東京へ男二人の旅に出て以来、ちぴら一人で寝られるようになった。相変わらず二人分の布団で川の字だけど、掛け布団だけはちぴら専用を使うようになって、ぴら奥さんの抱っこ無しで寝てしまう。大好きな図鑑を寝転がって見て、眠くなったら「ねる~!」と、そのまま数分でバタンキューだ。一人で寝てくれれば楽になったのかといえば、実はそうでもなく・・・
改めて気が付いたけど、ちぴら寝相が悪い。時計みたいにグルグル回って、布団をはいでしまうから「さむい~!」とわめく。もっと始末が悪いのは、寝ぼけながらのドメスティック・バイオレンスだ。独り寝は淋しいのか、毎夜ぴらにあを探して殴る蹴るなどの暴行を加える。そ~っと足や手でぴらにあの居場所を探って、ボコーン!とパンチしたり、ガツーン!とキックしたり。昨夜も何度か殴られたあげく、不審な動きの足先がチョコチョコぴらにあをつつく。すかさず、思いっきりカカト落としがぴらにあの顔面を直撃!・・・。あまりの痛さに混乱して、グーでちぴらのお尻を叩くけど気持ちは収まらず。時間は不明だけど、外に聞こえるくらいの声で怒鳴りながら(何を言ったのかは忘れたけど)、電気をつけてちぴらをたたき起こす。あまりの剣幕でビックリしたのか、ぴら奥さんも起きて三人で向き合って正座・・・
夜中の反省会で半ベソをかきながら、「もう(キック)しない」としっかり約束したちぴら。確かにその後は静かに寝てたけど、また今夜が恐ろしい・・・