唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ノア 約束の舟

2014年07月02日 | 映画 な行
【チラシ付映画パンフレット】 『ノア 約束の舟』 出演:ラッセル・クロウ.エマ・ワトソン
クリエーター情報なし
パラマウント


創世記の話をノアの箱舟に凝縮させたような感じなんでしょうか。
自分が知っている程度の知識では何とも言えないんですけど。

前半はあまりおもしろくなさそうだな…って感じで進んでいって、途中おなかが痛くなって、ワールドカップで寝不足なこともあって眠気も襲って、いったん席をはずしてトイレに行って落ち着いてからまた席について・・・後半は結構面白くなってきて・・・って感じです。

面白いと思ったのは、神に従順につき従うまでと、地上に降り立ってからの酔っぱらった姿。その豹変ぶりの間を埋めてくれたこと。

神との約束を忠実に行おうとするノア、家族の幸せよりもそれを上に置かなければならないと、自分の意思をそれに従わせようとする姿。カッコよく言えば確固とした意思なんだけど、人間の目からみれば、それは狂信的で無慈悲な姿としてあらわれる。
神の意思を貫くために孫を殺そうとしますが、思い止まって人間であることを選択したわけですが、まさにイサクの話ともつながる気がします。
最後はちょっと泣いちゃいました。

神が人間を滅ぼす計画としてノアの箱舟がつくられたということ、それに対して悪者の人が神に似せてくくられた人間は動物の中で一番偉い。生きる権利がある。みたいなことを言ってたのもなるほどって感じで。

この物語は、旧約聖書の再構築に挑戦したのかもしれませんね。

しかし、3.11があった後で、洪水のシーンはちょっときついものがありました。

2014.6.14.

猫目小僧

2011年12月19日 | 映画 な行
猫目小僧 [DVD]
クリエーター情報なし
松竹


猫目君のイメージがだいぶかわっちゃいました。
怖い動く絵本のような印象があったけど、かぶりものとは!
他のレビューで「違和感ないです」みたいなのをみたけれど、やっぱり違和感があります。猫目君の中に入っているのはオジサンっぽいなあ・・・なんて気になっちゃいました。
かぶりものが好きなんでしょうね。子どものころはそれで喜んでたんだから、あえてリアルにする必要は無いということかもしれません。

あと、監督のキャリアがそうさせるのか、性癖がそうさせるのか、変なものを口にくわえさせます。この監督なら、AKBなんかを使っても同じようになにか異物を口に入れさせますね。それか、お尻とかおっぱいの武器をつけさせるか、どっちかですね。

猫目君とおねえさんのやり取りがとてもいいです。
弟君は、たまにきらりと光るものを感じながら、全体的には残念でした。
軟弱な彼氏もちょっと残念。恋敵のお姉さんは後半のぶっ飛び方がなんか良かったです。

やりたいことはすごくわかり感じがして、それにかなり期待したんですが、もう一歩乗り切れなかったような、そんな印象でした。


のだめカンタービレ 最終楽章

2011年01月18日 | 映画 な行
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 スタンダード・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
アミューズソフトエンタテインメント


のだめカンタービレ 最終楽章 後編 スタンダード・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
Amuse Soft Entertainment =dvd=


この開き直りの設定についていくのに時間がかかりました。漫画がこういう雰囲気なのかな?漫画なら面白いかもと思いました。実写であんなキャラクターはちょっと気持ち悪い。まともっぽい、ちあきさんと、バイオリンの人がよかったです。

2012

2010年04月06日 | 映画 な行
2012 スタンダード版 [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


よく考えたら、スピードレーサーよりも嘘っぽいですね。
ありがちなハリウッド的な家族愛。大統領が美しく描かれるのもそれっぽい。死ぬ人はちゃんと死ぬし、そういう場面もきちんと用意されていて…
周りがどうなろうと生き抜こうとする家族たちに何を見せたいのだろうか・・・人間いざとなればそんなものと言わんばかりに、邪魔な高齢の運転手に怒りをぶつけ、その人たちの死を当然のように描く。
家族を助けるためなら命を投げ出すっていうのも、なんか、押しつけられた正義感って感じですごい胡散臭い。

