3月29日にOutputで行われたモアリズムのライブ、スペシャルゲストきいやま商店。いくつかやることもあって行かなかったが、野田さんや上江洲さんの“良かった!”とのコメントを見るに付け、無理していけないわけじゃなかったのにと後悔。
特に上江洲さんの「今日は今日しかないという1日でした。このツーマン観た人はそう思うはず。」のコメントに、いかんいかんと反省。という気持ちもあって、今回の沖縄ツアー最終日のgrooveに行く。
最初に、物販担当&オープニングアクトの太一君の演奏。若いのに丁寧な演奏と、心得たMCでモアリズムがやりやすい空気を整えていく。なんだかすごく良いヤツなんだろう。歌もきれいだった。
そして、いよいよモアリズム登場。オープニングアクトからの流れを汲んでのMCを交えながら、曲に入っていく。なるほど、手練れの仕事ぶり。ここまでですでにこのバンドがただ者ではないことはよくわかる。
歌が始まると、ヴォーカル&ギターのナカムラの声に、一発で引き込まれてしまった。私の好きな、枯れていてそれでいて太い声、のどの奥で支えるような発声。中島文明さんをもうちょっと泥臭くしたみたいな感じ。加えてちょっとずらした音程で引っ張るビブラートがたまらない。
そこに絡むアントニオ佐々木のギターが、これまたいい。二の線と三の線の間をしっぽりと行き来するギター。聴かせると同時に楽しませるフレーズ、曲弾きも楽しかったけれど、そうじゃないところでも粋な遊びがちりばめられている。
そしてベース、エスパー清水の剛柔な音。腰が強いけど柔らかなリズムが、演奏全体をしっかり支えている。
見た目いかつい三人が、音楽とMC、ちょっとした仕草で客席を引き込んでいく様は、それはとても自然で、お客にこびるでもなく、無理強いするでもなく、絶妙のさじ加減で場をコントロールする、熟練のステージング。むろん安定感のある演奏が前提なのは言うまでもなし。
なるほど、野田さんや上江洲さんのコメントに違わぬ納得のクオリティ。先日はこれに、きいやま商店まで加わったのだからそりゃたまったもんじゃなかっただろう。
途中でマルチーズロックのモリトが差し入れのビールを持って参上。気がつけば客席には、きいやま商店のリョーサ、堀内加奈子といった面々が。ライブ終了後にはリョーサが加わってのセッション、堀内かーなーとベースのエスパー清水による十九の春、モアリズムをバックに歌うモリト、どれもとても楽しい音楽の瞬間だった。
終わってからも割と長いことgrooveでの歓談が続いた後、かーなーの提案で山羊を食べに栄町へ。山羊刺し、ちーいりちゃー、汁とフルコース。宮古からやってきた若者に誘われて、軽くオートーリ初体験までしてしまった。
音楽と、そこに集う人の輪の心地よさ。しばらく忘れていたこの感じに包まれて、平成24年度の年度末を越えたのであった。
追記:
ライブ後のgrooveにタテタカコさんの曲が流れる。NHK FM『ライブビート 沖縄特集』だった。
特に上江洲さんの「今日は今日しかないという1日でした。このツーマン観た人はそう思うはず。」のコメントに、いかんいかんと反省。という気持ちもあって、今回の沖縄ツアー最終日のgrooveに行く。
最初に、物販担当&オープニングアクトの太一君の演奏。若いのに丁寧な演奏と、心得たMCでモアリズムがやりやすい空気を整えていく。なんだかすごく良いヤツなんだろう。歌もきれいだった。
そして、いよいよモアリズム登場。オープニングアクトからの流れを汲んでのMCを交えながら、曲に入っていく。なるほど、手練れの仕事ぶり。ここまでですでにこのバンドがただ者ではないことはよくわかる。
歌が始まると、ヴォーカル&ギターのナカムラの声に、一発で引き込まれてしまった。私の好きな、枯れていてそれでいて太い声、のどの奥で支えるような発声。中島文明さんをもうちょっと泥臭くしたみたいな感じ。加えてちょっとずらした音程で引っ張るビブラートがたまらない。
そこに絡むアントニオ佐々木のギターが、これまたいい。二の線と三の線の間をしっぽりと行き来するギター。聴かせると同時に楽しませるフレーズ、曲弾きも楽しかったけれど、そうじゃないところでも粋な遊びがちりばめられている。
そしてベース、エスパー清水の剛柔な音。腰が強いけど柔らかなリズムが、演奏全体をしっかり支えている。
見た目いかつい三人が、音楽とMC、ちょっとした仕草で客席を引き込んでいく様は、それはとても自然で、お客にこびるでもなく、無理強いするでもなく、絶妙のさじ加減で場をコントロールする、熟練のステージング。むろん安定感のある演奏が前提なのは言うまでもなし。
なるほど、野田さんや上江洲さんのコメントに違わぬ納得のクオリティ。先日はこれに、きいやま商店まで加わったのだからそりゃたまったもんじゃなかっただろう。
途中でマルチーズロックのモリトが差し入れのビールを持って参上。気がつけば客席には、きいやま商店のリョーサ、堀内加奈子といった面々が。ライブ終了後にはリョーサが加わってのセッション、堀内かーなーとベースのエスパー清水による十九の春、モアリズムをバックに歌うモリト、どれもとても楽しい音楽の瞬間だった。
終わってからも割と長いことgrooveでの歓談が続いた後、かーなーの提案で山羊を食べに栄町へ。山羊刺し、ちーいりちゃー、汁とフルコース。宮古からやってきた若者に誘われて、軽くオートーリ初体験までしてしまった。
音楽と、そこに集う人の輪の心地よさ。しばらく忘れていたこの感じに包まれて、平成24年度の年度末を越えたのであった。
追記:
ライブ後のgrooveにタテタカコさんの曲が流れる。NHK FM『ライブビート 沖縄特集』だった。