その後、口元が安定するお作法的構え方も工夫し、より鳴ってきた江平の笛。
更に、本日、アっと驚くというか、呆れてしまう気付きがありました。
それは押さえていない時の指の取り扱い。
フルートでは、指はなるべく常にキィの側というのが基本中の基本。
そういう風にしていないと、速いパッセージなど不可能でしょう、ということで。
音大時代、とある先輩は、フルートに何かしら工夫して実際に糸を張り、それに指が触れないように練習した、と伝え聞いたことがある。
実際プロ奏者のみならず、結構やり込んだアマチュアでも、指がバタついている人は居ない。
それくらい、指の動きに関してはフルートに親しむ者はみんな修行している訳で。
なので、江平の笛でも、普通に指が指孔の側という状態で吹いていた。
でも、ふと、指孔の上で指を揺らして、音程を揺らす技、というのを試していて、ハタと気付いた。
指が穴に近いとピッチが微妙に下がり、音色は暗くなるのだな、ということに。
ピッチに関しては吹き方で微調整しながら吹いていた。
気付いてみれば、そんなの物理的に当たり前じゃないか、と思うけれど、なんせ半世紀フルートを吹いていたので、指を穴から離す時に高く上げるなどということはしたことがない。というか、してはいけないと身体の感覚に刷り込まれている。
これを取っ払って、指が天上を指し示すくらいに、パっと上げて吹く様にしたところ、より音の通りも響きも良くなり、音程もラクで、ようやく江平の笛を吹いて、楽しいなあ、という気持になれたのでした。
それに気づいたのだけれど、指孔から指が遠くても、それほど指運びに不自由するということはない。むしろ、その都度指がリセットされリフレッシュされるので、機嫌よく吹ける。
指を指孔から遠ざけた後の音は、ちょっとマスクを外した後の感じに似ている。
これも、ずっと抱えていた違和感の原因の一つだったのだろう。
90分程練習した後、夫が「ピピ知らない?何処にも居ないんだけど・・」と入ってきた。
「え?2階にも居ないの?」と心配になったのだけれど、なんと、笛を吹いていたリビングのソファーの裏、窓際で日光浴しつつウトウトとしていたのでした。
ピピはシビアな猫で(猫は皆シビアか・・)フルートを組み立てだすと「チェッ!」と舌打ちするかのような表情で憮然として部屋を出て行くのが常。
江平の笛の時も同様で、手にしただけで逃げ出していた。
その上、60分くらいするとやってきて「もうやめてくださいよ~~」と足元にスリスリして妨害する。
猫ハラスメント、「ネコハラ」という奴です。
それが今日は逃げ出さず、ずっと同じ部屋に。
それも90分。
たまたまかもしれませんが、こんなことは初めてだったので、とても嬉しい。
更に、本日、アっと驚くというか、呆れてしまう気付きがありました。
それは押さえていない時の指の取り扱い。
フルートでは、指はなるべく常にキィの側というのが基本中の基本。
そういう風にしていないと、速いパッセージなど不可能でしょう、ということで。
音大時代、とある先輩は、フルートに何かしら工夫して実際に糸を張り、それに指が触れないように練習した、と伝え聞いたことがある。
実際プロ奏者のみならず、結構やり込んだアマチュアでも、指がバタついている人は居ない。
それくらい、指の動きに関してはフルートに親しむ者はみんな修行している訳で。
なので、江平の笛でも、普通に指が指孔の側という状態で吹いていた。
でも、ふと、指孔の上で指を揺らして、音程を揺らす技、というのを試していて、ハタと気付いた。
指が穴に近いとピッチが微妙に下がり、音色は暗くなるのだな、ということに。
ピッチに関しては吹き方で微調整しながら吹いていた。
気付いてみれば、そんなの物理的に当たり前じゃないか、と思うけれど、なんせ半世紀フルートを吹いていたので、指を穴から離す時に高く上げるなどということはしたことがない。というか、してはいけないと身体の感覚に刷り込まれている。
これを取っ払って、指が天上を指し示すくらいに、パっと上げて吹く様にしたところ、より音の通りも響きも良くなり、音程もラクで、ようやく江平の笛を吹いて、楽しいなあ、という気持になれたのでした。
それに気づいたのだけれど、指孔から指が遠くても、それほど指運びに不自由するということはない。むしろ、その都度指がリセットされリフレッシュされるので、機嫌よく吹ける。
指を指孔から遠ざけた後の音は、ちょっとマスクを外した後の感じに似ている。
これも、ずっと抱えていた違和感の原因の一つだったのだろう。
90分程練習した後、夫が「ピピ知らない?何処にも居ないんだけど・・」と入ってきた。
「え?2階にも居ないの?」と心配になったのだけれど、なんと、笛を吹いていたリビングのソファーの裏、窓際で日光浴しつつウトウトとしていたのでした。
ピピはシビアな猫で(猫は皆シビアか・・)フルートを組み立てだすと「チェッ!」と舌打ちするかのような表情で憮然として部屋を出て行くのが常。
江平の笛の時も同様で、手にしただけで逃げ出していた。
その上、60分くらいするとやってきて「もうやめてくださいよ~~」と足元にスリスリして妨害する。
猫ハラスメント、「ネコハラ」という奴です。
それが今日は逃げ出さず、ずっと同じ部屋に。
それも90分。
たまたまかもしれませんが、こんなことは初めてだったので、とても嬉しい。