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大型特殊二種の実技検定(中型二種と大型二種を持っているので筆記は免除)を申し込んだのはいいけれど、いったいどこで運転操作の練習したらいいんだろう。理屈(コースの走り方)は楽○ブックスで買った教科書(税込み1,080円)で勉強するとして、やっぱり一度は実車に乗ってみたい。いや、小型のホイルローダーなら島暮らしでずいぶん乗ってたけど、公道なんか走ってないし、小型と大型じゃずいぶん車両感覚が違うんだろうな。で、最寄りの教習所(大型特殊一種の教習をやっている)に行ってみると、「公認の教習所(卒業すれば免許がもらえる)は時間貸しはやってません・・・」とつれないお返事。別の公認教習所(ネットで調べた)に片っ端から電話してみても結果は同じ、「非公認(練習だけさせてもらって試験場に行く)なら大丈夫だと思うんですけど・・・」と教えてもらっても、日帰りで行けそうな場所に大特をやっている非公認教習所はみつからず。モタモタしているうちに試験日が近づいてくる・・・
結局、1回も大型ホイルローダーにお目にかかれず検定当日を迎える。試験場で発着点のプラットホームに下りていくと、いや想像していたよりデカイぞ、ハシゴをよじ登って運転席に上がる感じ。バケットの先端をポール±30cmに合わせなくちゃダメなんだけど、運転席からどう見えるんだろう。本日の受験者は10人弱、みんなガテン系のおじさん、お兄さんばかりで、半分ほどの人は「○○工務店」みたいな名入りの作業着着用(仕事の合間に来てる?)、ぴらにあは6番目。で、待っている間に優しい先輩方に色々と教えてもらう。シフトはオートマで前進か後進のみ(変速切り替えは無い)、ハンドルに遊びがないので結構フラつく、バケットが停止線を越えて一時不停止になりやすい、指定速度(25Km/h)はアクセルをベタ踏みにしないと出ない、出発して最初の角を曲がって停止するまでは「ならし運転」で減点されない、等々・・・。「初回の兄ちゃん、そんな事も知らないでいきなり乗ろうってか。まぁ、途中で検定中止にならないで一周してきたらホメてやるぜ!」みたいな感じでタバコを吹かしている先輩方・・・
いよいよぴらにあの番が来た。停止線の問題はほとんどの先輩が手前気味で止めちゃっているコトを考えると、感覚では少し通り過ぎたくらいがちょうどいいみたい、ということが見ていてわかった。さあ、やっとこさよじ登って、ドアのロックも忘れずに、ミラーもシートも調節して、ベルトもつけたからさっさとエンジンを掛けよう。「う~ん、眺めサイコ~!」、「それに重機にしちゃピッカピカ(砂埃で汚れていない)だし!」なんて喜んでいる場合じゃない。ン、エンジンのキーはどこでしょう?、ハンドルの所に無いぞ、この右側のレバーの後ろのヤツがそうか?。テキトーに回して「ブルルン!」とエンジンは掛かったモノの、初めて目にする大型ホイルローダーの運転席に戸惑うばかり・・・
ぴ:「レバーを操作してもバケットがウンともスンとも動きません!」
検:「安全装置を外してください」
ぴ:「安全装置はどれでしょう?」
検:「そこの赤い棒です」
ぴ:「シフトレバーを動かすとピーピー鳴るんですけど」(独り言)
検:(無言)
ぴ:「そうか、Pブレーキが解除されてないって警報か」(独り言)
検:(無言)
ぴ:「あの、Pブレーキはどこでしょう?(足踏み式だと思っていたけど解除レバーがない)」
検:「普通車と同じです・・・」
ぴ:「なんだ左側にレバーがあるのか、さぁ出発だ!」(独り言)
検:(無言)←「さっさと行けよ!」と思ってるに違いない・・・
ぴ:「いや~、思ってた以上にフラつくんですけど、左折で大回りだし・・・」(独り言)
検:「そこのポールに止めてください」
ぴ:「あの、ウインカーは出すんでしょうか?」
検:「自分で判断してください・・・」←「そんなコト聞くか!」と思ってるに違いない・・・
ぴ:「そりゃそうだ!」と思いつつウインカーを出して止める。
そうやってグダグダのならし運転が終わる、今まで採点されていたらカンペキに検定中止なんですけど・・・(続く)