*オイラの800元はどうなる?・・・の巻!
3日目は電車に乗って中国へ行こう。香港(九龍)から深センまではMTR東鐵線(旧KCR)で30分の羅湖(ローウー)駅まで行って、歩いて細い川を渡って中国側へ入る。以前は中国に入国(厳密に言うと入境)する前に5日間有効のビザを取らなくちゃいけなかった。ビザ代は確か100香港ドルだったと思うけど、混雑していると薄暗くて狭い部屋で1時間くらい待たされることも、この時間が結構心細い。自分のビザはいつ発行されるのか、もしかしたら追い返されるんじゃないのかと。でも今は15日間なら中国全土をビザなしで旅行できるようになったから便利。しかし、最近じゃ別のモンダイが・・・
ちょっと前まで深センでは香港ドルがそのまま使えた。中国元と香港ドルを比べると、香港ドルの方が1割くらいレートがよかったから。例えば、50中国元の品物を100香港ドル札で払うと、お釣りは50中国元を返してくる。お店は5元ほど儲かるし、こっちもいちいち両替の手間が省けるのでよかった。しかし、数年前に香港ドルと中国元のレートが逆転、105香港ドル=100中国元くらいになってしまったからさぁ大変、小さな個人商店では香港ドルを受け付けない事もあるという。う~ん、ミンスクの近くまで行って(羅湖駅からかなり遠い)、帰りのタクシーで「香港ドルダメ!」なんて言われたら困るしなぁ、やっぱ面倒臭いけど両替していこう・・・
で、イミグレーションを出た所にあった中国銀行の両替所に行くと長蛇の列、なのに窓口のお姉さんは一人でモタモタと対応している。並んでいる人は10組ほど、お客さん一人に掛かる時間は5分以上か、「さすが社会主義国家!」とコーフンしてる場合じゃないよ。「こりゃダメだ・・・」と隣を見るとATMがあるじゃん、初体験のキャッシングでもしてみようかな。しか~し、そんな状況でどうしてATMの方には行列が出来てないのか、それはATMの機械が使用中止になってるからなのよ。コラ~!、天下のバンク・オブ・チャイナなんだからちゃんと直しておきなさいよ。と、さらに隣を見ると聞いた事のない『交○銀行』のATMが、こっちなら誰も並んでないしちゃんと使えるみたいじゃん。・・・と思ったのがウンの尽きの始まり。どうして誰も並んでないのかよ~く考えようよ自分、後悔先に立たずとはこのことだったのか・・・
交○銀行のATMにクレジットカードを入れて、暗証番号を入れて、800元(約1万円分)を選択してと・・・。アレレ?、操作の途中なのにカード出てきたぞ、おまけにレシートも、だけど800元は出てこない。ナニ?、このレシートの内容、「800元支払いました!」って書いてあるじゃん。「どうなってるのよ?」と交○銀行の窓口(ATMの隣にあった)のお姉さんに文句を言いに行く。「これ、お金でないよ!(日本語)」とぴらにあ、「ワカリマセン、アッチデス(たぶん北京語でそう言った)」とアサッテの方向を指さすお姉さん。「アッチってなによ?」とぴらにあが聞いても、「とにかくアッチです!」と後ろを指さすばかり。「ふざけるなよ!」と言いたかったけど、中国語が理解できない日本人がゴネてもしょうがないと引き下がる。「まだ~?」ってシビレを切らしてる若旦那、とりあえずこの場は中国銀行の窓口に並んで両替してミンスクに行こう。あぁ、面倒くさがらずに始めからそうすればよかった・・・
香港に戻ってからカード会社の案内所に相談に行く。「中国ではよくあるトラブルなんですよ、たまに香港でもありますけど」と案内所のお姉さん、この前はお金だけじゃなくてカードも飲み込まれて大変な目にあったお客さんもいたとか。中国のATMは機械が壊れていたり、お金が入ってなかったり、できるだけ使わない方がいいという。たとえ中でお金が引っかかっていただけでも当日解決はムリらしい。親切なお姉さんはぴらにあのカード利用記録を日本に問い合わせてくれて、「その時間にお客様のカードが使用された記録がありませんから、たぶん大丈夫です」と教えてくれた。万が一、カードの請求書に800元が含まれていたら、交○銀行に電話して取り消しの交渉をしてくれるとも。いや~、やっぱ資本主義エリア(一国二制度)はサービスがいいなぁ。でもね、そんな思いがけない体験も旅の醍醐味のひとつってコトで・・・
【油麻地の海皇粥店でモーニング、豚肉入りお粥、炒麺(お粥に入れて食うとうまい)、豆乳で35.5ドル(400円)。「これ、とうふじる?」って若旦那、まぁそんなモンだよ・・・】
【九龍塘駅でMTRから東鐵線(旧KCR)へ乗り替え、MTRとKCRは港鐵公司(新MTR)に統一されたので一度改札を出なくてもよくなった。試しに静音車に乗ってみたけど、みんなフツーに携帯電話を使っていた・・・】
【羅湖駅(香港側)のイミグレーションを出ると深セン駅(中国側)。この時は800元ボラレた直後、あまりのショックにATMの写真撮るの忘れた。10年前はこの広場で物乞いの子供達にたかられてひどい目にあったっけ・・・】
【振り返ると香港側の羅湖駅、こっちの建物の方がなんかチャイナっぽい。ミンスク行きのバス乗り場を教えてもらおうと観光案内所に入ったら、係のお姉さん二人(かなりの美人)はお客よりお互いの枝毛切りに夢中・・・】
【ミンスクの方に行くらしい205番のバスは3元(40円)、香港と違って子供料金の表示がないからとりあえず2人分で10元札を出してみる。ウンともスンとも言わない運転手さんがお釣りを返してくれるはずもなく・・・】
【深センのバスには降車用のベルがない、なのにお客さんはちゃんとバス停で降りていく。前に乗った時は「ヤーロッ、ヤーロッ、ヤーロッ!(降りるぞという意味?)」と叫ぶと停まったのに、今回はブキミに静まりかえる車内。で、バスが街中を出てから気が付いた。な~んだ、降りる客がいなくても全部の停留所に停まるのか・・・】
【バスを降りると拉麺店(上の写真)が、やたら繁盛してるからランチに入ってみる。山盛り炒飯(チョイ辛)はメニューではなんと6元(80円)、10元札を出すとなぜか2元のお釣り。店主はおじさんは満面の笑顔だけど、今度は2元ボラレたかな?。まぁ、うまかったからチップということで・・・】
【拉麺店の並びの店で生ぬるいオレンジジュース(3.5元)を買ったら、お釣りの5角札(0.5元=約6円)がすごかった。クシャクシャに丸めてよこしたおばちゃん、広げたらボロボロで穴も開いてて「使った鼻紙か」と思った。上は同額の新コイン・・・】
【開通したばかりの深センの地下鉄は初乗り3元、バスと同じく子供料金の表示がないから同額か。キップはICチップ入りのコイン、入る時は改札にかざして出る時は改札の投入口で回収する。車内の電光掲示板には「大声でケンカするな!」の表示が・・・】
【地下鉄に乗って中国のジャスコに行く、でも横断歩道のない大通りの向こうへはどうやって渡ったらいいのでしょう?。迷路のような地下道を20分近くさまよい歩いて、やっとたどり着いたジャスコには赤いパンツ(お正月用)がやたら並んでいた・・・】