唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

2014年07月28日 | 
新訳 思い出のマーニー (角川文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/角川書店


映画が面白かったので読んでみました。

映画の舞台が日本だったので、洋風な屋敷と外国人と、日本人の登場人物の重なり具合が微妙に違和感があって、「かずひこ!」とか言われちゃうと、日本にする意味は何かあったのか不思議な気がするし。まあ、「かずひこ」という名前で古い人なんだろうというのもわかるわけだけど。

小説はそういった違和感は当然ないので、その分流れもスムーズ。というか、明確にマーニーとの交流の前半と、お屋敷に引っ越してきた人たちとの交流、マーニーのなぞ解きの後半に分かれていて、この流れもよくて、後半では、マーニーが記憶や記録の中の人物になっていて、前半の生き生きとしたマーニーが静止した動かないものになってしまったさみしさ、そしてそこからアンナが動き出し、マーニーの記憶もみんなの中で動き出すような、最後はなんというか静かな感動とでもいうのでしょうか。とても優しい気持ちで本を読み終えました。

後半に出てくる家族が良かったです。

そして最後、マーニーは昔の人でなく、今あったような感じで言うのよ・・・ってところが、とてもうれしくなるのです。
そして、映画では設定上(?)語られなかった、アンナの名前の意味が素敵です。


大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院

2014年07月23日 | 映画 あ行
11時30分のは満席で見られないっていうんで15:00のチケットを買って、そのままマーニーを見てきて、14:30ごろついたらなんか階段ずっと並んでて。やっぱり満席でした。たぶん、関係者なんでしょうね。

寝てしまいました。

興味半分で見て失敗してしまいました。はしごしてみる映画でもないし。
関係者には深い感動があるのかもしれません。
自分にはただ垂れ流される映像はきつかったです。
ドキュメントすぎるドキュメント。長い長い、ながーい沈黙。

敗北感を味わいながら途中で席を立ちました。
外に出て、なんて明るい世界なんだろうと思いました。

同じ人間なのに、こうまで生き方が違う人がいるんですね。究極の断捨離です。しかし、心が豊かになるとかいう次元の行動でなく、一心に神に身をゆだねる姿にみえて、人間臭さを感じない姿でした。いや、普通に喋っていいときは普通に喋ってましたけど。もっと、大自然の中で社会と断絶した状態で生きる人の映画って、もっと生き生きとしててみたあとに、こんな生活もいいかもと思わせてくれるようなそんな映画だと、暑い夏に避暑地的な役割を果たしてほしいと、勝手に思い込んでいたので。社会と切り離されるというのは、こういう大変(そうな)な状態なのかと。絶対こんな生活はできません。それができるのは、本当に神という存在(そにひとにとっての観念的な存在という意味ですが)がなければ出来ないし、やる意味もないんでしょうね。

思い出のマーニー

2014年07月23日 | アニメ
自分の心の中とまわりの人とのギャップ。自分の気持ちが伝わらなくてわがままだとか、あまのじゃくとか言われて傷ついたその気持を思い出します。

出会いの最初から、結末は悲しい別れになるようなそんな予感と、もしかしたら!?という伏線も含みつつ、素敵な結末。

なんか途中からずっと泣いてました。

電車から降りるシーンはおもひでぽろぽろのようでいいです。

消えた画 クメール・ルージュの真実

2014年07月22日 | 映画 か行
どう言っていいかよくわかりません。途中でうとうとしてしまって、そんな状態だったので、波の映像はつらかったです。

淡々としていて、こんなひどいことがあったと感情に訴えるというものはあまり感じず、そういうことがあった中で自分のこころがどこかへ行ってしまった…というような、なんとなく内面に向かっていくような感じがしました。

体調面は万全な状態で観たかったです。

共産主義の名のもとに国民の統制や大量殺人が行われ、人間が名前を失い、ただの数字になり、私有財産も没収され、笑うことすら許されなくなり、本当に人間が人形のようになってしまった。
そうさせられた中で、失うものは命や家族、友達、いろんな映画的に目に見えやすいものだけでなくて、心も失ってしまうんですね。…いや、失うというより、抑圧された心というのかなあ…。

にぎやかだった街が失われ、幸せな家族の営みも失い、家族というのはいつか時間の流れの中で崩れるものだと思いますが、それが人為的に行われることによる心の喪失感は一生取り戻せないもので、戦争や武力による抑圧のもとで失われるものの大きさを感じました。

テーマがテーマだけに、寝てはいけないと思いつつ・・・残念ながら、持ちこたえることができませんでした。

ザ・ローマ 帝国の興亡

2014年07月17日 | ありがたいお言葉
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ポニーキャニオン


