唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ノーカントリー

2008年09月08日 | 映画 な行
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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人が死んでいくたびになんか怖くなっちゃいます。人を殺すという作業がこの殺し屋にとってあまりにも簡単なことで、いうなれば、パン屋さんがパンを焼き上げるのと同じように・・・(そうか?・・・っていうかなんでパン屋さん?)・・・言いかえれば、駅員さんが切符を切るように・・・(いまは自動改札です)・・・カチャカチャおとを鳴らしながら切符を切る姿を思い出すと・・・なんともいえませんなあ・・・・余計なことを書きました。福田首相が政権を投げ出すように、いとも簡単に何のためらいもなくあっさりと殺せちゃうんです。

店の人の世間話が気に入らなくて、殺すかどうかコインで決めちゃうところは本当に怖かった。

あれだけ一生懸命逃げ回っていた主人公だと思っていた人も、あっさりと死んでるし、その奥さんも、多分殺されたのでしょう。殺し屋が殺す相手を前にして殺すまでの間をひっぱらないところが効果を出していますね。

この役者さんの顔が怖い。ちょっと体のたるみがあるところも余計怖さを感じる。

最初のころは景色が目に焼きつきます。
2度目に銃撃戦の現場で追われるシーンの夜の風景なんかすごいです。

NEXT

2008年05月14日 | 映画 な行
核兵器のテロをくいとめろ!という、その目的はありきたりだけど、2分先の未来が見えるだけのただの人にゆだねるというところがなかなかにおもしろそうで・・・
結果的にゆだねる前にお話は終わっちゃうわけですけれど・・・

あれだけ見せといて、この結末かよ!っていう風に思わなくもないですけど、小説っぽくて嫌いな終わり方ではないです。

そうか、2分後に2分後の映像をみて、その2分後にさらに2分後を見れば・・・ん?わけわかんなくなった。そういうことじゃなくて、ずっと先の何時間かのビジョンが見えたってことなのかな?

女の人は2人ともきれいな人で、どっちもいい感じでした。

それはいいとして・・・
上映中にケータイの電話に出たやつがいて結構長い時間くっちゃべっていた。すごい腹が立った。周りのことも気にしなきゃね。

終わったあとに、続編がある終わり方だと言ってた人がいたけど、どうかな・・・そうじゃないような気がします。たしかに、何の解決もしないまま終わっちゃったけど、同じようなのをあらためて出されても、誰も見ないんじゃないのかなあ・・・

日本の青空

2008年04月16日 | 映画 な行
試写会にいきました。

改憲勢力は、よく、「アメリカの押し付け憲法だから変えなければならない」といいますが、この映画は、「実は、鈴木安蔵さんたちが作った憲法草案をGHQがモデルにした・・日本の中から憲法が生まれたんだ」という話になっています。

憲法を守りたい思い、改憲を阻止しようという力がこういう映画をつくったんですね。そういう良心の結集が作品を生み出したという点ではすごいことだと思います。

軍備の問題をあえて書かない「空白」にして軍備を持たない意思表示にするというのは、ちょっといいシーンです。女性の頑張りがこの映画を支えています。
アメリカの通訳のやり取りは結構おもしろかったです。でも、最後の泣き顔は笑っちゃいましたが・・・


この映画を作る、上映の運動を進める目的が、憲法を守る世論を広める・・そういうことなので、予算もすくないんだろうし、映画としての質という点では、我慢しなければならないところなのでしょうか。


野菊の如き君なりき

2008年04月13日 | 映画 な行
野菊の如き君なりき

松竹ホームビデオ

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虹をつかむ男で出てきた映画です。
それで興味を持ってみてみたんですが・・・
野菊の墓が原作なんですね。

野菊の物語り自体読んだり見たりしたことなかったので、・・・こういう話だったのかと・・・

正直言うと、途中退屈・・というか、間延びするというか・・・まだ終わらないのかな?と思ったのも事実です。古い作品だから・・・というのもあると思います。

せりふが上品な気がしました。なんか、日本語ってきれいだなあと・・そんなことを思いました。

好き同士だからって結ばれない悲劇です。年上の女なんてありえない時代だったんですね。親同士で相手を決めます。それに反発しつつも、結局自分から社会の中に飲み込まれていく・・・それは生きていくために仕方がないし、家を守るため、好きな相手を守るためでもあるのでしょう。

