而今

「我ここに於いて切なり」
今この時を懸命に生きる。生き方上手になりたい・・・

シリアの花嫁・・・観てきました。

2009-04-24 | 癒しです・・映画
<あらすじ>
もう二度と帰れない。
それでも私はこの境界を越える。イスラエル占領下のゴラン高原。
若き娘モナがシリア側へ嫁いでゆく一日の物語。
一度境界を越えてしまうと、
もう二度と愛する家族のもとへは帰れない。
それでも、女たちは未来を信じ、
決意と希望を胸に生きてゆく。

花嫁が嫁ぐ一日を描いた映画でした。
父親と長男との確執や、長女の夫婦関係それを見守るしかない母親・・・
国のことや宗教のこと、家族のことそして家族の長としての立場
たった一日のことなのに、なんと多くのことを含んでいるのでしょう。
写真一枚で嫁いでいくなんて・・・
そして無国籍の国があるなんて・・・
国境を越えてシリアに嫁いだらもう二度と村には帰れない。
それは・・・
イスラエルがシリア国籍の人の入国を許可していないから。
結婚式を控えた娘に笑みがみられなかったのは、
不安と期待とそしてそんな理由もあったからだと・・・
花嫁と花嫁の姉のお話しのような気がしたけれど、
これから自分の人生を生きていく姉の姿がまぶしかった。
花嫁のパスポートが、境界線を越えて行き来をする。
たかがスタンプ、されどスタンプ・・・
国のめんつのどうしの中では、個人などなんと空しいものか・・・
個人があっての、人があっての国なんだろうに・・・
境界線を越えていく花嫁が振り向いた時の笑顔。
姉に希望と未来を託すといわれた妹の花嫁は、まぶしい太陽のなか新しい家族の元へ向かって行った。
それを境界線の柵越しに見送る姉と家族
嫁ぐ妹、そして見送る姉のこれからの人生に思いをはせてしまいました。
日常のなかのひとコマだけれども、何処にでもある家族のかかえる問題でした。

この世の中、なんと知らないことの多いことか・・・
あたり前のように暮らしていることの大切さを振り返りました。
ゴラン高原、少し身近になりました。



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