その愛は母性からくるのか?
善を求める人間性からくるのか?
それとも
信仰を持っているからなのか?
家族を養うために
自分の体を売りに出かけ
帰るとひとことも言わずにベットにはいり
壁に向かってその痩せこけた肩を震わせている
そんな
毎日を繰り返しながら
彼女は
汚辱と絶望と罪の苦しみの中に生きていた
でも
彼女は彼の殺人行為を知ったとき
彼を抱きしめ接吻をし
「あなたより不幸な人は この世にいませんもの!」
と叫んで嗚咽する。
やがて
彼は彼女の優しさに包まれて
愛というものを知る
深い優しさ 愛情 献身 ・・・・・・・
貴女を通して 女性の本性を感じた
そんな物語だった
Serenade for Strings - Ⅲ Elegie
咲かずとて
抱きし夢を大切に
胸の内に ただ秘めて
この長き冬を
耐えて歩いていくよ
咲かずとて
この胸の内には
名も無き小さな蕾が
ただひとつ
誰かの歌のように
この花に名前でもつけてみようか
咲かずとて
明日は明日の風が吹き
この身は無常に舞い踊る
耐える者の優しさは
凍てついた土に張る根のように
悲しみの中で崩れそうな心を
勇気づけてくれるよ
咲かずとて
心の内に 花一輪
誰にも見えない 花一輪
その花は
誰にも見えなくて いいんだよ
心の内に 花一輪
誰にも見えない 花一輪
古い話で恐縮
「 それでも 地球は回っている 」 といった
あの ガリレオのように
「 悪法も法 」 といって
従容として 毒杯をあおった
あの ソクラテスのように
信じたことに命をかけて
情熱的に生きたいと思う
でも 今は
ガリレオやソクラテスのような
真実に命をかける情熱的な生き方ではなく
ただの生活の中で 家族を守り愛して
静かに 生き抜いていくこと
これが 僕の前にある道
まあ
目の前にある道を歩いていくことに
あまり 違いはあるまい
かえって 生き抜いていく方が
難しいときだってあるかもしれない
そう思うときもある ・・・・
人生 思うがままにならないものらしい
Face of Yesterday
pink and blue
甦るティンカーベル・メモリー・・・・
目が覚めたら、
右手に pinkの光の妖精が
左手に blueの光の妖精が
ちょこんと手のひらに座って
じっと 僕を見つめていた
pinkの光の妖精からは
愛らしい澄んだ音が
聞こえてくる
blueの光の妖精からは
やさしい言葉の詩(うた)が
聞こえてくる
pinkとblueの光の妖精は
ティンクのように
僕の部屋のなかを飛びまわり
その光が交錯して
僕は 幻惑される
ここは ネバーランド?
そして 僕はピーターパン?
それとも フック船長?
ああ
pinkと blue の光が
僕の心を はるか遠く
未知の世界へと誘っている
耳の奥で 遠い未来の出来事が
潮騒となって聞こえてくる
そして 僕は
より自由になっていく・・・・・・・
ティンカーベル・メモリー ネバーランドの冒険後、現実にもどるウエンディに
ティンカーベルが、粉をふりかけてネバーランドでの
記憶を消してしまう。
その消された記憶のことをティンカーベル・メモリー
というというが、前世の記憶をさすときもある。
ティンク ティンカーベルのこと。みんなにティンクと呼ばれている。
「男の子や女の子ひとりひとりに必ず妖精はいるはずなんだ。
でも、このごろの子どもって何でも知っているだろ
すぐに 妖精のことなんて信じなくなるんだ。
”妖精なんて信じないや”って言うたびに、
どこかで妖精がぶったおれて死んじゃうのさ」 *
帰郷
そうそう、ネバーランドの行き方はね
「二つ目の角を右に曲がって、それから朝までまっすぐ」*ね~
*ピーターパン原作より
5月3日、咲とふたりで名古屋港に遊びに行った。
”ひとりで公共交通機関に乗れること”の練習を兼ねて
地下鉄に乗っていった。
その日は暑かった。
咲とふたり、とことこと歩いて駅に向かう。
金山で乗り換え、名古屋港行きに乗った。
電車は少し混んでいたが
咲とふたり、並んで座ることができた。
向かいに親子3人仲良く座っている。
父、母、娘の3人だった。
いつもなら、そんな親子連れみると辛かった。
