生長の家を 米国光明思想の受売りだと思っている人もあれば、
古事記の解釈より出現したる日本古道を本とすると考えている人もあり、
クリスチャン・サイエンスを祖述したものだと考えている人もある。
併しその何れも正鵠(せいこく)を得ていない。
叙述の素材は 以上のいずれよりも引用してあるし、
仏教の諸経典 更に老子、孔子、孟子、菜根譚(さいこんたん)や
心霊学の諸著書から博引傍証してある。
併し、渾然融合せしめたものは、
今此処の一点に全実在を把握する特殊の悟りである。
『 生長の家 』 誌 昭和二十三年二月号
十五日の法語 谷 口 雅 春 先 生