嫁入りするときに上を向いてキッとした表情を見せる民ちゃん。本位ではないけど、その運命を受け入れる強い意志を感じました。

最後に死ぬときに、手紙とリンドウを実って胸に当てていたというのがなけます。






ニュー・シネマ・パラダイス

2008年04月07日 | 映画 な行
ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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2度目です。

年老いたお母さんとトトのカギのやり取りが一番泣けた。

何で99日目に兵士はあきらめたか。
こんなにがんばって答えてくれない人なら、一緒になってもうまくいくはずないと判断したのではないかと自分は思いましたが、そうですか・・・100日がんばって嘘だったらつらいからか・・・なるほど・・・そういうもっていき方だったんですね。

おれは、あの女の子が映写室に現れた時になんだこの馬鹿野郎!とつぶやいてしまいました。

お母さんとの会話で、一人に尽くす性分のことを、あまりいい性格じゃないみたいにいうところも、なんとなく納得です。深く思い込まないほうが結構楽に人生歩んじゃったりして幸せをつかんじゃったりするものなのかも。なんて思いました。

でもね、踏ん張って踏ん張って手に入れた幸せと、気楽に手に入れちゃえる幸せは質的に違うのでしょうけど・・・

映画で成功したのはいいけれど・・・心に空いてしまった穴はずっと埋まらずに来ました。彼は故郷に帰ってすばらしいフィナーレ(?)を迎えて、その穴は埋まったのだろうか・・・どんな賞をとったって、その空虚さは残ってしまうのではないか。と思います。うじうじしてる性格の人は、ただのすれ違いだとわかったらさらにうじうじしちゃいますよね。きっと。

男はだめだね。夢に生きてる。女は現実に生きている。

お前の声を聞きたくない。噂を聞きたい。というのはなんか深いと思います。

しかし、2人を別れさせた選択は正しかったのでしょうか。燃えた炎が強いほど、さめた時のショックも大きいと思いますけど、それを乗り越えさせなかったからこそ、2人の中にくすぶって、結果的に、結婚しているのにあんなことになってしまって・・・一度それをしたからって、そこで「はい、おしまい。すっきり!」とはならないだろうに・・・むしろ、そのくすぶっていたものが燃え出してしまうのではないかと、思うのですが・・・
山田洋次さんだったらこんな演出はないだろうと思います。

トトのついた仕事が映画監督だというのが最後のほうまで明かされないところがすごい演出です。

映画がみんなから愛される時代、キスシーンはカットされて・・・でも、どんどん刺激が強くなって、殺伐としたものも出てきて・・・テレビやビデオの登場で映画館が消えていく・・・映画の中身が変わるのと同じように広場の景色も変わっていく・・一つの時代が終わったって感じもしますが・・・

でも、映画を愛する人たちがいる限り、映画は残るのでしょう。そして残された映画もずっと愛され続けていますからね。映画は永遠です。(たぶん・・・)





人間

2007年08月29日 | 映画 な行
人間

パイオニアLDC

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船が難破して食料が尽きて水もなくなって・・こういう状態になったら人間はどうなるのでしょうか。
そういうときにこそ、助け合いなのでしょうけど、その極限状態では、それがむずかしいのかもしれません。食料を隠し持っているのではと船長を疑って・・・いよいよもうだめだとなったときに、人間は食えるのかということが頭のなかに出てきて・・・・殺してしまうわけですけれども・・・・
殺すときの表情はまさに鬼でした。鬼とは人間の中にあるのです・・・なんつって。

生き残るためにしてしまったこととはいえ・・・それで生き残ったとして、それを引きずって生きていくのはかなり辛そう・・・
最後、船に助けられたあとに三吉の名前を叫びながら2人とも死んでしまいますが、やっぱり引きずって生きてはいけなかったということだと思います。自分の良心が自分を殺したわけです。
あれだけ生き延びるのに必死だったのに助かってからあっけなく死んでしまうのも皮肉なものです。