母親がいない辛さだ。
でも、今回はそう思わなかった。
それで、電車が動き出してから
咲とじゃれていた。
そしたら
向かい側の女の子、じっと僕たちを
うらやましそうな顔をして見ている。
母親は、知らん顔してどこかを見ているし、
父親は、広告を見ている。
「よ~し、見せつけちゃえ~」
おいたな お茶目オヤジの本性が出てきた。
そして、思いっきり
咲の髪の毛をくしゃくしゃにして
笑顔で抱きしめてやった。
咲はいやがっているが、まんざらでもなさそう。
目が笑っている。
ちらっと、前の女の子を見た。
僕たちをじっと見ている。
そして、父親の手を握った。
父親に甘えたそうだった。
「お~し、もう少しやったるか~」
ふたたび、咲を抱きしめてくすぐってやった。
咲はうれしそうに悶えて
「おとうさ~ん、やめてよ~」
なんて、嬉しそうにいう。
前の女の子、父親にもたれかかった。
でも、母親は知らん顔している。
父親は、相変わらず広告を見たまま。
子供は、うらやましそうに父親にもたれて
こちらをじっと見ている。
「フィニッシュ~」
咲のほっぺたをつねって、
そのあと、プロレス技の
ヘッドロックをかけてやった。
そうしたら、
前の女の子は、たまらず父親に抱きついていった。
父親は、やっと気づいて子供を抱きしめた。
そのときの
女の子の嬉しそうな顔・・・・
まあさん、こころの中でいいました。
「やりぃ~
よかったなぁ~
お父さんに甘えられて・・・・ 」
その後、ケンタッキーのチキンハンバーガーを食べて
海を見て、水族館には行かずに帰ってきました。
でも、母親は最後まで知らん顔していたなぁ・・・・・・・
まぁ、人それぞれだけどね~
2007.5.8 記
犬のおまわりさん with QUEEN
やぎさんゆうびん with Michael Jackson
あのこはだレイラ by エリックかけブトン
マーラー 交響曲6番 第3楽章
innocent Eve
君が生まれてきたのは
神の美しさを表現するため
君が生まれてきたのは
神の優しさを表現するため
人々が
苦しみの中にいても
試練の中にいても
悲しみの中にいても
君は あたたかい光を与えてくれる
君は 安らぎを与えてくれる
人々がよろこぶ時
君は
そのよろこびを
更に大きなものにしてくれる
君が 男の肋骨からでき
男を慰めるために生まれてきたなんて
そんな神話は
僕は信じない
ましてや 原罪など
僕の信念で
人類の記憶から無くしてやろう
僕たちは 初めから存在し
共に生きてきた
僕は 智慧と勇気
君は 美しさと優しさ
それが
この地球の光
僕は これからも君を見続けて
永遠に君を愛していく
僕と君が愛し合うことが
人類の恋愛の原型になり
愛が地球に生まれた日になるんだ
僕は、このAdagioに 「恋愛の原型」 をみる。
この曲を聴くと、はるか昔のはじめのとき
「永遠の女性」と愛しあった記憶が甦る。
神が与えて下さった、恋愛という感情を受け取り
純粋に愛し合ったはじめの時
それは、
お互いに生かしあい
愛を与えあった美しい時だった
そして、何度も生まれ変わり
この美しさの中を生きてきた
それは
僕の永遠の生命の美しい記憶 ・・・・
「 咲 (さく) の手 きれいな字をを書こうとすると
ガタガタ震えて まっすぐな線を引けない・・・・ 」
障害を持っている娘が
部屋に入ってきて
思い詰めた顔をして 僕に言った
「 咲ちゃん~ 咲ちゃんの体はねぇ~
麻痺しているから きちんということを聞かないんだよ~
だから 手が震えて
まっすぐ線が書けないんだよ~
咲ちゃんの体はねぇ~
咲ちゃんが生まれる前に
こんな体で
生きて修行をするって決めてきたからねぇ~
でも つらいよねぇ~
お父さん 咲ちゃんはよく頑張っていると思うよ~
そんな咲ちゃん お父さんはステキだと思うよ~ 」
と言って 抱きしめてやった
字がうまく書けなくても
うまく書こうとして努力していることが
大切だし ステキなんだよ
もちろん 結果はとても大切だけど
すべてによい結果が出るわけじゃない
世の中 勝利者と敗北者の数は
圧倒的に敗北者の方が多い
でも
敗北者の努力は報われないのだろうか?
