「 汝の内 」 とは 「 外 」 に対する 「 内 」 でもなければ、
肉体に対する 「 心 」 でもないのである。
「 心 」 に幸福を思い浮かべたら、
その人は既に天国にいるのも同様であるから、
キリストは 「 神の国は汝の内にあり 」 と云ったのだと云うように解するのは
余りにも浅い解釈である。
「 汝の内 」 とは 「 外 」 に対するものではなく、
「 内外打成一片の生命 」 の端的(たんてき)であり、実相である。
「 内外打成一片 」 の “ 今 此処 ” に真に神の国があり、天国がある。
身心脱落・脱落身心である。
身心一切が十字架にかかるのである。
ニュー・ソートにはこんな境地はない。
『 生長の家 』 誌 昭和二十三年二月号
十七日の法語 谷 口 雅 春 先 生