乙羽信子さんってすごい。こんな役までやっちゃって・・・

不釣合いな音楽はどういう意図があるのでしょうか・・・

マッチをビニールで包んでいたのは、やっぱり湿気から守るためなのでしょうか。ただマッチでもお話は進んでいくと思いますがそこがこだわりかも。

金毘羅様のお告げは面白い。

水があれだけ海にはあるのに水に困るというのは・・・海はやだね



ナイトミュージアム

2007年08月28日 | 映画 な行
ナイト ミュージアム (2枚組特別編)

20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

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博物館の夜警っていいなあ・・・

収拾のつかないドタバタにイライラして、でもまとまったらまとまったでイライラして、悪人にもイライラして・・・・でも、2人が無事生還したところはちょっと心が動きました。必死に止めましたけど・・・

日本以外全部沈没

2007年07月27日 | 映画 な行
日本以外全部沈没

角川エンタテインメント

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日本以外が全部沈没しちゃったら・・・という、日本沈没をパロった筒井康隆さんの小説(だったよね)をベースにした映画ですが・・・・

つまらなくは無いです。風刺もちょこっときいてて・・・だからなに?というぐらいですけど。
あと、そのころの(?)日本人の「幸せのカタチ」みたいのが型にはまってて面白いです。でも、幸せになりたいなあ・・・

あの飲み屋のシーンだけが、小説の雰囲気があります。そういえば、この前、星新一さんの本を読んでいたら、やっぱりスナックが結構登場しますけど、そのころの(?)小説家の憩いの場だったりするのかな?なんて思いましたが・・・

よく考えたら悲惨な話ですね。
さいごの、人類が滅亡する最後の瞬間にみんなが仲良くなったみたいなところはなかなかいい感じでした。

ナイト・オン・ザ・プラネット

2007年02月10日 | 映画 な行
ナイト・オン・ザ・プラネット

ビクターエンタテインメント

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昔友達に連れられて見に行きました。へえ・・・こんな映画もあるんだ・・っていう程度で、みたことさえ忘れていましたが・・・たまたまDVDのコーナー見ていたらあったので・・・それで、思い出したのと、プロークンフラワーズもみたあとだったので、そういうのもあって借りてみました。

まず、音楽がいいですね。なんか、どこかで聞いたような・・・と思っていたら、どんどん思い出してきました。トムウェイツの音楽が映画にあってます。

ウィノナさんの悪がきっぽいけどまっすぐな心をもったタクシーの運転手とか、その車に乗った女の人とか、東ドイツの道化の人とかその客の人とか・・・目の見えない人とか、うるさいイタリア人とか、とても個性的な人が出てきて、会話が楽しいです。

最後の不幸な話はタクシーの客と一緒に涙を流してしまいましたが・・・

会話だけで映画ってつくれるのかもしれません。
そういえば、目の見えない人が映画をみるって話もありましたが、そうやって考えるとうなずけますね。心の中の想像力があれば、言葉だけで、その運転手の奥さんと子どものことも頭に浮かびます。

・・・落語がまさにそれですね。落語は見せることも重要な要素ですが、座布団の上に和服を着た人がセンスと手ぬぐいだけでお話をするのです。そこにはセットも何もないわけです。それでもみる人はお話のなかに引き込まれていきます。

夜の街も雰囲気が出ていていいです。

タバコみんなすいすぎな気もしますが、わざとタバコに気付くように最初のウィノナさんにいっぱいタバコを吸わせたのかもしれません。

でも、ちょっと長く感じました。それで、長いと思っていたら、すぱっと終わってしまった感じです。

何でアースをプラネットにしたのでしょうか。

ナイロビの蜂

2007年01月27日 | 映画 な行
ナイロビの蜂

日活

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アフリカが新薬開発の実験場になっているという話です。何故そうなるのか。それは、アフリカにいる人たちの命があまりにも軽いからです。

命の重さって何でしょう。

人間にとって、1人の人間の目から見ればどんな民族であれ、老若男女、命の重さは同じです。(そう思わない人がいるにしても、それはおいといて・・・)
ところが、大企業の目、国家の目でそれぞれの人を見ると、命の重さは違ってきます。命の価値が変ってきます。

