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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

元原発労働者記者会見

2011年11月22日 | フクシマ原発震災
 たんぽぽ舎です。【TMM:No1257】 転送歓迎
 11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
 ▼ 「原発反対」-これ以上被曝者を出さないために
   ~きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらなかった
梅田隆亮、元原発労働者

 私は1979年に島根原発敦賀原発で働きました。炉心のすぐ近くで働き、被曝しました。
 きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらありませんでした。線量計は配布されましたが、ビービー音が鳴って仕事にならず、放射線の低い所にいる人にあずけて作業しました。現場監督は見て見ぬふりでした。島根原発では普通の作業着で、マスクもつけずに作業しました。
 放射能の怖さは、時間がたってから現われます。私は鼻血全身倦怠に悩まされました。「ぶらぶら病」と呼ばれ、働くのが困難になります。診断が難しいため、周囲の人から理解されず「怠け者」扱いされます。
 私は2000年に心筋梗塞を発症し、働けなくなりました。私のように労災申請する作業員は少なく、病気になっても泣き寝入りがほとんどです。
 かつては原発に対して「賛成」でも「反対」でもありませんでした。原発で働いて給料をもらったというためらいがあり、言いづらかったのです。
 しかし、これ以上被曝者を出さないために、「原発反対」という考えに変わりました。福島原発事故が起き、多くの作業員が被曝しています。その多くは下請け労働者です。心筋梗塞で亡くなった方もおられると伺っています。原発はすべて廃炉にすべきだと思います。
 3つのことを提案します。
1 原発作業員の健康相談窓口をつくってほしい。これまで原発で働いて被曝した人は40万人以上と言われています。しかし、労災を申請した人はほんのわずかです。ですから、作業員の「いのちの電話」のような制度があったら良いと思います。
2 安全教育や放射線管理が適切になされているか、できるかぎり第三者に見えるようにする。私の場合もそうですが、きちんとした安全教育をしていないのに、元請会社は適切におこなったと主張し、水掛け論になるのを防がねばなりません。
3 原発労災の対象疾患に、心筋梗塞を入れてほしい。原爆症では心筋梗塞が認定対象となっていますが、原発労災では対象になっていません。原爆も原発も本質的には同じなので、病気についても同じように認めるべきだと思います。また、内部被曝の影響を正しく評価することが大事だと思います。
 最後に、私の労災申請について申し上げます。11月2日に再審査請求「棄却」の裁決書が送られてきました。私は敦賀原発の現地調査を再三求めていたのですが、敦賀原発の現地調査を何もおこなわないまま、裁決が出されました。このことに強く抗議します。
 32年前に私が働いた敦賀原発1号機は、今回事故を起こした福島原発と同じタイプの原子炉です。当時から問題のある原子炉で、ボロボロの配管があちこちにありました。津波がなくても地震があれば、福島のような事故が起きてもおかしくありません。「なぜ敦賀原発の現地調査をしなかったのか」、きちんと説明してほしいです。
 [編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介しています。今回はその2回目。
 (15日のスペースたんぽぽで行われた講演会は現在DVD作成中です。配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。領価は1000円です。)
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[編集部より]
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