shit!
しばらく
時を待たないといかんのかよ~
天使は 思わず
天使らしくない言葉を
吐き捨てるようにいった
天使の こころの中に一瞬 憎悪の闇ができたが
深く呼吸をし こころを穏やかにして
その闇を消した
欲とか怒りは比較的短い間に
克服することができるけど
不信とか悪見は
かなり時間がかかることが多い
でも まぁ
癒す方の愛の力にもよるが・・・・
はぁ~
あれをやらんとあかんのか~
仕方ねぇなぁ~
天使は 肩を落として
本当に やりたくなさそうに呟いた
そして 悪魔と黒魔女を見て
こういった
あんたらな~
よくも オレの恋を
むちゃくちゃにしてくれたなぁ~
この女
本当にええ女だったんだぞ~
オレを信じてくれたんだ
本当に 惚れとったんやぞ~
すると 悪魔がいった
おまえなぁ~
人の大事なもの っていうのは
人の弱みなんや~
そこを狙うのが悪魔なんや
狙われるおめぇが甘めぇ~わ
それは わかるけどな
なんも オレの恋までむちゃくちゃに
することねぇ~やろ
おまえ ホントに性格悪り~な
なに アホなこといっとる
性格悪いのは悪魔の勲章や~
ほぉ~ そんなに
性格悪い悪魔を生んだ
おまえの母ちゃんの顔がみたいわ
そうだ
そんなに性格悪い おまえ生んだ母ちゃん
でべそ やろ!
ははは~
おまえの母ちゃん でべそ~
と 天使は悪魔に匹敵する悪口を言った
「おまえの母ちゃん でべそ 」
には さすがの悪魔も
カチンときた
おまえ オレの母ちゃんの
へそ みたことあるんか!
見たなら いつどこで見た
いってみろ!
おまえ オレの母ちゃんにヘンなことしたんか !
ついに悪魔は怒り始めた
それを見て 黒魔女は腹を抱えて笑い始めた
天使は こころの中で
へへへ~
引っかかりやがった
これで ここから逃げる
ことはあるまい
でも 悪魔を怒らせたり
はめたりするオレって
ひょっとして 昔
大悪魔やっていたかもしれんな・・・・
などと思いながら 悪魔との間合いを測って
さて やるべか~
と ぼそりと呟いた