最高裁判決にも反した減給を含む懲戒処分を出し続け、更には憲法違反の「服務事故再発防止研修」を質量共に強化しています。
また、違法な処分を行ったことを原告らに謝罪しないばかりか、最高裁判決・東京地裁判決で減給処分が取り消された都立高校教員計16名に新たに戒告処分を科し再処分を行うという暴挙を行いました。
これらは最高裁などの判決の趣旨をねじ曲げないがしろにするもので、まさに「居直り」です。都教委は、日頃生徒の「規範意識」を育てるなどと言っていますが、裁判で負けても反省しないという「規範意識ゼロ」の都教委に語る資格はありません。
◆ 最高裁判決からの前進~違憲判断と全ての処分の取り消し~をめざして
しかし最高裁は、校長の職務命令が、思想・良心の自由の「間接的制約」であるとしたものの、「違憲とは言えない」として「戒告処分」を容認しました。その結果都教委は、減給・停職処分が取り消されたこと、反対意見、補足意見が多数出されていること等をことさら無視して、自分に都合の良い部分だけを取り出して「日の丸・君が代」強制を合理化し、処分を出し続けています。
私たちは、この不充分な最高裁判決の枠組みを突破し、通達と職務命令の違憲判断と戒告を含む全ての処分の取り消しを勝ち取るため、粘り強く法廷内外で闘い続けています。
【最高裁・東京高裁・地裁係属中の事件】
―四次訴訟原告 加藤さんの訴えから―
● 12月9日(金)午前、中川律氏による学者証人尋問の傍聴をぜひ
11月11日に、「君が代」裁判4次訴訟の第2回原告本人尋問(6人)がありました。 天候の悪い中、傍聴席を埋め尽くしていただいた皆さんに心よりお礼申し上げます。
6人の原告の訴えは以下の通りです。
▼「考える人間」を育てるという教育理念を陳述し、それと真逆である都教委の姿勢の問題点を指摘
▼人間愛の精神は、天皇制を支えた国家神道のシンボルである「日の丸」「君が代」とは相いれないものであると主張
▼10.23通達が「戦争ができる国づくり」につながっており、10.23通達に従うことは自分の生き方・考え方に反すると主張
▼生徒や保護者の具体的な例を通して、「破壊されていく教育」を浮き彫りに
▼不起立を理由に3年の担任をはずされたことなどを証言し、しめくくりとして“Silence means consent” とアピール
▼再発防止研修は同じ質問が繰り返され、苦痛そのものであることや、廊下やトイレまで監視がつくなど犯罪者扱いする都教委の姿勢を告発。
原告本人尋問に引き続き、12月9日(金)、中川律氏による学者証人尋問が行われます。中川氏は「教師の教育の自由および『不当な支配』の禁止から見た『日の丸・君が代』訴訟の分析」との意見書をもとに、旭川学テ最高裁判決を読み解く中から、都教委の通達と職務命令の違法・違憲性を論じます。
「旭川学テ最高裁判決は・・公権力による教育に関する権限の内在的限界を踏まえたうえで、それを踏み越えるような公権力による権限濫用に対する防波堤として、教師の教育の自由を位置づけている」(意見書より)
12月9日(金)、朝9:55分にスタートし、昼には終了します。師走のお忙しい時期ですが、4次訴訟の大きな山場になります。今回も大きなご支援、よろしくお願いします。
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第14回口頭弁論(学者証人尋問)
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
12月9日(金)
9時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
9時55分 開廷 12時(予定)まで
東京地裁103号(大法廷 定員98名)
内容:学者証人尋問 中川律(埼玉大学准教授)
報告集会:弁護士会館5階502EF
◆ 「君が代」訴訟についての木村草太さん(首都大学東京)の講演を聞きましょう!
・・・東京・教育の自由裁判をすすめる会 第12回定期総会・記念講演のご案内・・・
<日時> 12月3日(土)13時30分開会
<会場> 渋谷区立勤労福祉会館 第1洋室 渋谷区神南1-19-8
(JR、メトロ、田園都市線、 東急東横線、渋谷駅下車 徒歩約7分駅)
~公園通りをNHK方向にすすみ、パルコ1の斜め前。
<プログラム>
第 1部 総会議事
弁護団挨拶、原告団報告、すすめる会活動報告・方針、質疑など
第 2部 記念講演
君が代不起立問題の視点-なぜ式典で国歌を斉唱するのか?
講師 木村 草太氏(憲法学 首都大学東京教授)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ 裁判傍聴に裁判所へ行こう!