偉い人が高いところから下りてきてくれることへの願望が強いのでしょうか。そんないい人だったら、それまでの政治の時に下りてきてほしいって感じですよね。

何もかもがアメリカ中心の連帯。



もううんざりな感じの予言が出てくるストーリー。
ぎりぎりで助かっちゃうのも、そうなるのがわかってるので、何もスリルはないし。
あれだけ地震が起きてるのに何で走れるの!?と思っちゃったり、もう、何でもいいやって思わせてくれます。

予想通りのハリウッド的超大作でした。

ニュールンベルグ軍事裁判-ヒトラー第三帝国最後の審判-

2010年02月23日 | 映画 な行
ニュールンベルグ軍事裁判-ヒトラー第三帝国最後の審判- (2枚組) [DVD]

株式会社アネック

このアイテムの詳細を見る


ドイツの戦争犯罪人を連合国が裁いたニュールンべルグ裁判を3時間のドラマにしたものです。アメリカの作品です。まあ、この場合、主人公の側はアメリカだから、まだ許せます。
この裁判で、ただ、戦争をしたということでなく、人道に対する犯罪という新しい概念をうちだしました。
まだ、前半しか見ていませんが、最後に出てくる「強制収容所」(さっきの本でいう絶滅収容所かな?)の実録フィルムは、気持ちを重くします。被害者は当然そのときのことを思い出し、目をそむけてしまうだろうし・・・そして、裁判の傍聴をする人も追及する側も、裁判長も、実際の加害者の人たちも、その多くが、初めて見たその光景に、言葉を失ったでしょう。人間が、ここまで悪魔になれるのかと。
そういう衝撃があったはずです。
それまではただの数字でしかなかったモノが、ひとりひとりの犠牲であることがこの映像で結びつくわけです。ヒトラーを信望して、ドイツのための国づくりと思っていた信念も、この映像で動揺したかもしれません。

ニュールンベルグはそのとき廃墟でした。あのヒトラーの映画で党大会を開催したあの美しい光景はまったくありません。瓦礫の山が続くだけです。

後半に続く・・・・

なぜか不倫しちゃいますが…
まあ・・それはいいとして、いよいよ後半部分です。
判決が出ます。

ひとりひとり、4つの項目で有罪かどうかをそれぞれ、読み上げ、結果が出されます。

①侵略戦争などの共謀への参加
②侵略戦争などの計画、実行
③戦争犯罪
④非人道的犯罪

流れで見ると、やはり、3と4について有罪だと判決も重くなってます。

調べたら、ニュルンベルグ裁判も結構批判も多いみたいですね。
実際のこの裁判の歴史的意義というか、どうだったのでしょうか。
いずれにしても、ドイツのえらいところは、その裁判の後、国が自ら、戦争犯罪を追及しているところです。

人は人を裁く権利はあるんでしょうか。人が人の死を決めてしまう死刑って・・・正義のための殺人はあるんでしょうか…正義の基準は?なんて考えて行くと、よくわからなくなってしまいます。

恐ろしいのは、ユダヤ人を殺すことを何とも思っていないことです。この人たちにとって、ユダヤ人を殺すこと自体がドイツのための正義だったわけです。

被告の人たちの家族や看守とのやり取りなんかで人間的な一面も見ることができます。人間であると同時に人間でなくなれるところが人間の恐ろしいところです。

人ってなんだろうか…

最後の、絞首刑のシーン、死刑が続いていくのを見ているうちに、だんだん何でこの人たちが殺されていくのかわからなくなっていきます。

人が死ぬということに大きな抵抗感があるから当たり前ですが・・・

逆に、人を殺し続けると、その抵抗感も薄れるんでしょうね。それが日常になるから。

ゲーリングが、アメリカに対して、広島や黒人差別のことを言って、アメリカのやっていることとドイツのやっていることのどこが違うんだ!?というところは、正直何も言えないですよね。

正義の法廷を取り仕切る国家が、正義の国家とは限らないですもんね。そこでいろんな矛盾もあったのかもしれません。政治的要素が濃くなればなるほど、本来の裁きとはずれて行ってしまいますからね。

ソ連もそうですよね。それんだってまともな国家じゃないですもんね。

この裁判は、歴史的意義はありつつも、矛盾もあったということなんでしょうか。もうちょっと勉強してみないとわからないですね。


20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗

2010年02月21日 | 映画 な行
20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 通常版 [DVD]

