うつそみの 人にあるわれや 明日よりは
二上山を 弟世とわが見む 165
磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど
見すべき君が ありと言はなくに 166
万葉集 巻第二
私訳 この世で生きている私は 明日から二上山を
わが弟として見ていきましょう
川の岩のほとりに咲く馬酔木を手折って 君に見せたいと思っても
その馬酔木を見せる君がいると 誰も言わない ・・・・・
きっと君は 弟想いの
やさしいお姉さんだったんだね
僕は 馬酔木を見るたびに
君のかなしさを想うよ
もし 許されるなら
今の世に 降りておいでよ
今度は権力と謀略に翻弄されない
そんな生き方をするといいね
でも
やはり かなしみの中でこそ
言葉は輝くものだし
君も そんな人生は
かったるいかな ・・・・
薄桃の 奥ゆかしきを 愛でる恋
時の彼方の 愛の記憶
まあ