そんなことはないよ
絶対にその努力は報われる
お父さんは そう信じているよ
あえて その身体を選んで
厳しい人生修行をしている君はステキだよ
と
こころの中で言ってあげた
Claire
罪 人
ある日 僕の心の中に声が響いた
「 罪とは 真理を解らずに犯す過ちである 」 ・・・・ と
それまでは
自分を罪人と呼ぶのはプライドが許さなかった
人間は仏神の子で罪の子ではないと
昔から信じていたから
自分を罪人と思うことはできなかった
でも 知らず知らずのうちに罪を犯してきた
真理を解っていない愚か者がここにいる ・・・・
自分の仏性を認めて生きていくのも真理
自分を至らぬ者と認めて生きていくのも真理
我 至らぬ者なるが故に 愛を信じて生きていく
我 至らぬ者なるが故に やさしい笑顔と言葉を与えて生きていく
我 至らぬ者なるが故に 愚直に 自分の歩むべき道をただ歩む
この人生は
どのように生きても後悔をする
どのように生きても 自分を愚か者と確認する人生となる
自分を至らぬ者と認識する旅となる
でも その旅は
愛を与える旅になっていくのだろうか ・・・・
Prelude 1
La campanella
夕暮れの茜さす ひととき
煙突から出る うすい煙が
あいたいとして山の端に
かすみたなびいていく
遠くから聞こえる鐘の音に
農夫婦達は頭を垂れて
祈りを捧げる
今日一日
生きる糧を与えられし事に感謝を捧げ
平安を祈る時
ああ その鐘の音は
天使の祈り
人々には 幸あれと願い
辛き道を歩む人には
汝 凛として この人生の冬の時を耐えて歩め
と励ましたもう
その祈りは 鐘の音と共に
山の端に住んでいるひとりひとりのこころに
安らぎを与えて余韻を残し消えていく
時に 急を告げ
鐘の音が 激しくなり響く
天使達の祈りの中
天高きところから 力強い光が射してくる
ああ その鐘の音は
イエスの復活
わずか3年間の伝道で
2000年もの間
人々に愛を教え 安らぎを与え続けた
イエスの情熱
その愛ゆえの激しさに
人々の心は 感動にうち震え
生きる指針を見つけ出す
プロテストとは 抗議するということ
自分の心の中の悪に抗議し
愛に生きると決意する者を
プロテスタントと言う
鐘の音の
やさしさはカトリックを顕し
激しさはプロテスタントを顕していく
激しさの中にやさしさはあり
やさしさの中に激しさがある
ここに イエスの教えは統合される
高らかになり響く鐘の音の
やさしさと激しさは
天使の祈りとイエスの情熱
天上から降りてくる 愛の光・・・・
La campanella
五十 近くになって つれあいを亡くし
障害者の娘と家族の世話をする ・・・・
毎日毎日 仕事と生活に追われ
日常に埋もれていく
でも
そんな僕にも夢はある
はずかしくて
小さな声でしか言えないが
「 愛に生きて 愛のうちに死んでいきたい 」
このかなしみと苦しみを通して
愛深くなった自分を
もう一度
人の役に立ててみたい
小さくていい
出来ることでいい
もう一度
人を幸せにすることに
自分を使いたい
そんな願いを
静かに
深く
こころに秘めて
熱い想いとか
激しさを
静寂の底に持ちながら
静かに
やさしく生きていきたい ・・・・
Isn't life strange
人生って不思議だよね
ひとつひとつの人生のページを
以前のように読むことが出来るのかなぁ?
