
☆ <羽場久美子先生の講義と東アジアでの代理戦争の危機(前)>
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」
・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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5月19日、草の根歯科研究会主催の連続講座「市民と自治体で平和のハブを!」に参加し、国際政治学者の羽場久美子先生(青山大学名誉教授)の講義を聞いてきた(10人ほど参加)。
この講義は、結論を先に述べれば、現在の世界情勢を多くの具体的資料から検討し、世界はいま大転換期になっており、だからこそ戦争の危機が迫っている、しかし、国際政治も国内政治も市民が主役にならなければならないというものだった。
もちろん現在起きている「イスラエル・パレスチナ戦争」「ロシア・ウクライナ戦争」にも触れ、さらに、次のようなことが話された。
・昨年、アメリカ・インド・タイ・ハンガリー・タイ・アメリカ・韓国・中国・韓国を訪問。
・今年5月、中国:社会科学院に招聘、アメリカ・国連を訪問。
そこでわかったこととして、世界は、停戦と平和を望んでいる!
アメリカ・欧州の方が孤立している。
だから、対中対立を促進するのではなく協力を。
民間・大学・自治体レベルで友好関係を作る必要がある。
そして、日本については、
・「アメリカの植民地、アメリカの言うなり」という各国の見方 定着
・日本は、国際情勢を見誤っていないか?
・アメリカでさえ、国内で批判が強まっている
というものだった。
また、「現在の世界の大きな流れは、どうなっているか?」<データから見る21世紀>(これは参議院公聴会でも講演)として、具体的なデーターは割愛しますが、以下のようなことを述べられた。
・世界人口:2100年には、アジアとアフリカで8割、米欧は1割切る
・アジアなどグローバルサウスの急速な経済成長
・日本:少子高齢化:40年後に労働力人口が現在の半分に
・ウクライナもガザも、軍事支援ではなく、早期停戦を
世界の流れは、アジア・アフリカとの共存と発展
・米欧の軍備拡大は、焦りと恐怖 → 軍縮と平和こそ重要
・日本はアジアの一国。G7と世界を繋ぎ、アジアの平和と繁栄を支え協力することこそ大事
・戦争ではなく、平和と軍縮、発展こそ重要、とデータが教えている。
(以下は私の感想)
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具体的なデータでは、特に世界における日本の地位の低下が良くわかった。
日本の人口は減り、GDPでも2050年にはインドやインドネシアにも抜かれ6位に、2075年には12位に転落する。(ゴールドマンサックス経済統計2023より)
すでに中国のGDPは日本の4倍であり、日本の一番の貿易相手国は中国。
なのに、アメリカの言いなりになり、軍備を増強し、(対中・露・朝の)戦争準備をしている。
戦前、天皇制政府が、己を知らず「鬼畜米英」「大東亜共栄圏」「神の国」などと言って、無謀な戦争に突き進んだようなものである。
与那国町長が「一戦交える」などと虚勢を張っているが話にならない。
戦争が起きれば、与那国島は酷いことになるだろう。
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さらに、
「より良い理解にむけて:アジアの地域統合:戦争をさける、危機をどう乗り切るか、未来のために、東アジア共同体」として、
アメリカの世界戦略と東アジアでの軍事同盟の現状、日本の急速に進む軍拡と日本の地政学的位置、インド、アセアンなどの動きなどを紹介し、
「私たちはどうする?地方自治体からの平和:沖縄を平和のハブに 東アジアで戦争をさせない」ことについて具体的に進みつつある事を紹介してくれた。
すでに、2022年8月には、「沖縄をハブとする東アジアの平和ネットワークをめざす国際シンポジウム」が羽場先生も参加し、沖縄県那覇市で開かれ、オンライン配信もされて、日本・韓国・中国でも視聴されている。
また、「東アジアの国連、既に始まっている!」として、北東アジア自治体連合、6っか国80自治体が参加、沖縄を含む3自治体が今年参加申請へ!」ということも紹介された。
この資料<NEAR>に関しては、当日羽場先生からいただいたので(表紙裏表紙、また裏表紙前にあるメンバー一覧(地図付き)を添付)
日本ではすでに、青森・秋田・山形・新潟・富山・石川・福井・京都・兵庫・鳥取・島根が参加している。
参加は都道府県単位ということで、「東京都も参加できるようにしてください」と言われました。
もし東京都が参加するようになれば、東アジアの平和の為に、きわめて大きな力を発揮することになるだろう。
草の根市民の力こそ歴史を動かす原動力である。
皆さん、一緒に声を上げませんか。
次号(後)に続く
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