パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

放射線アドバイザーに苦言殺到など

2011年05月10日 | フクシマ原発震災
 たんぽぽ舎です。【TMM:No1078】 転送歓迎

 ◆ 地震と原発事故情報 その63 ◆
 ☆ 6つの情報をお知らせします(5月9日)

     1.『5/7原発やめろデモ!の報告』
     2.『5/7のデモに参加して・感想』
     3.『5/7デモの画像をクリアに紹介:ブログのお知らせ』
     4.『原子力推進側の解析書は予言していた
        津波が7メートルに達したら東電福島第一原発は望みなし(絶望) 東京電力は事前にわかっていたのだ…』
     5.『放射線アドバイザーに苦言殺到』
     6.『5月第2週の日程・参加歓迎』

 ★1.「5/7原発やめろデモ!の報告」

  5月7日渋谷「原発やめろデモ!!!!!」デモの報告。
  15000人参加、NHK・TBSが報道、警察が4名不当逮捕

 東京渋谷、普通の雨ではない雨が降った中1万5千人という人数が渋谷に集まった。サウンドカー4台、ものすごい勢いはまだまだ収まらない。高円寺1万5千人デモを警戒した警察のサウンドカーとデモ隊との間に計画的妨害作戦がありデモ隊を分断。混乱を呼んで4名の逮捕者がでる。
 そのうち2名は釈放され、2名は未だ釈放されず。ただ、サウンドカーに近づこうとした人を公務執行妨害として逮捕し未だに勾留する警察。まさに警察の不当逮捕。デモ参加者70人で代々木警察へ抗議応援にいく。デモの勢いを止めたい警察。でも!まだまだ収まらない勢い、これからもっともっと膨れ上がっていくだろう。6月11日さらに大規模なデモとなって、原発すべて止めるまで走り続けていくだろう。歴史に残るほどの熱狂、怒り。こんなに熱いデモには参加せずにはいられない。(nanoha)
 不当逮捕の救援会 HP:http://57q.tumblr.com/
(詳しい経緯を書いた声明、救援カンパ口座などが載っています。転送転載お願いします!)
 主催のHP、デモ映像:http://57nonukes.tumblr.com/
 NHK報道:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110507/k10015747191000.html
 TBS報道:http://news.tbs.co.jp/20110507/newseye/tbs_newseye4719243.html
 アサヒコム:http://www.asahi.com/national/update/0507/TKY201105070547.html
 毎日新聞:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110508k0000m040082000c.html
 ★2.「5/7のデモに参加して・感想」
 「もんじゅ・西村裁判を応援する会」としてたんぽぽ舎と本日(5/7)のサウンドデモでチラシまき。集会挨拶も演説も抜き(チラシを沿道で配っていたのでそのように見えた。5,000枚まききる)。こんなのもあり。
 3時大音響の音楽と共に先頭集団出発。ただしなかなか進まない。渋谷区役所沿道には何が始まるのかと大変な人だかり。こんな光景も始めて。驚くことばかり。
 みんなで最後の15団で5時出発。デモを小さく見せるためにぶつ切りでの出発らしい。それでも1団600人程度。おおよそ1万人。スゴイ。
 マイクを持った人が思い思いに喋り、時折音楽が入り、シュプレヒコールもあがる。統制する人はいないが不思議に調和の取れたデモ。
 最後の私たちへは嫌がらせか出だしや信号でだいぶ待たせる。拡声器で柳田さんがデモへの理不尽な対応を落ち着いた調子で抗議すると行進再開。あとはスムーズに進み最終地点であり出発地の代々木公園へ無事到着。最初に出発した人たちが3時間近く待っていてくれてお出迎え。感動ものだった。(藤田祐司)
 ★3.5月7日デモの画像を詳細に、クリアに紹介:ブログをお知らせします。
   Hiryu 写真日刊紙
      http://plaza.rakuten.co.jp/no23nit/
   是非ご覧ください。


 ★4.「原子力推進側の解析書は予言していた
   津波が7メートルに達したら東電福島第一原発は望みなし(絶望)
   東京電力は事前にわかっていたのだ…。」
山崎久隆

