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★ 地味~な話題/「高校統廃合」雑感
T.T.0682(ひょうたん島研究会)
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「千葉県知事選」とか「高校無償化」とか派手~な話題についても言いたいことはそれなりにあるのだが、根がひねくれている人間なので、地味~な問題=「高校統廃合問題」について、雑感を書く。
昨日2/28(金)の朝日「オピニオン面」のコラム「私の視点」に載っていた論考がなかなか良かったので、若干のコメントを付けて、ちょっとだけ紹介する。この雑文を読んで興味を持ってくれた人には、原典に当たってほしい。
このコラム「高校再編 どう議論/住民や生徒の意見聞いて」の筆者は竹田和夫さんで、ぼくの全然知らない人である。朝日によれば「地域史研究者」ということだが、これじゃ全然、どんな人か分からない。
コラムに添えられた写真を見ると、ぼくより若い? まあ、誠実そうなオッチャンだと、ぼくは推測した。そのオッチャンが、例えば次のように書く。
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│ いま全国の自治体で進行している高校の再編・統廃合は、教育分野だ│
│けの問題ではない。(略) │
│ ところがその議論の進め方には疑問を抱くことが多い。外部有識者による│
│委員会が案をつくり、議会にはかるタイミングに合わせて短期間で住民説 │
│明会を開き、パブリックコメントを募集する方式が多い。(略) │
│ 私は長野県の方式に注目したい。案をつくってから住民に説明するので│
│はなく、地域住民や関係者が時間をかけて話し合い、原案をつくる。その原│
│案をもとに、県との懇話会を重ねる。懇話会には、再編の対象となる高校│
│の生徒も参加する。ボトムアップで進めているのだ。(略) │
│ 本来、高校再編の主役は高校生だ。長野のように、高校生と地域住民│
│が一体となり、主体的に議論に参加できる形が広がって欲しい。(略) │
│ そもそも「生徒が少なければ再編するしかない」という考え方でいいのだ│
│ろうか。少人数の方がはるかに授業効果はあがる一方、学校が遠くなり通│
│学に精いっぱいとなれば、部活動などもしにくくなる。(略)生徒が少ないか│
│らこそできる高校の新しい機能を創出することが必要なのではないか。 │
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引用した最後の段落の前半に、ぼくは大賛成!
最後にある「新しい機能」については「若干の違和感」はあるが、ここで論争することでもないだろう。
この論考、肯定的に紹介してきたつもりだが、最後に一つだけ不満を書く。
それは? このコラム全体のどこを見ても、「教職員」という言葉が出てこないんだよね。
「生徒が主役」に異論はないが、教職員もせめて「脇役」程度には参加させて欲しいーーと思ったのであった。
(25/03/01未明)
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