心は再度大和路へ

2011-12-12 | 寺・神社・仏像
奈良一人旅以降、「大和」という文字に敏感になっているのか
本屋さんや古本屋さん、骨董市やフリーマーケット等をうろちていると
いろいろと目に飛び込んできます。

先日、あるフリーマーケットを見て歩いていると、
ボロボロな箱に「大和路」の文字が飛び込んできました。

近づくと「佛像 大和路 入江泰吉」とある。
入江泰吉といえば大和路を撮らせたらナンバーワンのお方。
映画ネバーエンディングストーリーで、少年が骨董店で見つけた本の様に馬鹿でかい。



僕がその馬鹿でかくボロボロの箱を眺めていると、
おじさんが「開けて観てみていいよ」と言ってくれました。

ボロボロの外箱をそーっと開くと、中から出てきたのは
それはそれは素晴らしい大和路の写真集と地図。
それと「観賞用」と書かれた封筒に大きな写真が数枚。



「外はボロボロだけど中身はきれいだよ」と、おじさん。
ページをめくりながら、「いいですねぇ」を連呼する僕。

「仏像好きなの?おじさん全然わかんないけど…」
「こないだ見てきたばかりなんですよ」
「それはグッドタイミングだね」
「えぇ、いいなぁコレ…」
「ボロボロだから3,000円でいいよ」
「いいなぁ…3,000円かぁ…」

「さ、3,000円!?」
「うん、3,000円ってシール貼ってあるでしょ」
「あ、ほんとだ…(本には定価32,000円って書いてあるけど…)」
「でもボロボロだし、お兄さんグッドタイミングみたいだし2,000円でいいよ」

「に、2,000円!!??」
「うん、重いけど買ってく?」
「買ってきます!!」

お財布に3,000円入っていた僕は2,000円をおじさんに渡し
お礼を言って、その10キロ位はあるんじゃないかという重い本を抱え帰りました。

家に戻り、溜息をこぼしながら1頁1頁眺めました。
大和路の美しい景色と仏像が、一回ではとても見きれない量です。
大和路ですから京都の浄瑠璃寺もちゃんとあります☆

大きな本なので迫力もあって素晴らしい。



   
   

昭和52年の写真集だそうです。

なんて良い買い物をしたんだ。。。
おじさんにちょっと申し訳ないくらいだ。

大切にします。
ありがとう、おじさん!