この映画とは違う話になりますが、生きたまま毛皮を剥ぎ取られる狸の映像を見て命の重さに違いがあるのかちょっと考えたりもしました。
人間の目で見たら、命の重さに違いはあるはずです。生きるために生き物を殺すこともあるし、害虫は駆除します。人間社会の中では人間の生活権を守るために他の生き物を排除することだってあるわけです。それは人間が生きて行くためには必要なことだと思います。
よく、生き物の命の重さはみんな同じということを言いますが、人間社会の目から見ればそうじゃないと思います。
でも、地球的な目で見れば、宇宙的な見方で見れば同じなのだろうと考えた次第でございます。
この話はそれまでです。だから何?といわれても、別にただ、思いつきでいいたかっただけなんですから。もう、勘弁してくださいよ・・・

で、話は元に戻って、同じ筈の命価値だったり重さだったりというのは、見る人の視点、立場から変っていくということを感じたわけです。

飛行機に乗れなかった女の子はあのあとどうなったか、それは誰にもわかりません。でも、アフリカの現実は多くの女の子がそういう環境で暮らしているということです。
彼女を救っても、すべての命は救えない。でも、今あの子を救えるのは自分達しかいないじゃないか!というあそこのやり取りも、一人の人間の命の重さとしてみた時には救わなければならないけれど、同じ目にあっている多くの女の子の中の1人としてみた時に乗せられないわけです。まあ、規則なんだけど、その原則を破ると、際限なくなるというわけです。どちらの言い分も正しいと思います。どっちが悪いわけではない。

本当に救うのであれば、社会を変えなければならないということです。

アフリカが、そういう北の経済大国の餌食になっている状況があるわけですけれども、そういう、そこでもうけている人たちにとっては、アフリカの政治状況、社会状況がどうだろうと関係ないわけです。いや、むしろ、そこが不安定だからこそ、そこに儲けが生れるのでしょう。だから貧困をのぞむ人もいるということです。紛争を望む人もいるわけです。
でも、犠牲になっている人たちが望んでいるのは、ただ幸せに、愛に包まれて暮らしたいだけです。



この映画が面白いところは、深い愛の絆があるところです。
ただの、企業批判とか、そんな映画だったら面白さ半分でしょう。そこに愛があるから、面白いし、深く考えることができるわけですね。

1人の人間を殺して闇に葬ることなんて、国家や企業にとってはなんてことないんでしょうけど、その人が与える影響を闇に葬ることはできません。人間は互いに影響しあって、生きていきます。だから、完璧な隠ぺいなんていうのはできません。1人の人間の行動は影響を与え、新たな行動を生み、複数の行動はきっと社会を変えることでしょう。

今は小さい力であっても、その背景には巨大なエネルギーがあるわけです。国や企業はモンスターをいろんな手で眠らせていますが、必ず起き上がる時がくるものなのです。

・・・何の映画の話をしてたっけ?

なんか、すごいことかいてますけど、要は、愛の力は素晴らしい。ということです。愛の構造改革なんて馬鹿なことを言ってる人たちもいますが、愛は言うだけじゃなくて、態度で出るもんだよ。またわけのわからん・・・


9デイズ

2006年12月16日 | 映画 な行
2003/12/12 01:22

テロリストが!!!

あまりお金がかかっていなさそうな映画。銃撃戦もいまいちだし、駅で核爆弾を探すシーンは、周りはみんなエキストラで、最高の撮影環境にあるいうよりは、本当の駅のまわりを数人の俳優が一生懸命演技をしているようなそんな印象もあります。・・・そんなことはないと思うけど・・・おじいさんをそんなに走らせちゃだめですよ。

テロリストとの追いかけっこはどこか可笑しい。シリアスな感じにもコメディにもなりきれない中途半端な感じもある。

CIAはテロリストから核爆弾を騙し取る活動をしているのか?