そういうわけで、またローマのドラマをみてます。
BBCが史実をもとにつくった再現ドラマだそうです。

最初はいきなり暴君ネロ。大火事の後、国民のために芸術の街にするんだと、公共事業やら何やらに散在し、ローマを財政的にも追い込んでいったようですね。ネロがローマに帰ってきたときに、その周りは歓迎で大騒ぎしているけれども、細い路地に入れば民衆の貧困が見えてくる。民衆のためを思うならば、やはり生活基盤を整え、土台から豊かにしていかないと、心も豊かになれないし、芸術とはかけ離れていってしまうと思いました。
ネロが芸術に傾倒するあまり、財政破綻、裏切りに会いその首謀者を抹殺し、妻までも殺し、しだいに孤立していきます。
人の話を聞く、真意を読みとる力というのは、リーダの資質として欠かせないものなのかもしれないなあ…などと、考えました。
火事自体が、ローマをつくりかえるためにネロが仕組んだみたいなことも聞いたことありますが、事実はどうだったのでしょうか。どっちにしても、ネロの運命を変えてしまったのはその火事だったのでしょうね。このドラマを観る限りですが…
我が名はネロ (1) (中公文庫―コミック版)
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中央公論新社


そして、シーザー。
「賽は投げられた」とルビコン川を渡り…ルビコン川を渡るということわざは、もう後には引けないという意味だったでしょうか。ルビコン川を渡る前に武装解除して渡らないとローマに入れないんだけど、そのまま軍隊を引き連れてルビコン川を渡ってしまいました。もうあとには引けない。制圧して権力を握るか、敗れて殺されるかということなのでしょうか。
「ブルータス、お前もか」というのもこの人の有名なセリフです。裏切られて殺されるときに信じていたブルータスさんまで裏切ったことをしり、このセリフを残して死んでいくとかなんとか、そんな話だったと思いますが、実際にそれを発したかどうかは???でも、気持を表したらそうだということでしょうか。前に見た、「ローマ」というドラマは、カエサルに向かって次々に剣を刺していく集団暗殺、集団殺害というのか、そんな感じでしたが、とても劇的な終わり方でした。このドラマでは、そこのところはあまりくわしく描かれていません。
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あと4つも物語があります。

次はティベリウスグラックスという人の話。
護民官として、民衆の立場から農地開放をしようとして(正確じゃないかな?)、元老院の邪魔者になって殺されてしまった人のようです。今では比べ物にならないくらいに正義を貫くには命を懸けなければいけない時代に祖に信念を貫いたというのはすごいですね。
このころの共和制の限界というか、もう、矛盾の激化なのか…。
どっちにしても、今考えるような民主主義というものとは違い、一部の特権を維持するための機構だったのでしょうか。その辺を知るともっと面白くなりそう。

あと三つです。

4つ目は、ユダヤ戦争。ユダヤ人の虐殺の話。
ユダヤの苦難はずっと続いているのでしょか。(旧約)聖書の時代からずっと…なんですかね。







2018年のロシアに向けて

2014年07月14日 | スポーツ
決勝カード再び…ドイツ、W杯後初の親善試合はアルゼンチンが相手(SOCCER KING) - goo ニュース

決勝の前半観ましたが、またすごい戦いだったんですね。アルゼンチンのほうが決定的な場面多かった気がします。

というわけで、もうすでに4年後に向けていろいろ動き出します。
日本の監督はどうなるんでしょうか。
岡田さんは監督を誰にするかよりも、もっと底辺からの変革が必要との指摘をしていました。
子どものときからサッカーの環境を育てる、様々な取組やシステムが必要だと。アルゼンチンやドイツはそうやってきたらしいです。

ワールドカップ決勝!!!!!!!!!!!!!!!!!ドイツ優勝!!!!!!!!!!!!!!!!

2014年07月14日 | スポーツ
ドイツ6大会ぶりW杯制覇!延長後半に途中出場のゲッツェが値千金の決勝弾(デイリースポーツ) - goo ニュース

さあ、5時だ!キックオフだ!と思ってテレビをつけたら、まだ試合始まってない。アルゼンチンの選手が円陣を組んでいる。これから入場?あれ
?後半!?なんで?と、時間を間違えてしまって、前半戦観れませんでした。得点表示がでるまで、どうなってるのかとても不安でした。とりあえず0-0だったのでほっとして、でも、ドイツが0に抑え込まれてるのにまた不安になって。