・これまで東電社長などは「想定外の津波に襲われたから」とかなんとか言い逃れに汲々とし、なんとか賠償額を抑えようと必死の様子ですが、そう世の中甘くはありません。
 ちょうど米国のニューレグ1150と同様の確率論的安全評価(PSA)の手法を使った津波の影響評価がされており、とっくに一定の確立で炉心損傷することは分かっていたのです。
 福島第一原発の津波被災については、平成21年度地震に係る確率論的安全評価手法の改良=BWRの事故シーケンスの試解析=という表題の報告書に、地震や津波により原子炉炉心損傷が起きる確率の解析が載っています。
http://www.jnes.go.jp/content/000117490.pdf
・この中の「3.津波PSAの試解析」という部分が、今読んでも背筋が凍り付くことが書いてあります。
 特に3-11にある「図3.2 津波時のイベントツリー」を見ると、海水ポンプの破壊でもう炉心損傷が起こりえることが示され、海水ポンプが機能しても全交流電源喪失が回復しなければRCIC(原子炉隔離時冷却系統)継続運転不能により炉心損傷に至ることが書かれています。まさに福島第一で起きたことがそのままです。
 さらに3-8、3-9ページを見ると、「8時間以内の外部電源復帰」は津波波高が13メートルを超えたら「0.0」すなわち復帰の可能性ゼロと書かれています。
 「図3.1 津波時の解析シナリオ」3-10ページは、今回の福島第一原発の運命を正確に記述していました。津波が海水ポンプを破壊し、さらに外部電源喪失に至った場合、もはや望みは絶たれていたと言うことを。
 もうちょっと詳しく引用します。
 「本解析条件のもとでは、津波の波高が一定値以上(防波堤の効果を考慮しない場合には約7m、考慮した場合には約15m)の場合に条件付炉心損傷確率がほぼ1.0となり、炉心損傷頻度(相対値)は津波発生頻度(相対値)とほぼ同一となる。これは、それぞれのケースでこの波高を超えた場合に海水ポンプが機能喪失すると仮定していることによる。」
・ 解析はたった一つの、実に簡単なことを書いています。津波波高が7メートルに達したら福島第一原発に望みは無かったのだと。そして実際に津波が来てしまったこと、そして波高が7メートルを超えていたこと。それが全てだったのです。防波堤の効果は、期待は出来ません。なぜならば福島第一の防波堤は5.7メートルしかなかったからです。7メートルを超えれば全て同じということになります。
 この後、どのようにしすれば最悪のシナリオを脱することが出来るのかについては、この報告書には一切書かれていません。なぜならば、この報告書の任務では無かったからです。
 東電は知っていました。このような事態になることを。そして最悪の事態を回避したいのであれば、別に外部電源を引き入れて、冷却ポンプを動かせば良いことも。そうしていればもしかしたら炉心は破壊されても大量の放射能放出は回避できたかもしれないのです。TMI(米国スリーマイル島原発事故、レベル4)レベルで回避できたかもしれなかったのです。海や大地をこれほどまでに汚染せずに済んだかもしれないのです。
 報告書が作成されたのは昨年12月でした。


 ★5.「放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到」
  (OurPlanetTVさんから届けていただきました。
   是非ご視聴ください)


 5月3日に二本松市で開催された山下俊一放射線アドバイザーの講演を取材してきました。
  後半の質疑で、彼のこれまでの発言に対し、厳しい質問が相次ぎました。
 「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到
   http://ourplanet-tv.org/?q=node/1037
 ★6.「5月第2週の日程・参加歓迎」
 11日(水)小林公吉さん「よくわかる原子力」教室 第1回目
      『原子力と人間』著者 小林公吉さんを講師に
      3回講座の第1回 18:45~21:00
     会場:たんぽぽ舎(JR水道橋駅西口より5分)
     主催:たんぽぽ舎・いろりばた会議
 14日(土)東電前アクション(13:30~)
     「事故の原因・東京電力本社へ抗議と申し入れ」終わらせよう原発!
     13:30 JR新橋駅SL広場集合→東京電力本店→中部電力
     主 催:東電前アクション
 15日(日)「福島第一原発事故で、起きたこと わかったこと これからのこと」
     会 場:明治大学駿河台キャンパス・リバティータワー
         地下1階1001号室
     講 演:豊田 直巳さん(フォトジャーナリスト・JVJA)、
         小泉 好延さん(市民エネルギー研究所)、
         安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)、
         矢部 忠夫さん(柏崎原発現地)、
         相沢 一正さん(東海第二原発現地)
     時 間:13:30~16:30(13:30開場)
     参加費:500円
     主 催:市民エネルギー研究所
     共 催:たんぽぽ舎・大竹財団

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