◇ ドコモが保育園、小学校そばの設置済み携帯電話基地局を撤去
さて、京都でドコモが保育園近くに設置した携帯電話基地局を撤去したというニュースをお知らせします。
ドコモが撤去した基地局の写真(クリックすると拡大)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/image-10749280133-10944758811.html
撤去を求める署名を集めるためのお手紙をご紹介させていただきます。(WEB用に固有名詞などを削ってあります。)
=====================
前略 お願いしたいことがあって緊急にお便りします。勝手をお許し下さい。
保育所の敷地内にある建物の壁にドコモが携帯基地局を建ててしまいました。もう完成しています。覆われていたブルーのシートが取られて分かりました。
この敷地内には保育所と児童館があり、その南隣には小学校があります。一番近いのは真向かいの保育所の2F「0歳児の保育室」と1F「6歳児保育室」で、その距離は数mです。
数年前、マンション上の基地局の建設撤去があったことをご存じの方が気付かれ、保育所に「これはどういうことか」と来られて分かりました。
基地局が設置される建物には市消防署の職員が当直で寝泊まりする部屋と、シルバーの方たちの通われるデイケア施設もあります。
※国際消防士連合本部(ワシントン)は、
2004年8月に 携帯アンテナやタワーの基地局として消防署施設を利用することに反対する決議を採択、理由は健康への悪影響。「偏頭痛、極度の疲労、失見当、反応時間の遅れ、目まい、重要な記憶喪失や注意欠陥を発症」等
http://www21.ocn.ne.jp/~furumoto/info.html
工事をした業者 は、その消防職員待機宿舎の寮にたまたま当直にくる職員に、大した説明もせず承諾の署名をもらって、近隣住民にも保育園、児童館、ディケアサービスセンターにも説明もなく、市に『周辺住民への了解を得た』と虚偽の報告をして、市から建設許可をとりました。15日に業者と住民、保育所、学童クラブ関係者、子どもを預けている保護者との会合で、業者はそれを認めました。
私たちは総務省近畿総合通信局無線通信部の佐藤課長へ電話と文書で、総務省へも文書でいきさつを説明し、電波をながすことを許可しないように申し入れましたが、すでに電波発信の許可は出ていることがわかりました。
(略)また、この土地は京都市に所属するもので、市には年間175万円ほど入るそうです。
ドコモが先頃、株主や投資家に向けて出したお知らせの中には次のような文言があります。
「電波は補聴器やペースメーカーなどを含む、医用電気機器の使用に障害を引き起こすこと、ガンや視覚障害を引き起こし、携帯電話の使用者と周囲の人間に健康上悪影響を与える可能性を完全に拭い切れないことや、特に使用者が子供の場合、より大きな健康上のリスクを示すかもしれないとの意見が出て」いること、
「当社グループは積極的に無線通信の安全性を確認しようと努めておりますが、更なる調査や研究が、電波と健康問題に関連性がないことを示す保証はありません」
「日本の電波環境協議会は、携帯電話や他の携帯無線機器からの電波が一部の医用電気機器に影響を及ぼすということを確認いたしました。その結果、日本は医療機関での携帯電話の使用を制約する方針を採用いたしました。」
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/management/riskfactors/index.html
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10681155359.html
また国際的にはWHOのファクトシート193の中で、携帯基地局の立地について「幼稚園や学校、遊び場の近くに基地局を選ぶ際には特別な配慮が必要」だと指摘しており、2005年の国会総務委員会で麻生総務大臣も認めています。
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10299512286.html
また、今年ISO26000企画案が9月12日に賛成66カ国、反対5カ国という圧倒的多数で承認され、11月1日から発効しているそうですが、この中には環境問題に関する予防的取り組み対象として「電磁波」も入っています。
http://www21.ocn.ne.jp/~furumoto/ISO26000.html
http://www.youtube.com/watch?v=XJh2LLoNLzw
私たちは今回0歳児の保育室から数メートルの場所に携帯基地局の設置を京都市が認めることを許すならば、京都市においては、市のどんな施設のそばでも建設を認められることにつながるようになると思い、広く市民の皆様に反対の署名を訴えるものです。
どうぞお力をお貸しください。一筆でも署名にご協力くださいますよう願って署名を同封します。あまり日数がありませんが、無理でなければ増刷して取り組んで頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
住所 氏名
====================
以下、撤去決定をお知らせする手紙(現在アンテナは撤去されました)!!
