サンダルの奇跡

まだサラダボウルの製作は続いています
今日、表の仕上げ　これをやる時はカンナくずがまともに顔のほうに飛んできます
やわらかいので痛くもなんともないんですが目のあたりにもまともに来る
小さい目をしてまた時には目を瞑ったりすることもある
でも今日もほんの2・3mmの細かい破片が右目に入った
こんな物という気持ちで仕事を続けるんだが
身体が嫌がる
自己防衛するんでしょう
目は痛くなってくるんだ
しょうがないから事務所へ戻って　タオルの端を濡らして目ん玉の端に入ってる木くずを取り除いた

いつもそうなんだがほんのちょっとの障害物があると身体は拒否反応を起こす
ちいさなちいさな刺が刺さっていても妙に痛い

この前も書いたけど人間の体はよく出来ている



でも体だけじゃないね
気持ち、精神だってそうだ
好きな人が出来て　その人をどんなに好きだと思っていても
何か気になることがあってその愛情が冷めてしまうなんてことは日常茶飯事

若い時に母親からこんな話を聞いたことがある

親父と結婚する前、見合いでこの人ならまあいいかな　という人が出来たそうだ
何回か付き合って結論を出しかけた時
彼が・・気を許した彼が母の仕事場に遊びに来た
それはいいんだけど　その時彼はサンダル履きだった
それを見た母は周りの人に恥ずかしくて恥ずかしくて　いっぺんにその彼のことを嫌いになってしまったという

これは僕への戒めで女性と会う時はええ加減な恰好で行ったらアカンよ
ということを自分の体験をもとに教えて・・くれたというべきか・・・

　　ふ～～んって聞いていたけど
もしその時、彼が普通の靴で来てたら　今の僕はいなかったっていうことよ
　　さらっと厳しいこと言うなぁ

考えてみりゃ　僕が生まれてきたということに関してこれも奇跡みたいなもので
　　いやいや完全に奇跡なんだろう

実はこれは僕だけの話じゃなくて
人は誰でもそんな奇跡に操られてこの世に生を受けているんだ

だからそう簡単にその奇跡は幕を下ろさない
自分が生きようと思えばきっと思うところまで全うできるはずだ
がんばろね　ねぇみんな



さむくなるから　風邪ひかんように


　　　冬がはじまるよ