たんぽぽ舎です。【TMM:No3069】その2 地震と原発事故情報
▼ 今村(前)復興相と対決したジャーナリスト西中さんと福島避難者の講演会
-安倍政権の原発被害者切り捨てを止めさせ住宅補償打ち切りを撤回させるために-
4/29「スペースたんぽぽ」にて「脱被ばく実現ネット」と「たんぽぽ舎」との共催で、反原発自治体議員・市民連盟共同代表・武笠紀子、福士敬子ほかの皆さんの賛同を得て開催した講演会は、80名を超える参加者で「スペースたんぽぽ」が満員となりました。
今村前復興相辞任の大きなきっかけとなった西中誠一郎氏への関心と、このことを通じて被ばく問題や原発事故被害者・避難者への関心も広がったと思います。
西中誠一郎氏は「なぜあれほど今村さんが激昂したのかわからない(笑)」と言われましたが、
この間の今村前復興相の発言についてふれ、「ふるさとを捨てることは簡単だが、戻って、頑張っていくという気持ちをしっかり持ってもらいたい」などと全く避難者の現状を知ろうともせず、帰還ばかりを迫る発言を重ねていた末のことであったこと。
3月31日に住宅無償提供が打ち切られた直後の4月4日の記者会見でどの記者も発言しないまま終わりそうになったのであわてて発言したところあのような成り行きになった。
とにかく、皆さんには良い報道をしているところには「良かった」とか「こういう報道をしてほしい」と要望したりとかしてほしいとお話されました。
このあと、いわき市から都内に避難しておられる方から避難者の置かれている状況についてせつせつと訴えるメッセージがあり、参加者の皆さんの多くの胸を揺さぶりました。
「避難の協同センター」事務局の瀬戸大作さんからは避難者の詳しい実態(身体を壊し就職活動をしても無職の状態が続いている。住宅から退去をせまられ出たが、移転先もなく明日から泊まる場所がない。などの相談を受けている)から避難者が経済的にも精神的にも本当に根こそぎ国や福島県の帰還政策により壊されようとしていることが語られました。
また、川越市から「所得制限なしに2万円の家賃補助」を勝ち取った運動をされた避難者がお話されました。
この方は、いわき市から川越市に避難しておられるお母さんで、お子さんを連れて参加されました。
パワーポイントを使ってご自分がどうやって避難したか、問題点は何かなど詳しく説明され、とてもわかりやすく、会場から感嘆の声が聞かれるほどでした。
ご自分が避難するにいたった理由については、広島の原爆資料館へ行ったことがあり被ばくについての知識が少しあったこと、いわき市は3月15日に23.72マイクロシーベルト/毎時だったことなどから避難した。
本当に福島で沢山の人に愛されて育ったので福島を出るのが本当に辛かったけれど、娘さんの将来のために避難しなければと思ったこと。
◎自主避難者の現状として
彼女のお話は大変深刻な現状の中でも、行き先に希望の見える笑いの溢れるものでした。
この方は顔出しがNGなので、動画撮影等ができませんでしたので、残念ですがこれも避難者のおかれている現状なのだと思います。
これからも住宅無償提供打ち切り撤回を勝ち取るために様々な知恵を出し合って各自治体に避難者の状況把握をするよう呼びかけて欲しいなどの提案が瀬戸さんから出されました。
また、避難生活を守る会の鴨下祐也さんから「原発事故には国と東電に責任があり、住宅無償提供を受けることは避難者の当然の権利である。」「住宅から出て行く必要は全くない。避難者の住宅使用延長申請を都に出している」とのお話や、東京都の区の保健所に勤めているという参加者から、「三公社五現業と言われた人たち、役場の人たちが帰還により最初に被ばくしている、そういう人たちも被ばくしてはいけない。労働組合の人たちとやっていけるんじゃないか」などの意見が出されました。
なお、たんぽぽ舎共同代表の柳田真さんから、たんぽぽ舎の目標は福島に寄り添うことと反原発(再稼働阻止)である、5月下旬にまた避難者関係の催しをしたいとお話がありました。(5月27日土曜日午後に決定しました)
詳しい内容が決定しましたら、またブログ等にてお知らせいたします。
尚、講演会後、会場でのカンパなどの3万円を「避難の協同センター」にお渡ししました。
※注 借り上げ住宅は2012年12月で募集打ち切りされ、それ以後の避難者には住宅補償すらありません。このことも大変な問題だと思います。(山田)
▼ 今村(前)復興相と対決したジャーナリスト西中さんと福島避難者の講演会
-安倍政権の原発被害者切り捨てを止めさせ住宅補償打ち切りを撤回させるために-
山田智恵子(脱被ばく実現ネット)