―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第3回口頭弁論
(東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
12月5日(月)
13時30分傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
14時開廷
東京高裁511号(定員42名)
報告集会場所未定。追って連絡。
<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。
<新規掲載>10・23通達関連裁判・人事委審理の状況
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(11月28日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ 司法に届けこの叫び~「教育の自由」の再生を
「君が代」四次訴訟学者証人尋問へ
◆ 67件、57名にのぼる処分の取消が確定
東京都教育委員会の10・23通達(2003年)とそれに基づく校長の職務命令により、2016年4月までに懲戒処分を受けた教職員は延べ478名にのぼります。この通達発出以降、東京の学校現場では命令と服従が横行し、自由で創造的な教育が失われています。
最高裁判決は、起立斉唱行為が、「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認め、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」「処分の選択が重きに失するものとして、社会観念上著しく妥当を欠き、…懲戒権者としての裁量権の範囲を超えるものとして違法」として減給処分・停職処分を取り消しました。
最高裁が、都教委による累積加重処分に歯止めをかけたのです。
最高裁、東京高裁、東京地裁で確定した処分取消の総数は、これまで67件・57名に上ります。
更に、2015年12月10日、東京高裁(第2民事部柴田寛之裁判長)は、卒業式等における「君が代」不起立・不斉唱による懲戒処分を理由とする定年退職後の再雇用拒否を「違法」として、東京都の控訴を棄却し、原告22名に総額約5370万円の損害賠償を命じました。
◆ 裁判で負けて居直る~「規範意識」がゼロの都教委
しかるに都教委は、従来の姿勢を改めることなく最高裁判決にも反した減給を含む懲戒処分を出し続け、更には憲法違反の「服務事故再発防止研修」を質量共に強化しています。
また、違法な処分を行ったことを原告らに謝罪しないばかりか、最高裁判決・東京地裁判決で減給処分が取り消された都立高校教員計16名に新たに戒告処分を科し再処分を行うという暴挙を行いました。
これらは最高裁などの判決の趣旨をねじ曲げないがしろにするもので、まさに「居直り」です。都教委は、日頃生徒の「規範意識」を育てるなどと言っていますが、裁判で負けても反省しないという「規範意識ゼロ」の都教委に語る資格はありません。
◆ 最高裁判決からの前進~違憲判断と全ての処分の取り消し~をめざして
しかし最高裁は、校長の職務命令が、思想・良心の自由の「間接的制約」であるとしたものの、「違憲とは言えない」として「戒告処分」を容認しました。その結果都教委は、減給・停職処分が取り消されたこと、反対意見、補足意見が多数出されていること等をことさら無視して、自分に都合の良い部分だけを取り出して「日の丸・君が代」強制を合理化し、処分を出し続けています。
私たちは、この不充分な最高裁判決の枠組みを突破し、通達と職務命令の違憲判断と戒告を含む全ての処分の取り消しを勝ち取るため、粘り強く法廷内外で闘い続けています。
【最高裁・東京高裁・地裁係属中の事件】
<被処分者の会関係> *都立学校とは都立高校及び都立特別支援学校のことである。◆ 司法に届けこの叫び~「教育の自由」の再生を
●東京「君が代」裁判第四次訴訟 東京地裁
(10~13年処分取消請求)都立学校 14名
●再雇用拒否撤回第二次訴訟 最高裁(一、二審勝訴 都側が上告)
(07~09年損害賠償請求)都立高校 22名
●東京「再雇用拒否」第3次訴訟 東京高裁(一審敗訴、当方控訴)
(11年損害賠償請求)都立学校 3名
<他団体の訴訟>
●河原井さん根津さん08・09年停職処分取消訴訟 東京地裁
―四次訴訟原告 加藤さんの訴えから―
● 12月9日(金)午前、中川律氏による学者証人尋問の傍聴をぜひ
11月11日に、「君が代」裁判4次訴訟の第2回原告本人尋問(6人)がありました。 天候の悪い中、傍聴席を埋め尽くしていただいた皆さんに心よりお礼申し上げます。
6人の原告の訴えは以下の通りです。
▼「考える人間」を育てるという教育理念を陳述し、それと真逆である都教委の姿勢の問題点を指摘
▼人間愛の精神は、天皇制を支えた国家神道のシンボルである「日の丸」「君が代」とは相いれないものであると主張
▼10.23通達が「戦争ができる国づくり」につながっており、10.23通達に従うことは自分の生き方・考え方に反すると主張
▼生徒や保護者の具体的な例を通して、「破壊されていく教育」を浮き彫りに
▼不起立を理由に3年の担任をはずされたことなどを証言し、しめくくりとして“Silence means consent” とアピール
▼再発防止研修は同じ質問が繰り返され、苦痛そのものであることや、廊下やトイレまで監視がつくなど犯罪者扱いする都教委の姿勢を告発。
原告本人尋問に引き続き、12月9日(金)、中川律氏による学者証人尋問が行われます。中川氏は「教師の教育の自由および『不当な支配』の禁止から見た『日の丸・君が代』訴訟の分析」との意見書をもとに、旭川学テ最高裁判決を読み解く中から、都教委の通達と職務命令の違法・違憲性を論じます。
「旭川学テ最高裁判決は・・公権力による教育に関する権限の内在的限界を踏まえたうえで、それを踏み越えるような公権力による権限濫用に対する防波堤として、教師の教育の自由を位置づけている」(意見書より)
12月9日(金)、朝9:55分にスタートし、昼には終了します。師走のお忙しい時期ですが、4次訴訟の大きな山場になります。今回も大きなご支援、よろしくお願いします。
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第14回口頭弁論(学者証人尋問)
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
12月9日(金)
9時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
9時55分 開廷 12時(予定)まで
東京地裁103号(大法廷 定員98名)
内容:学者証人尋問 中川律(埼玉大学准教授)
報告集会:弁護士会館5階502EF
◆ 「君が代」訴訟についての木村草太さん(首都大学東京)の講演を聞きましょう!
・・・東京・教育の自由裁判をすすめる会 第12回定期総会・記念講演のご案内・・・
<日時> 12月3日(土)13時30分開会
<会場> 渋谷区立勤労福祉会館 第1洋室 渋谷区神南1-19-8
(JR、メトロ、田園都市線、 東急東横線、渋谷駅下車 徒歩約7分駅)
~公園通りをNHK方向にすすみ、パルコ1の斜め前。
<プログラム>
第 1部 総会議事
弁護団挨拶、原告団報告、すすめる会活動報告・方針、質疑など
第 2部 記念講演
君が代不起立問題の視点-なぜ式典で国歌を斉唱するのか?
講師 木村 草太氏(憲法学 首都大学東京教授)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ 裁判傍聴に裁判所へ行こう!
―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第3回口頭弁論
(東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
12月5日(月)
13時30分傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
14時開廷
東京高裁511号(定員42名)
報告集会場所未定。追って連絡。
<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。
<新規掲載>10・23通達関連裁判・人事委審理の状況
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(11月28日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
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