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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

国の腐敗は放置して、一般職員に対して厳格すぎるほどの勤務態度を求める日本社会の異様さ

2018年06月30日 | 格差社会
 ◆ 定刻より3分早く昼休みを取り、処分された自治体職員 (星の金貨 new)
   ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 2018年6月21日


 ひとりの公務員が弁当を買うために『常習的に』数分早く席を立っていたことについて処罰された後、仕事と生活のバランスについて問題が多発している状況を受け、働き方改革を行うとしている日本政府の取り組みについて、疑問が突きつけられています。
 神戸市水道局の職員(64)は、7ヶ月間に合計26回昼休みの3分前に席を立ったことが判明した後、誡告と減給の処分を受けました。
 これについて幹部職員はテレビの記者会見で、処分された職員の行為を「誠に遺憾である」と表明し、謝罪しました。
 神戸市水道局の広報担当者はAFP通信の取材に対し、「昼休みは正午から午後1時までと決められており、この職員は休憩時間になる前に離席していました。」と答えました。
 同局はこの労働者は公務員に対し「仕事に専念する」ことを要求する公共サービス法に違反していたとしています。
 現地メディアは、国会議員が日本の労働者が長時間労働を強いられている問題に対処するためとされている法律を可決した直後、この事件を報道しました。
 今年5月衆議院は、過労死によって死亡する労働者の数が増加していることを受け、毎月時間外労働を100時間までとする法案を可決しました。
 日本最大の広告会社「電通」で働いていた24歳の高橋まつりさんが2015年、土日の休日出勤も含め一ヶ月に100時間以上の時間外労働を強いられた挙句自殺したことを受け、日本政府は国内で噴出した批判や抗議に対処せざるを得なくなりました。
 高橋さんの事件は、会社に対する忠誠心を表すためにやみくもに長時間の労働を行うという日本の労働社会のあり方に、一石を投じることになりました。
 2016年に初めて作成された過労死に関する白書の中で日本政府は、5人に1人の割合で労働者が過剰労働の危険にさらされていると述べています。
 ソーシャルメディアのユーザーはいち早く反応し、とりあえず神戸市水道局の職員を弁護する書き込みが多くみられ、1人のツイッターユーザーは自分も平均して週間に1回は定刻前に離席しているとツイートしました。
 他には喫煙やトイレに行くために離席した人々にも、こうした罰則が適用されることになるのかという疑問を提示した人々もいました。
 1人がこう書き込みました。
 「国会中継に映し出されている議会で居眠りしている政治家たちはどうすべきだろう?全員解雇されるべきではないのか?」
 この職員の弁当を手に入れるための『違法行為』は、責任者が窓から外を眺めた際、昼食用の弁当を販売しているレストランに入ろうとする姿を目にしたことから『発覚』しました。
 Sora News 24が報じたところでは、職員の上司の管理職は彼が規定より早く離席した時間が通算でどれだけになったかを計算し、約半日分の給与を減給する処分を行いました。
 この職員の氏名は明らかにされていませんが、定刻より早く離席した理由について「気分転換が必要だと感じたから」だと答えています。
 神戸市はつい最近、約6ヶ月間に55時間以上無断で持ち場を離れたとして、別の職員を1ヶ月間の停職処分にしていました。
https://www.theguardian.com/world/2018/jun/21/japanese-worker-punished-for-starting-lunch-three-minutes-early
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 日本社会は働く人たちに何を基準に何を求めているのか、判然としなくなってきました。
 この職員の男性を間近で見ていたわけでは無いのでどういう判断も出来ませんが、ガーディアンがわざわざこの問題を取り上げたのは神戸市水道局の真摯な対応を賞賛するためで無いことは、本文を読めばわかります。
 それよれ何より私たち国民は、国のトップのあれだけの腐敗を国家機関もどの機関も追及も何もしようとしないのに、一般職員に対しては厳格すぎるほど厳格な勤務態度を求めるこのねじれは、決して健康な社会のものでは無いということです。
『星の金貨 new』
http://kobajun.biz/【-定刻より%ef%bc%93分早く昼休みを取り、処分された自/
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