さま
保育園敷地内の携帯基地局撤去の署名を、短期の中、集めて送って下さって、本当にありがとうございました。
22日に始めた署名は、27日には4000筆を超え、その後も続々と署名が届いて、12月3日には5180筆を超えました。そうした中で、ドコモは撤去を表明し、来週7日に撤去作業に取りかかると知らせてきました。
保育園や学童クラブの保護者、近所の住民の皆さんの険しかった顔が、とても和らいで、笑顔で交わす挨拶も明るくなりました。
本当に、本当にありがとうございました。
理屈っぽくなって恐縮ですが、私個人としては、この件の解決について、主に次の点で、運動に関わって下さった皆様に感謝したいと思っています。
一 まずは、分かりにくい基地局をめざとく見つけてくださった方。住民ぐるみの撤去運動があることをご存じで、基地局の問題点をよく知っておられたこと。今回の撤去運動の始まりになりました。「知は力」です。
二、学習会をいち早く立ち上げ、2度にわたって、職員、保護者、住民に呼びかけた学習会を開いて、広く知らせることができました。昼間は子どもたちの世話をし、夜はビラ配りや電話で学習会を呼びかけられた職員の皆様に感謝です。
三、近所の皆様もじっとしていませんでした。園、館、住民が工事会社の と話し合ったときは部屋にいっぱいの人で溢れました。(略)その中で工事者の は、「周辺住民の了解を得た」と虚偽の報告をして、町内会長の了解を取り付けたこと、更に市の許可を得たことを認めました(テープに録音)。
四、署名がこんなに早く、たくさん集まったこと。皆さんの力です。近くでもない市内のあちこちから署名が届きました。中には速達で送ってくださった方もおられて、思わず涙が溢れ、感動し、勇気を戴きました。
総務省近畿通信局へ電話したり、ドコモ関西支部(大阪)まで訴えに行って下さった代表4人の方とか、個人的にお電話、メール等で教え、励まして下さった方々など、まだまだたくさんの人たちに感謝するところがありますが、とりあえず、撤去の報告を、御礼と喜びの気持ちを込めて、送らせて戴きます。
本当にありがとうございました。直接にお目にかかってお礼を申し上げたい気持ちですが、簡単な書状で失礼して、ごめんなさい。
住所 氏名
====================
ここまで転載
『北鎌倉・鎌倉の携帯基地局乱立による複合電磁波汚染の改善を目指すブログ』(2010-12-27)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10749280133.html
さて、京都でドコモが保育園近くに設置した携帯電話基地局を撤去したというニュースをお知らせします。
ドコモが撤去した基地局の写真(クリックすると拡大)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/image-10749280133-10944758811.html
撤去を求める署名を集めるためのお手紙をご紹介させていただきます。(WEB用に固有名詞などを削ってあります。)
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前略 お願いしたいことがあって緊急にお便りします。勝手をお許し下さい。
保育所の敷地内にある建物の壁にドコモが携帯基地局を建ててしまいました。もう完成しています。覆われていたブルーのシートが取られて分かりました。
この敷地内には保育所と児童館があり、その南隣には小学校があります。一番近いのは真向かいの保育所の2F「0歳児の保育室」と1F「6歳児保育室」で、その距離は数mです。
数年前、マンション上の基地局の建設撤去があったことをご存じの方が気付かれ、保育所に「これはどういうことか」と来られて分かりました。
基地局が設置される建物には市消防署の職員が当直で寝泊まりする部屋と、シルバーの方たちの通われるデイケア施設もあります。
※国際消防士連合本部(ワシントン)は、
2004年8月に 携帯アンテナやタワーの基地局として消防署施設を利用することに反対する決議を採択、理由は健康への悪影響。「偏頭痛、極度の疲労、失見当、反応時間の遅れ、目まい、重要な記憶喪失や注意欠陥を発症」等
http://www21.ocn.ne.jp/~furumoto/info.html
工事をした業者 は、その消防職員待機宿舎の寮にたまたま当直にくる職員に、大した説明もせず承諾の署名をもらって、近隣住民にも保育園、児童館、ディケアサービスセンターにも説明もなく、市に『周辺住民への了解を得た』と虚偽の報告をして、市から建設許可をとりました。15日に業者と住民、保育所、学童クラブ関係者、子どもを預けている保護者との会合で、業者はそれを認めました。
私たちは総務省近畿総合通信局無線通信部の佐藤課長へ電話と文書で、総務省へも文書でいきさつを説明し、電波をながすことを許可しないように申し入れましたが、すでに電波発信の許可は出ていることがわかりました。
(略)また、この土地は京都市に所属するもので、市には年間175万円ほど入るそうです。
ドコモが先頃、株主や投資家に向けて出したお知らせの中には次のような文言があります。
