ラモー作曲のバロックオペラ。
寺神戸 亮 氏が1955年から関わっている「北とぴあ国際音楽祭」でのコンサートです。
https://www.bushikaku.net/expedition/concert/show/detail/350498-0001/350498-0002/
演奏表現学会の会員のお一人、音楽学者の関根敏子先生も関係していらして、ご案内いただき、久々にオペラに出かけました。
ミュンヘンに居た頃は3日と空けずにオペラ劇場に通い詰めていました。
世界の一流の演奏を、あのゴージャスな劇場で。
幕間に飲むワインやアイスクリーム(ハイスアイスといって、熱いソースがかかっていて、とっても美味しい!)と共に、着飾った観客が集い醸し出すあの雰囲気!
演目に合わせて着るものを選ぶのも楽しみのひとつで。
エスコートは、音楽仲間の男の子たちで、みなきちんとスーツ。
郷に入れば郷に従え、とばかりに、スマートな立ち居振る舞いでした。
直前にはボーカルスコアでみんなで歌ってみたりもし、予習も怠らなかった。
今思えば、夢のような時間ですが、一番の想い出であり、栄養になっている経験でした。
という訳で、帰国してからは、さっぱりオペラに行かなくなりました。
やはり、私にとってのオペラは、音楽だけでなく、ヨーロッパのキラキラしたゴージャスな劇場で着飾って聴く、華やいだ楽しみも付随するものだから。
帰国直後、一度某メジャー団体の「ラ・ボエーム」に行って、かなりがっかりしてしまってからは、知り合い関係のものは別として、もうすっかり行かなくなった。
海外からのものは時々食指が動くけれど、そういうのは、そもそもすぐに売り切れてしまうし、残っている席は値段が高すぎるし、なのに、あの会場じゃなあ・・と思ってしまうこともあり、やはり行かず仕舞い。
今回は、バロックオペラということでもあり、何より寺神戸氏が関わっているということで、これはもう間違いないな、と久々に行くことに。
会場は王子の北とぴあのさくらホール。
多目的ホールなのでS席で聴くことに。
響きは、まあこの手の会場の中では良い方ではないのかな?
そして中身ですが、期待していた以上に素晴らしかった!
前半は様々の色どりのオードブルを堪能し、後半にこれまた美味なメインディッシュ。
いずれもバロックダンスと共に演奏され、とても勉強になったのですが、それ以上に音楽と踊りの固い絆を感じることが出来た。
映画もラジオもテレビもネットもなかった時代のスペシャルな娯楽。
寺神戸氏はもちろんのこと、出演者はみな素晴らしかったのだけれど、特に印象に残ったのはこちらの御二人。
まずは、バロックダンスのピエール=フランソワ・ドレ氏。
最初からその美しい動きから目が釘付けだったのですが、特に、後半のオペラで驚いた。
シンプルなパンツとスエットのような上下に、金茶色のオーガンジーの裾の長いシャツを着ていたのだけれど、そのシャツの動きが、まるで生き物のようだった。
踊り手の動きと間反対の方向にスっと流れて、ぶれがない。
猫の尻尾の様に、身体の一部となっているように、美しい動き。
おそらくどんな動きでも、軸が全くぶれないからこそなのだろう。
そして、オペラで、愛の神を演じたメゾソプラノの湯川 亜也子氏。
芳醇な響きを堪能。
あの会場で、ここまで聴かせることが出来るというのは、何故なのか?
出演者はみな自然な気持ちの良い声だったけれど、その中でも、彼女の声は際立っていたように思う。
そうそう、ジャンルは全く違うけれど、前半で歌われた波多野睦美氏も清楚な野の花の清々しさでした。
寺神戸 亮 氏が1955年から関わっている「北とぴあ国際音楽祭」でのコンサートです。
https://www.bushikaku.net/expedition/concert/show/detail/350498-0001/350498-0002/
演奏表現学会の会員のお一人、音楽学者の関根敏子先生も関係していらして、ご案内いただき、久々にオペラに出かけました。
ミュンヘンに居た頃は3日と空けずにオペラ劇場に通い詰めていました。
世界の一流の演奏を、あのゴージャスな劇場で。
幕間に飲むワインやアイスクリーム(ハイスアイスといって、熱いソースがかかっていて、とっても美味しい!)と共に、着飾った観客が集い醸し出すあの雰囲気!
演目に合わせて着るものを選ぶのも楽しみのひとつで。
エスコートは、音楽仲間の男の子たちで、みなきちんとスーツ。
郷に入れば郷に従え、とばかりに、スマートな立ち居振る舞いでした。
直前にはボーカルスコアでみんなで歌ってみたりもし、予習も怠らなかった。
今思えば、夢のような時間ですが、一番の想い出であり、栄養になっている経験でした。
という訳で、帰国してからは、さっぱりオペラに行かなくなりました。
やはり、私にとってのオペラは、音楽だけでなく、ヨーロッパのキラキラしたゴージャスな劇場で着飾って聴く、華やいだ楽しみも付随するものだから。
帰国直後、一度某メジャー団体の「ラ・ボエーム」に行って、かなりがっかりしてしまってからは、知り合い関係のものは別として、もうすっかり行かなくなった。
海外からのものは時々食指が動くけれど、そういうのは、そもそもすぐに売り切れてしまうし、残っている席は値段が高すぎるし、なのに、あの会場じゃなあ・・と思ってしまうこともあり、やはり行かず仕舞い。
今回は、バロックオペラということでもあり、何より寺神戸氏が関わっているということで、これはもう間違いないな、と久々に行くことに。
会場は王子の北とぴあのさくらホール。
多目的ホールなのでS席で聴くことに。
響きは、まあこの手の会場の中では良い方ではないのかな?
そして中身ですが、期待していた以上に素晴らしかった!
前半は様々の色どりのオードブルを堪能し、後半にこれまた美味なメインディッシュ。
いずれもバロックダンスと共に演奏され、とても勉強になったのですが、それ以上に音楽と踊りの固い絆を感じることが出来た。
映画もラジオもテレビもネットもなかった時代のスペシャルな娯楽。
寺神戸氏はもちろんのこと、出演者はみな素晴らしかったのだけれど、特に印象に残ったのはこちらの御二人。
まずは、バロックダンスのピエール=フランソワ・ドレ氏。
最初からその美しい動きから目が釘付けだったのですが、特に、後半のオペラで驚いた。
シンプルなパンツとスエットのような上下に、金茶色のオーガンジーの裾の長いシャツを着ていたのだけれど、そのシャツの動きが、まるで生き物のようだった。
踊り手の動きと間反対の方向にスっと流れて、ぶれがない。
猫の尻尾の様に、身体の一部となっているように、美しい動き。
おそらくどんな動きでも、軸が全くぶれないからこそなのだろう。
そして、オペラで、愛の神を演じたメゾソプラノの湯川 亜也子氏。
芳醇な響きを堪能。
あの会場で、ここまで聴かせることが出来るというのは、何故なのか?
出演者はみな自然な気持ちの良い声だったけれど、その中でも、彼女の声は際立っていたように思う。
そうそう、ジャンルは全く違うけれど、前半で歌われた波多野睦美氏も清楚な野の花の清々しさでした。