パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ユニオン「お互いさま」は、1人でも入れる労働組合です。

2017年09月14日 | 格差社会
  “ユニオンネットお互いさま”
 ◆ 発展のための提案 (週刊新社会)
勅使河原 千津


お互いさま労働相談街頭宣伝

 私が“お互いさま”に加入してから4年、発足からの組合員に比べて新参者ではありますが、この4年で経験したことを踏まえお互いさまの発展のために具体的な提案を述べます。
 ◆ ジエネレーションギヤップ
 私は今年65歳になります、これでもBG(Old Boy and Old Girl)メンバーの中では若手です。
 一方、相談者としてお互いさまを訪れ争議を経て、お互いさまに定着した現役世代とはかなり年齢の差があります、仕事を続けながらお互いさまの活動を主導するのは至難の業です。
 ならばどうするのか。

 その1 現役世代が仕事を続けながら活動できるように、BG世代が健康に留意してなるべく長く頑張る。
 その2 BGが後輩を勧誘して若い年金世代を増やす。これは財政の助けにもなります。
 その3 現役世代とBG世代とでは経験する労働環境に大きな違いがあります、お互いさまBGの大半が官公労出身であり、組合活動も盛んでしたが、大半の現職組合員の職場には労働組合が無く、組合活動の経験もほとんどありません。
 対策会議などでBG組合員が現役組合員に話をする時は自身の体験や、まして思い出話的な話は控えて、必ず「その組合員に参考になるか」「どんな事をどのように話せば伝わるか」を考えて話しましょう。
 その4 現役世代組合員は非正規職員も多く、年収も生涯収入も年金も厳しい状況が続く事が予測されます、BG同士では当たり前の自身の退職金、年金、年収の話は現役世代の前では禁句にしましょう。
 ◆ 学習の見直し・充実
 その1 組合員の中に発達障害の方、対人関係が苦手な方、パワハラなどで一時的に精神障害に陥った方がいます。
 お互いさまではその人の状況を見極めながら必要な支援を続けていますが、残念ながら専門的な知識はほとんどありません。
 BGを中心に専門的な学習を実現し継続する必要を感じます。

 その2 主に現役世代組合員には自身の労働者としての権利また、憲法に規定されている生存権についての学習が不足している気がします。
現在も学習会はありますが、さらにかみ砕いた具体的な内容で誰にでも必要な学習と、個々人に合わせた学習の両方が必要です。例えば、対策会議の際にわずかでも時間を設けるなどして実現したいと思います。
 続その2 上記の内容はまた同時に、組合員同士の思いやりや理解を深める事にもつながります、職場の同僚や上司も含めた権利を知り、守る意識を持つような学習であるべきだと思います。BGは聞き役に徹しましょう。
 「そんなこと、お前に言われなくても全部わかっていることだ」と言われそうですが、ハイ!とくに最後の提案など自戒を込めての提案です。
 (『お互いさま』No.81より)

※ユニオンネットお互いさまHP
http://www.otagaisama.org/

『週刊新社会』(2017年9月5日号)

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