「電波は補聴器やペースメーカーなどを含む、医用電気機器の使用に障害を引き起こすこと、ガンや視覚障害を引き起こし、携帯電話の使用者と周囲の人間に健康上悪影響を与える可能性を完全に拭い切れないことや、特に使用者が子供の場合、より大きな健康上のリスクを示すかもしれないとの意見が出て」いること、
「当社グループは積極的に無線通信の安全性を確認しようと努めておりますが、更なる調査や研究が、電波と健康問題に関連性がないことを示す保証はありません」
「日本の電波環境協議会は、携帯電話や他の携帯無線機器からの電波が一部の医用電気機器に影響を及ぼすということを確認いたしました。その結果、日本は医療機関での携帯電話の使用を制約する方針を採用いたしました。」
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/management/riskfactors/index.html
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10681155359.html
また国際的にはWHOのファクトシート193の中で、携帯基地局の立地について「幼稚園や学校、遊び場の近くに基地局を選ぶ際には特別な配慮が必要」だと指摘しており、2005年の国会総務委員会で麻生総務大臣も認めています。
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10299512286.html
また、今年ISO26000企画案が9月12日に賛成66カ国、反対5カ国という圧倒的多数で承認され、11月1日から発効しているそうですが、この中には環境問題に関する予防的取り組み対象として「電磁波」も入っています。
http://www21.ocn.ne.jp/~furumoto/ISO26000.html
http://www.youtube.com/watch?v=XJh2LLoNLzw
私たちは今回0歳児の保育室から数メートルの場所に携帯基地局の設置を京都市が認めることを許すならば、京都市においては、市のどんな施設のそばでも建設を認められることにつながるようになると思い、広く市民の皆様に反対の署名を訴えるものです。
どうぞお力をお貸しください。一筆でも署名にご協力くださいますよう願って署名を同封します。あまり日数がありませんが、無理でなければ増刷して取り組んで頂ければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
住所 氏名
====================
以下、撤去決定をお知らせする手紙(現在アンテナは撤去されました)!!
さま
保育園敷地内の携帯基地局撤去の署名を、短期の中、集めて送って下さって、本当にありがとうございました。
22日に始めた署名は、27日には4000筆を超え、その後も続々と署名が届いて、12月3日には5180筆を超えました。そうした中で、ドコモは撤去を表明し、来週7日に撤去作業に取りかかると知らせてきました。
保育園や学童クラブの保護者、近所の住民の皆さんの険しかった顔が、とても和らいで、笑顔で交わす挨拶も明るくなりました。
本当に、本当にありがとうございました。
理屈っぽくなって恐縮ですが、私個人としては、この件の解決について、主に次の点で、運動に関わって下さった皆様に感謝したいと思っています。
一 まずは、分かりにくい基地局をめざとく見つけてくださった方。住民ぐるみの撤去運動があることをご存じで、基地局の問題点をよく知っておられたこと。今回の撤去運動の始まりになりました。「知は力」です。
二、学習会をいち早く立ち上げ、2度にわたって、職員、保護者、住民に呼びかけた学習会を開いて、広く知らせることができました。昼間は子どもたちの世話をし、夜はビラ配りや電話で学習会を呼びかけられた職員の皆様に感謝です。
三、近所の皆様もじっとしていませんでした。園、館、住民が工事会社の と話し合ったときは部屋にいっぱいの人で溢れました。(略)その中で工事者の は、「周辺住民の了解を得た」と虚偽の報告をして、町内会長の了解を取り付けたこと、更に市の許可を得たことを認めました(テープに録音)。
四、署名がこんなに早く、たくさん集まったこと。皆さんの力です。近くでもない市内のあちこちから署名が届きました。中には速達で送ってくださった方もおられて、思わず涙が溢れ、感動し、勇気を戴きました。
総務省近畿通信局へ電話したり、ドコモ関西支部(大阪)まで訴えに行って下さった代表4人の方とか、個人的にお電話、メール等で教え、励まして下さった方々など、まだまだたくさんの人たちに感謝するところがありますが、とりあえず、撤去の報告を、御礼と喜びの気持ちを込めて、送らせて戴きます。
本当にありがとうございました。直接にお目にかかってお礼を申し上げたい気持ちですが、簡単な書状で失礼して、ごめんなさい。
住所 氏名
====================
ここまで転載
『北鎌倉・鎌倉の携帯基地局乱立による複合電磁波汚染の改善を目指すブログ』(2010-12-27)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10749280133.html
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