4/29「スペースたんぽぽ」にて「脱被ばく実現ネット」と「たんぽぽ舎」との共催で、反原発自治体議員・市民連盟共同代表・武笠紀子、福士敬子ほかの皆さんの賛同を得て開催した講演会は、80名を超える参加者で「スペースたんぽぽ」が満員となりました。
今村前復興相辞任の大きなきっかけとなった西中誠一郎氏への関心と、このことを通じて被ばく問題や原発事故被害者・避難者への関心も広がったと思います。
西中誠一郎氏は「なぜあれほど今村さんが激昂したのかわからない(笑)」と言われましたが、
この間の今村前復興相の発言についてふれ、「ふるさとを捨てることは簡単だが、戻って、頑張っていくという気持ちをしっかり持ってもらいたい」などと全く避難者の現状を知ろうともせず、帰還ばかりを迫る発言を重ねていた末のことであったこと。
3月31日に住宅無償提供が打ち切られた直後の4月4日の記者会見でどの記者も発言しないまま終わりそうになったのであわてて発言したところあのような成り行きになった。
とにかく、皆さんには良い報道をしているところには「良かった」とか「こういう報道をしてほしい」と要望したりとかしてほしいとお話されました。
このあと、いわき市から都内に避難しておられる方から避難者の置かれている状況についてせつせつと訴えるメッセージがあり、参加者の皆さんの多くの胸を揺さぶりました。
「避難の協同センター」事務局の瀬戸大作さんからは避難者の詳しい実態(身体を壊し就職活動をしても無職の状態が続いている。住宅から退去をせまられ出たが、移転先もなく明日から泊まる場所がない。などの相談を受けている)から避難者が経済的にも精神的にも本当に根こそぎ国や福島県の帰還政策により壊されようとしていることが語られました。
また、川越市から「所得制限なしに2万円の家賃補助」を勝ち取った運動をされた避難者がお話されました。
この方は、いわき市から川越市に避難しておられるお母さんで、お子さんを連れて参加されました。
パワーポイントを使ってご自分がどうやって避難したか、問題点は何かなど詳しく説明され、とてもわかりやすく、会場から感嘆の声が聞かれるほどでした。
ご自分が避難するにいたった理由については、広島の原爆資料館へ行ったことがあり被ばくについての知識が少しあったこと、いわき市は3月15日に23.72マイクロシーベルト/毎時だったことなどから避難した。
本当に福島で沢山の人に愛されて育ったので福島を出るのが本当に辛かったけれど、娘さんの将来のために避難しなければと思ったこと。
◎自主避難者の現状として
・自主避難者は東電からの賠償がないなど、原発事故さえなければしなくてもよい多くの困難を抱えていることが話されました。
・借り上げ住宅が唯一の支援である※注
・夫は福島で仕事をして母子で避難する方が多く二重生活である
・震災離婚といわれる離婚が多い
(被ばくに対する考えの違いや離れて暮らすことなどの原因により)
・貯蓄を切り崩して生活せざるをえない(自宅の住宅ローンもある)
・訛りがあるため避難先の人たちとお話がしにくい
・子どもを見てくれる人がいない(福島では祖父母が見てくれた)
彼女のお話は大変深刻な現状の中でも、行き先に希望の見える笑いの溢れるものでした。
この方は顔出しがNGなので、動画撮影等ができませんでしたので、残念ですがこれも避難者のおかれている現状なのだと思います。
これからも住宅無償提供打ち切り撤回を勝ち取るために様々な知恵を出し合って各自治体に避難者の状況把握をするよう呼びかけて欲しいなどの提案が瀬戸さんから出されました。
また、避難生活を守る会の鴨下祐也さんから「原発事故には国と東電に責任があり、住宅無償提供を受けることは避難者の当然の権利である。」「住宅から出て行く必要は全くない。避難者の住宅使用延長申請を都に出している」とのお話や、東京都の区の保健所に勤めているという参加者から、「三公社五現業と言われた人たち、役場の人たちが帰還により最初に被ばくしている、そういう人たちも被ばくしてはいけない。労働組合の人たちとやっていけるんじゃないか」などの意見が出されました。
なお、たんぽぽ舎共同代表の柳田真さんから、たんぽぽ舎の目標は福島に寄り添うことと反原発(再稼働阻止)である、5月下旬にまた避難者関係の催しをしたいとお話がありました。(5月27日土曜日午後に決定しました)
詳しい内容が決定しましたら、またブログ等にてお知らせいたします。
尚、講演会後、会場でのカンパなどの3万円を「避難の協同センター」にお渡ししました。
※注 借り上げ住宅は2012年12月で募集打ち切りされ、それ以後の避難者には住宅補償すらありません。このことも大変な問題だと思います。(山田)
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