世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

Pavane pour une infante défunte

2016-02-28 | ふぉと









うつそみの 人にあるわれや 明日よりは
            二上山を 弟世とわが見む                 165


  磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど
            見すべき君が ありと言はなくに           166
 
                                                        万葉集 巻第二



  


私訳    この世で生きている私は 明日から二上山を
                    わが弟として見ていきましょう


           川の岩のほとりに咲く馬酔木を手折って 君に見せたいと思っても
                 その馬酔木を見せる君がいると 誰も言わない ・・・・・






きっと君は 弟想いの
やさしいお姉さんだったんだね

僕は 馬酔木を見るたびに
君のかなしさを想うよ

もし 許されるなら
今の世に 降りておいでよ

今度は権力と謀略に翻弄されない
そんな生き方をするといいね

でも

やはり かなしみの中でこそ
言葉は輝くものだし

君も そんな人生は
    かったるいかな ・・・・





薄桃の 奥ゆかしきを 愛でる恋

              時の彼方の 愛の記憶


                                まあ