箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

モアリズム@groove。納得のライブ

2013-03-31 19:30:00 | 箆柄日記
3月29日にOutputで行われたモアリズムのライブ、スペシャルゲストきいやま商店。いくつかやることもあって行かなかったが、野田さんや上江洲さんの“良かった!”とのコメントを見るに付け、無理していけないわけじゃなかったのにと後悔。

特に上江洲さんの「今日は今日しかないという1日でした。このツーマン観た人はそう思うはず。」のコメントに、いかんいかんと反省。という気持ちもあって、今回の沖縄ツアー最終日のgrooveに行く。

最初に、物販担当&オープニングアクトの太一君の演奏。若いのに丁寧な演奏と、心得たMCでモアリズムがやりやすい空気を整えていく。なんだかすごく良いヤツなんだろう。歌もきれいだった。

そして、いよいよモアリズム登場。オープニングアクトからの流れを汲んでのMCを交えながら、曲に入っていく。なるほど、手練れの仕事ぶり。ここまでですでにこのバンドがただ者ではないことはよくわかる。

歌が始まると、ヴォーカル&ギターのナカムラの声に、一発で引き込まれてしまった。私の好きな、枯れていてそれでいて太い声、のどの奥で支えるような発声。中島文明さんをもうちょっと泥臭くしたみたいな感じ。加えてちょっとずらした音程で引っ張るビブラートがたまらない。

そこに絡むアントニオ佐々木のギターが、これまたいい。二の線と三の線の間をしっぽりと行き来するギター。聴かせると同時に楽しませるフレーズ、曲弾きも楽しかったけれど、そうじゃないところでも粋な遊びがちりばめられている。

そしてベース、エスパー清水の剛柔な音。腰が強いけど柔らかなリズムが、演奏全体をしっかり支えている。


見た目いかつい三人が、音楽とMC、ちょっとした仕草で客席を引き込んでいく様は、それはとても自然で、お客にこびるでもなく、無理強いするでもなく、絶妙のさじ加減で場をコントロールする、熟練のステージング。むろん安定感のある演奏が前提なのは言うまでもなし。

なるほど、野田さんや上江洲さんのコメントに違わぬ納得のクオリティ。先日はこれに、きいやま商店まで加わったのだからそりゃたまったもんじゃなかっただろう。

途中でマルチーズロックのモリトが差し入れのビールを持って参上。気がつけば客席には、きいやま商店のリョーサ、堀内加奈子といった面々が。ライブ終了後にはリョーサが加わってのセッション、堀内かーなーとベースのエスパー清水による十九の春、モアリズムをバックに歌うモリト、どれもとても楽しい音楽の瞬間だった。

終わってからも割と長いことgrooveでの歓談が続いた後、かーなーの提案で山羊を食べに栄町へ。山羊刺し、ちーいりちゃー、汁とフルコース。宮古からやってきた若者に誘われて、軽くオートーリ初体験までしてしまった。

音楽と、そこに集う人の輪の心地よさ。しばらく忘れていたこの感じに包まれて、平成24年度の年度末を越えたのであった。

追記:
ライブ後のgrooveにタテタカコさんの曲が流れる。NHK FM『ライブビート 沖縄特集』だった。

第5回 沖縄国際映画祭クロージングセレモニー~オールエンディング

2013-03-31 15:50:00 | 箆柄日記
箆柄暦『四月の沖縄』の配布を終えて、第5回 沖縄国際映画祭クロージングセレモニーからオールエンディングに滑り込む。今年も映画祭の出し物はちょっとしか見ることができなかったけれど、熱は感じることができた。

クロージングセレモニーで、吉本興業の大崎洋社長のスピーチが良かった。映画祭を続ける中で、関わった子どもたちにエンターテインメントの現場を体験してもらいたい。10年も続けたら、その中から人材が生まれて、沖縄のエンターテインメント業界が活性化するはず、そこまでやりたい。また、この映画祭が吉本がやっている映画祭から、運営している沖縄の人達の映画祭になって行って欲しい。というような話だった。

途中、ちょっとはらはらする政治的な話もあったが、あえて公の場でその事を話したことで、大崎社長の本気が伝わってきた気がした。

オールエンディングでは、トロピカルビーチが人で埋め尽くされていた。デーモン小暮が一曲スローなナンバーを歌った後、ガレッジセールとスリムクラブが並んで登場した。ガレッジが「ガレッジセールです!」と挨拶した後、スリムクラブが「こきざみインディアンです!」とボケた。あえてオリジンの後輩倹lの名前でボケるなんて、ちょっと泣けた。


その後、THE BOOMが登場して何曲かやって「島唄」を歌ったあと、全倹lが出てきてエンディングに向かう。大量の吉本倹lの中に、きいやま商店や魅川憲一郎など、うちなーんちゅの券\人も舞台上に見えた。鉄拳とデーモン小暮の貴重なツーショットもスクリーンに映し出された。


最後の曲「笑顔のまんま」が始まった。そういえば今年はなぜかBEGINがいない。てことはTHE BOOMが演奏していたってことか。

曲が終わってスクリーンの後ろに花火が上がった。また来年!
来年は、2014年3月23日~30日の開催とのこと。