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1990年 第43作
この作品、確か映画館で見たことあったと思うんだけど・・・全然思い出せない・・・最後の泉のお母さんのシーンとか、「いけ!青年!」と言ったところとかは、覚えていたんだけど・・
満男がばっと新幹線に飛び乗るシーン。言葉をかけたくてもかけられない、お互い目と表情でこのまま別れたくない・・・というのがでていて・・・飛び乗ったあとにずっと泉ちゃんが無言で満男を見続けるところが好きなシーンです。そんなことしていいの?という戸惑いと、自分のために!という喜びと・・・なんともいえない表情を後藤久美子さんは出してました。ジャンアレジもあんな表情みたことないだろうなあ・・・
幸せってなんだろうと言う満男の問い。おじさんが幸せだと思っていて、お母さんがそんなおじさんを不幸と思っていたら、いったいどっちが本当なんだろう・・・どうなんだろう・・・この前の人間って何だ?という問いにも似ているけど、生きていてよかった!と思えるときがあれば人間幸せなんだと思います。ただ、そんないいときばっかりじゃないわけで・・・壁にぶつかってぶつかってぶつかって・・・そこを見てれば不幸かもしれないけれどその先にそのぶつかったことで大きなことを成し遂げられたならば、その結果は幸福になります。そこの結果だけ見れば幸せです。過程そのものも幸せに転化します。だけれど、それだっていつまで続くかわからないし、また大きな失敗をおかすことだってあるわけで・・・
幸せかどうかは、そのときに前に向かって生きている瞬間のことを言うのかもしれないなあ・・・・
さくらさんがお兄ちゃんを見る目が寂しくなってしまうのは、好きな人と一緒になって子どもも生まれて・・・という、ごく普通の生活、自分の目から見た幸せの形があるからなんだろうけど・・・いや、それだけじゃないですね。お兄ちゃん自身が本当はそれを望んでいることがわかるから寂しくなっちゃうんでしょうね。
おれは・・・誰が見ても不幸なのかな?自分も幸せと思えないしな。