バップ

このアイテムの詳細を見る


最後の演奏が終わって、ケンジとカンナが抱き合ってカンナが号泣するところは良かったです。あと、そのあとの過去に戻ってからは少し良かったかな・・・
あとは・・・

映画が好きで映画を作りたいとか、映画の中にメッセージを込めたいとか、映画を通して何かをやりたくて作った映画じゃないと思うので・・・ただ、なにかのイベントのようで・・・ただの計算式のようで・・・そんな映画でした。演技もあてがわれたって感じで、せりふは話をつなげるためのただの文字な感じです。

映像も、それっぽく作りましたって感じで、何か事務的というか・・・

まあ、今の日本らしいといえば日本らしいか。

眠狂四郎 殺法帖

2009年12月01日 | 映画 な行
眠狂四郎 殺法帖 [DVD]

角川エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


少林寺拳法を使うお坊さんがどこかで見たことのある顔だと思って・・・それで・・・あ!市さんじゃないですか!?
・・・と思いましたが、勝新太郎さんのお兄さんだったんですね。若山富三郎さん・・・名まえはよく知っているんだけど・・・よくしらない人です。

市川雷蔵さんは、大菩薩峠よりも、しゃきしゃきしていて、それでいて円月殺法の構えをしたときのスマートさはラブ注入です。

ちささんが・・・中村玉緒さんです。大菩薩峠の妖しさもすごいけど、この不幸な女もすごい。きれいなんだけど・・・顔が中村玉緒さんなんです。不思議です。ラブ注入です。

20世紀少年<第2章> 最後の希望

2009年11月19日 | 映画 な行
20世紀少年<第2章> 最後の希望 通常版 [DVD]

バップ

このアイテムの詳細を見る


前回のよりもおもしろかったです。
宗教がかった感じが何とも言えず・・・こわいです。
出演している人たちで、明らかに宗教な人もいるけど、その宗教の人の比率はどれぐらいなのでしょうか。友だちじゃなくて、フォーエバー先生!なんて思わず言っちゃったりして。
カンナがいいですね。カンナがよかったから、結構観れたのかもしれません。
他が中途半端な分、余計カンナが引き立ってましたね。

ノーマニフェスト for UESHIMA

2009年09月06日 | 映画 な行
ノーマニフェスト for UESHIMA [DVD]

ポニーキャニオン

このアイテムの詳細を見る


上島竜兵って、あまり好きじゃない芸人さんです。芸もなさそうだし、私生活でも何となくテレビで見てる印象のまんまな気がするし・・・彼がテレビに出てくると、「間が持つかな~」とか、こっっちが心配になっちゃったりして・・・
ですが、そういう、たぶん多くの人の気持ちを逆手にとって(?)彼を中心にして、映画を撮っちゃおうというところがおもしろいですね。

しかも、よく考えたら、コントとかもよくやってるから、こういうの得意なのかもしれません。

かなりおもしろかったです。

まず、みんなが印象に持っているだめっぷりを出しつつ・・・ドキュメントタッチのシリアスさを織り交ぜつつ・・・そのシリアスな場面が本当に馬鹿なことでそれっぽく見せてるところがいいです。あと、思わず、その場で役者自身が思わず噴き出しちゃうところもそのままとっちゃってるところもいいと思いました。

とても自然に、その自然に見せてる中で、いろんな遊びを入れていて・・・

愛ちゃんが泣きながらアナウンスしていて、周りの声もマイクが拾っちゃって、あそこのやり取りが結構長かったんだけど、駄目押しのようにずっとやるもんで、だんだん笑いがこらえきれなくなってきてふきだしちゃって・・・

あと、「フィリピンかよ!」っていうところも思わずふきだしちゃってからあとで罪悪感・・・みたいな感じで・・・

選挙違反のところも、このままいっちゃうのかな?もしかして知らないのかな?と不安にさせて・・・でも、それを落ちにするのかもとも思ったので、どうなるか、気になったところは、うまく落ち着きました。

本流のところでない、人気取りと数合わせで自民や民主なんかにいる、ばかなタレント議員とか、結構この程度で選挙やっちゃって、議員や首長になっちゃってる人もいるんだろうと考えると、笑うに笑えない現実だよな・・・これ・・・なんてことも思いました。



