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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

慰安婦問題でトバッチリ

2007年03月26日 | ノンジャンル
◆慰安婦問題でトバッチリ喰らった中曽根元首相
  2007/03/24

 【リンク】記者会見の様子(前半)30分48秒[Clipstream Video]

 【リンク】記者会見の様子(後半)28分48秒[Clipstream Video]

 テレビの政治討論番組で見せるような余裕のある態度とはうって変わって、冷や汗をかいての防戦です。
 それにしても、このような質問ができない日本人記者は情けない・・・。
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 日本政治の生き字引とも言える中曽根康弘・元首相が23日、「日本外国特派員協会」(東京・有楽町)で記者会見した。中曽根氏は1969年を皮切りにこれまで11回も「外国特派員協会」で記者会見を持っており、“名誉会員”の称号も授けられている。

 冷戦時代末期はレーガン米大統領、サッチャー英首相らと盟友関係を築き国際派で鳴らした中曽根氏も、齢88歳。首相になる前から中曽根氏を撮影してきた古参のカメラマンによれば「こうやって記者会見するのも最後になるかもしれん」

 誰しも同じ様に考えたのだろうか。内外のジャーナリストをはじめ定員をはるかに上回る約300人が出席した。補助椅子も出たほどだった。

 元首相は、小泉前首相よりも安倍首相を高く評価した。「郵政民営化と道路よりも、憲法や教育制度改正に取り組むことが政治のあり得べき姿」というのである。「小選挙区制は党や国会がエネルギーを失うので中選挙区制に戻すべきだ」とも述べた。

 元首相はテレビの政治討論番組や雑誌で繰り返してきた持論を滔々(とうとう)と語った。筆者も「いつもの(持論)だな」と思いながら、リラックスして耳を傾けていた。

 ところが、元首相のスピーチが終わり記者の質問が始まると、様相は一変した。

 外国人記者からの質問は「慰安婦問題」に集中したのだ。折しも米下院では日本政府に対して謝罪を求める決議案が提出され、訪米を控えた安倍首相のノドに刺さった小骨ともなっている。

 記者からの質問趣旨は2点に集約された。1つ目は慰安婦問題を一般的にどう思うか。2つ目は、中曽根氏の回顧録に出てくる「慰安所」について。海軍将校だった中曽根氏がボルネオ島で設営した「慰安所」で兵隊さん相手の売春が行われていたのではないか、と外国人ジャーナリストたちは追及した。

 元首相は「私は飛行場を作る施設部隊にいた。(相当な期間を要するので)、徴用した工員たちのための娯楽施設を設営した」と説明した。

 「『娯楽』とはどんな娯楽か」「強制はあったのか……」入れ替わり立ち替わり次々と質問を浴びせた。1人で2回も質問する英国人記者(『THE TIMES』紙)もいた。

 元首相は上記の答えに加えて「海軍におったのでその点は知らない」を繰り返すのだった。

 慰安婦問題の一般論については「河野談話を踏まえて謝罪すべきは謝罪する……」と答えた。

 それにしても外国人記者たちは凄まじい熱気だった。筆者も慰安婦問題は大きいテーマだと思うが、まるで蜂が群がって刺すような外国人記者の勢いだった。元首相はブ然とした。

 時間も限られているのに1人が2回も質問したり、元首相が「娯楽施設」と答えれば「どんな娯楽だったのか」と突っ込んだり。日本人記者と政治家との「馴れ合い関係」では先ずあり得ない追及だった。

 記者会見が終った後で外国人記者数人をつかまえて「あそこまで拘った理由は?」と質問した。中曽根氏に2回質問した『THE TIMES』紙の記者にも聞いた。英国では別に問題になっていない、という。「アベさんがこの問題についてコメントしているから」と説明した。

 『……?安倍さんがコメントしているからと言ってなぜ中曽根さんに?』筆者は何のことやら分からなかった。すると、ある米国人ジャーナリストが“解説”してくれた。オチは意外なところにあった。

 「安倍さんはとにかく話がヘタなので何を言っているのかわからない。主語もはっきりしない。(だから知恵者の中曽根さんに聞いたのよ)」ということだった。

 海外メディアの東京支局には有能な日本人取材助手がいる。彼らがちゃんと翻訳しても、安倍さんの話はわかりにくいのだろう。

 政治家の「発信力」「表現力」が乏しいと、実態以上に海外メディアで報道される。日本の国益も損ねる。

(田中龍作)

     ◇
「JANJAN」
http://www.janjan.jp/government/0703/0703232269/1.php

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