僕たちはそこから より多くを手に入れることが出来るのかなぁ?
毎日毎日過ぎていくけど
人はどれくらい一生懸命努力するのだろうか?
でも 大きな海はそれを待ってくれないんだ
― きみは それが僕を泣かせるのを知っているよね
きみのこころの中にいることが出来たらいいなぁ
きみの愛とひとつになりたいんだ
きみの目の中にいたいんだ
振り返るときみがいた
そして 僕たちがいた
愛って不思議だよね
僕たちが並べる言葉たちは
不用意な言葉や思いやりのない言葉なら
絶望を作っていく
僕たちのあたたかい息の通った愛で織っていこう
僕たちの人生をね
― きみは それが僕を泣かせるのを知っているよね
きみのこころの中にいることが出来たらいいなぁ
きみの愛とひとつになりたいんだ
きみの目の中にいたいんだ
振り返るときみがいた
そして 僕たちがいた
人生って不思議だよね
一日一日 光のない本のページをめくっていくんだ
もし 愛で僕たちがそのページを
書くことが出来なければ
人生の日々を無くしてしまう
砂が流れるように時間が流れていくんだ
― きみは それが僕を泣かせるのを知っているよね
きみのこころの中にいることが出来たらいいなぁ
きみの愛とひとつになりたいんだ
きみの目の中にいたいんだ
振り返るときみがいた
そして 僕たちがいた
Isn't life strange by Moody Blues 訳 まあ
五十を過ぎれば
口で仕事せず
あたたかい眼差しと雰囲気
そして
厳しい見積もりと責任感
そんなもので 仕事をせよ
と
こころの中の僕はいう
ヘイ ヘイ
ちょっと それにはほど遠いけど
日々 精進していますよ~
こころの中の
カワイイ カワイイ まあく~ん
たぶん
この身体もストレスに負けないように
守ってくれているんだね
いつも
見守ってくれてありがとう~
そういえば 今日は 「 花まつり 」 だね
2008.4.8 記
Peace Train
僕の胸の中に おいでよ
すべてを脱いで
裸のこころで おいで ・・・・
この歳になって
肌のぬくもりが
こころのぬくもりに感じられるんだ
五感は不確かなものだけど
ときに
愛を見つける縁 (よすが)
となることがあるよね
だから
きみのこころとからだを
大切に大切に
やさしく抱きしめてあげよう
コスモスの咲く郷
僕が夜間飛行をして
あの高い山を越えて行くとき
飛行ルートを書いた地図にない目印を探すんだ
それは
その山のふもとにある
たった一軒の家の灯り
その孤独な光を頼りにして
僕は より安全なルートに愛機を導く
そして
その光を見るときに
いつも 僕は
その灯りのもとに暮らす人を想う
その灯りのもとでは
あたたかい家族の団らんひとときがあるのだろうか
それとも
独り孤独の中で闘っている人がいるのだろうか
そのことは 僕は知らない
でも
その灯りのもとに暮らす人々は僕を知らなくても
僕は あなたの灯す光を頼りにして
高い山を越えていく
だから
どんなに悲しくても
どんなに辛くても
どんなに苦しくても
あなたの灯す光を頼りに生きている人が
いるかもしれないことを知ってほしい
そして
こんなことを想うんだ
それはね
生活していて いろんなことが起きて
苦しんだり悲しんだりして
人生って美しい爽やかな一本道じゃなくて
辛く曲がりくねった道に思えるけど
一生懸命に生きていれば
自分に正直に生きていれば
きっと 振り返ったとき
真っ直ぐな美しい道に見えるんだ
そう 信じている
今夜もまた漆黒の闇の中に向かって離陸する
そんな人生にときめきを感じる
今日この頃だ
Flight of the Ibis