ノーマ・レイ

2009年08月08日 | 映画 な行
ノーマ・レイ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


友達がとてもいい映画だからとテレビで放映されたものをDVDに録画してくれたやつをみました。

放送中に地震があったんですねえ…

紡績工場で組合を作る話です。
すごいヒーロー的な人が登場して、組合を立ち上げたという話ではありません。
男関係ではかなりダメダメな女の人が、組合で活動する中で成長し、自立する話です。

だれだって、組合に入ったら給料あげてもらえないんじゃないか…もっと下げられちゃうんじゃないか…昇進できないんじゃないか…周りの人との関係が悪くなっちゃうんじゃないか…そんな不安もあって、職場には不満や改善点を感じつつ、そういう選択をしない人が多いとおもいます。
組合自体が、会社側だったりもすれば、組合に入ったって、何にも変わらないというのもあります。

労働組合は労働者の権利を守るために、労働者のために必要なもので、その組織が大きくなれば大きくなるほど、力を発揮することができるわけですけれど、会社側だって、馬鹿ではありませんから、そんな労働者の団結を阻止しようと、いろんな手を打つわけですね。
卑劣な攻撃の中で、彼女は、またさらに成長して行くわけです。

掲示板のメモを取ったところはかっこよかったです。

孤立しているように見えた彼女も、仲間が増え、仲間に支えられて行くんですね。
工場が止まった時には感動しました。
彼女の強さに周りが呼応して、その周りの気持ちがまた彼女を強くさせます。

漠然としてごまかされていた不満の原因を作りだしてきたものがなんなのか、わかると人間は強いですね。そこで結ばれた人間同士のきずなは強いです。

生活よりも人生を選ぶというか…そうですね。生き方を選ぶんですね。たたかいは生活のためなんだけど・・・人生は生活だけのためじゃないんですね。

生き方を選んだ人は強いし、輝いてみえます。
じゃあ、おれはどうだ?生き方は選んだのか?
流されて選んだ道だったような気もしないでもないし、本来持たなきゃいけない輝きは持てていません。

私は何を迷っているのでしょうか・・
道を選んだのに…
最近向上心もなくなってきた。
これじゃまずいですね。

という、なんか、すっきりしないものがのこってしまいました。

前向きになっているときに観たら、きっと、もっともっと感動して、「良かった映画」になるんでしょう。
今は、人の成長を見て自分を重ねると、なんか、卑屈になってしまう自分がいます。

20世紀少年 第1章 終わりの始まり

2009年06月03日 | 映画 な行
20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]

VAP,INC(VAP)(D)

このアイテムの詳細を見る


なんか見たことある人たちがムダに出てきて、それがあまりいい効果を出してない。
演技もせりふも変だし、「人」はどうでもいいのでしょう。「名前」だけあればいいみたい。

おもしろそうな題材を、かなり安っぽく仕上げていますね。これだけ安っぽいものをつくったスタッフはたいしたもんですね。よく最後までがんばりました。

マンガも見たことないので、マンガとの比較はできませんが・・・
でも、これをみて、元のマンガは見たくなりました。

最後は、いつ終わるのかいつ終わるのかって感じでしたが、結構引っ張りましたね。

最後のかんなが大きくなったシーンはちょっとだけ心が動きました。ちょっとだけですよ。

奈緒子

2008年09月14日 | 映画 な行
奈緒子

アミューズソフトエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


スポーツものはあまりはずれがないと思っていたのですが・・・はずれです。
上野さんが見れただけでもいいかな?性格が暗いところが良かったな。

夢中になれない映画でした。

人間、失敗もあるさ・・・という映画です。

セリフが幼稚な感じ。(お前の文章のが幼稚だといわれそうですが)
レースも盛り上がりもない。「すごい」とセリフでいえばすごくなるわけではないのです。あんなデッドヒート・・・あるんでしょうか。駆け引きもへったくれもないです。あれだけヘトヘトになりながらそれを挽回する力が出るなんてどんだけ精神力弱いんだよ!!って感じだし、練習の成果がまったく出てねえし・・・給水ポイントで誰もいないって、それだけで、前回の失敗から何も学んでいないし・・・まったくリアルさを感じられない。それはレースだけではなくて、全てにおいてです。
つるべいさんもかあべえではあんなすばらしい演技(?)をしていたのに・・・大失敗ですね。演技したからなのかな?

上野さんの白い服装はなんかリアルだけど・・・(意味わかんない)