《interschooljournal》
★ 千葉県立高校 不適切指導により高2女子生徒が自殺 学校がSOS見逃す
おととし10月、千葉県立高校に通う2年生の女子生徒が、教員による不適切指導などを苦に自殺していたことが判明した。
千葉県教育委員会は22日、この件について会見を開き、第三者委員会の調査結果を公表した。
県教委によると、女子生徒は同年5月に実施されたいじめアンケートに「みんなの前で恥ずかしい思いをするので英語の授業に出たくない」となどと記載していたほか、同年7月に実施した授業アンケートで、英語教諭が「こんなの小学生でもできる」と生徒を侮辱していたことや解答できるまで生徒を立たせ続けることを訴えていた。しかし、これらの情報は管理職に共有されず、学校側による対応もなされず放置されていた。
また、女子生徒は9月に国語の自習課題で出された作文で「英語の授業が原因で精神がおかしくなる」「ガチで先生変えて欲しい」と訴えたほか、「死んでやろうかと思った」「本当に死ぬよ?」と死を示唆する内容を記載していたが、国語教諭は女子生徒が亡くなるまで作文に目を通していなかった。
女子生徒は10月11日、英語の授業中、トイレに行ったまま戻ってこなかったため、担任から指導を受けた。
その際、担任が「今の状態なら俺は何もしてあげられない」「自分で勝手にやってくれ」と突き放すように叱責した。
女子生徒は翌12日、学校を欠席。その翌日の13日に自殺した。
★ 第三者委 学校側の不適切指導を認定
県教委はこれを受け、第三者委員会を設置し、調査を実施した。
第三者委は英語教諭や担任らの対応の問題点を指摘したうえで、
「学校は、当該生徒がたびたび発したSOSのサインをすべて見逃しており、度重なる無反応が当該生徒を精神的に疲弊させていった」
「進路に関するネガティブな指導がなされて、自殺を図るに至った」
などと自殺の原因が学校側の不適切指導にあることを指摘した。
★ 県教委 担任・英語教諭・管理職を処分 相談窓口を設置
これを受け、県教委は当時の担任と英語教諭を減給処分することを決定。
当時の校長と教頭も監督責任を問い、減給処分とした。
また、県立学校の児童生徒が教職員による暴力・暴言・いじめについて相談できる相談窓口を設置した。
『interschooljournal』(2025年01月28日)
https://interschooljournal.officeblog.jp/37800314archives/20250128html
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