テロリストも裏切って盗む気なら、商談が成立するよりもっと早く奪ってしまえばいいのに。

何で起爆させるのに目で照会しなくちゃいけないんでしたっけ?あの交渉中に、まだ交渉が成立していない状態でそういうパスワードというか、そういうシステムを核爆弾の装置に加えることが出来るのだろうか?まだ自分のものじゃないときに・・・
物語についていけていない。コンピューターがかかわってきたりするとどうも・・・

出来れば、せっかくチェスが得意なところを見せたんだから、ハリーポッターのようにチェスで爆発を阻止とか相手の裏をかいたとか、そういう終わり方がよかったのに。
番号を記憶するためにだけに使うよりはよっぽどよかったのではないでしょうか。

得意の秒読みで最後は終わったけれど、ハッピーエンドで終わってめでたしめでたし。

何だかんだいって、結構楽しめた部分もありましたけどね。

ニューヨーク1997

2006年12月13日 | 映画 な行
2004/03/07 22:37

ニューヨーク全体が監獄になっている1997年の物語。

1981年の作品。2004年となった今では、笑っちゃうところもある。

何よりも、強いのか強くないのかよくわからないスネークが面白い。みんな知ってるスネークの名前。しかも、みんな死んだと思っているところもわけわからない。

その、説得力もなさそうなちゃちで間抜けな感じがとても面白いところでもある。


ニューヨーク最後の日々

2006年12月03日 | 映画 な行
2004/09/04 00:04

ニューヨークでの最後の日?

アルパチーノがずっとつらそうです。ほんとに動けないよって感じです。

劇的に何がってわけではないし、物語の中では、何かが解決したり、真実が暴かれたりしたわけでもないんですが、お客さんは、知っているんですよねえ。

2人の静かな深い愛情がたまらなくいいですね。結末は悲しいです。女の人にしてみれば、愛する人が2人も死ぬところに立ち会わねばならないですもんね。
「私たちは子どもね」というところが何ともいえないですね。でも、大人だからこそお互いの距離を保ってきたんでしょうけどね。

政治は、本当は国民の生活をよりよくするためのものなのに、今の政治を牛耳っている人たちにとっては自らの利益になるかが基準になるのでしょうね。
そして、真に求めていたものはつぶされて、悪いやつらが生き残ってしまいました。



ニューオリンズトライアル

2006年12月01日 | 映画 な行
2004/10/13 22:49

面白かったです。判決が言い渡された瞬間、思わず涙が・・・その場で喜びを共有してしまいました。
なぜかって、正義が勝利したからです。

「陪審員の票をどうやって取りまとめた?」とフィッチ(だったかな?)に質問され、その答えがまたいいです。「票を守っただけだ」と。

まあ、できすぎではあるかもしれませんが、善悪がはっきりしていて、結果もそのとおりになって、とてもよかったです。

チャールトンへストンは気に入らないだろうけど・・・

21g

2006年11月30日 | 映画 な行
2004/11/18 07:40

21gの重さ

物語を何個かに切って、ばらばらに組み立てたような展開は、ちょっと間違うと分けわかんなくなってしまうと思うんですが、実際最初はついていけるかなあと心配しながらみてました。でも、話が進むにつれて、すべてがつながっていきます。

今考えると、普通の物語の流れの中にインパクトのある部分を、さかのぼって何箇所か挿入しただけなのかもしれないなあと思います。

生きていることと死んでいることの違い、それを分けるもの、人は死ぬと21gだけ軽くなるといわれていて、そのなくなったものは何なのか。

数ヶ月で死ぬはずだった人が、いままで健康だった人間の事故死によって生きることになり、事故を起こした人は、必死に生きようとしている矢先に殺してしまった。それを悔いて死のうとするが、その人はあがいても死ぬことができず、殺されようと戻ったらまた、違う人が死んで自分は生きてしまった。この明暗を分けたのは何だったのか。その21gという重さに何があるのか。

また、時間もうまく使って、さっきまで元気だったのに、突然死が襲う感じもよくできてると思いました。

子どもが突然死に、最後に妊娠がわかる女の人、もう一方は、過去に中絶し、いまは人工授精してでも産もうとする人という対比、神を信じているときと信じていないときの対比、いろんな対比があるんですが・・・ それによって何がどうなるというわけではないですが・・・

なんにしても、結局命の21gというのは、もろくもあり強くもあり、軽くもあり重くもあるということなのかなあ・・・

まあ理屈はともかく・・・

娘が死んだと聞かされたときの女の人のうろたえ方がかなしかったです。

女の人の裸がきれいでした。

妹役の人、どっかで見たことがあるような・・・

役者はすごい人たちだ

ビヨーンとした音楽が映像に合ってます。