いやな試合でした。もう、どうなる事かと思いました。
アルゼンチンのいやらしい守りの前になかなかきれいに攻められない。いいところはあっても、ゴールを割ることはできない。
PKなんてつまらない勝負の決め方だけは避けてほしかった。
最後は、ゲッツェですか。素晴らしい。

・・・前半はどんな内容だったんですかね。

ゴジラ

2014年07月11日 | 怪獣映画 ウルトラマン
デジタルリマスター版を観てきました。
ゴジラの圧倒的な存在感。やっぱり迫力がある。
手より上の時は全く違う生き物のように観えるけどね。
ゴジラが上陸するかどうかという大変な状況の中、結婚を許してもらおうとするのも、面白い。そんな時だからこそかもしれませんが。
ゴジラの平和のメッセージが今クローズアップされてるけど、それが言われすぎてるので、今回は、そこよりも街の破壊の恐怖を感じました。平和と表裏一体のことかもしれないけれど。もしかしたら、最近は地震や台風など、自然災害の恐怖が現実的だからかもしれません。
電車の中にも、人がいるんだよなあ…と考えると、ぞっとします。


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東宝


ゴジラ('54) ブログ - goo 映画

勝手に東宝なんたらまつり最後はゴジラです。

最初、いきなりゴジラの咆哮。そして例のあの音楽がズンズン迫ってきます。
いやあ・・・なんか、ここだけで恐怖感が・・・

連続する謎の海難事故。
そしてとうとう村が押しつぶされて…
村で言い伝えられているゴジラがあらわれたと、長老が言う。
破壊された村に調査に行くと、なんと、生きた三葉虫と、巨大な足跡が!そして、なぜか放射能汚染されていて・・・

そしてとうとう現れたゴジラです。

しかし、水爆実験にも耐えたゴジラをどうやって倒すか、人類はなすすべもありません。

港区、品川区、大田区の住民は避難命令が出され、高電圧網を海沿いに張ってそれでゴジラを倒そうと試みるわけですが、なんてことはなく突破されてしまいます。

ゴジラはなぜか荒れ狂って破壊していきます。人も無残に殺していきます。

もう死ぬ覚悟を決めたお母さんが子どもを抱きながら、「もうすぐお父ちゃんのところに行けるからね」って・・・
そうなんです。この人たちにとって、あの戦争はたった9年ぐらい前の話なんです。ここに登場する人たちはみんな戦争をリアルに体験している人たちです。だから、あの苦しい戦争がやっと終わって立ち直りつつあるときにまた不幸に襲われる。この何とも言えない感覚は、この当時の映画でしかつくれないものです。ゴジラが伝説になったのは、そのタイミングが良かったのだと思います。

電車での何気ない会話も「長崎で生き残ったのに今度はゴジラ」とか、「疎開は嫌だね」とか、そういう話が普通に出てきます。

そして、乙女の歌声が美しい。芹沢博士もそれで心を動かされましたが、戦争の傷の哀しさを感じます。

病院で「おかあちゃーん」と泣く子どもの本気さにまたまた胸をぎゅっと締めつけられて、もらい泣きです。

乙女の祈りが通じて芹沢博士はゴジラを退治するためにオキシジェンデストロイヤーを使います。(この前観た東宝の倉庫に眠っていたあれですね。・・・あの鈴川絵里子さんってどんな人なんだろう。結構好みだったりするんだけど…なんて、別のことを考えてしまいましたが、)原爆対原爆、水爆対水爆、このオキシジェンデストロイヤーが悪人の手に渡れば世界の軍拡競争はさらにヒートアップしていく。ひとたび戦争が起きれば取り返しのつかないことになってしまうと、芹沢博士は設計図を燃やし、最後の残った自分の頭の中の設計図をゴジラとともに消してしまうわけです。

芹沢博士や生物学者のお父さんの苦悩・・・でも、若い2人はそんなときでも青春を謳歌して…ガイラに食われちゃうぞ!でなくて、いかに2人に結婚を認めてもらうかに一生懸命です。でも、そのたびに、ゴジラが邪魔をして。そりゃ、もう許せない!ゴジラをやっつけて!と思うのも無理はない。・・という話ではありませんが・・・いつ死ぬかわからないからこそ、絆を求めたのかもしれませんね。

そんなこんなで、福島原発はゴジラみたいなもんかもしれません。
どこに放射能をまきちらすかわからない、恐ろしい怪物を人類はコントロールする術を持っていません。仮にいまの事故がおさまっても、ずっと監視しなければいけない。いつまた暴れだすかわからない。フランケンシュタインみたい。

2011.8.23.

ムービーモンスターシリーズ 初代ゴジラ(新彩色)
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ワールドカップ準決勝!!!

2014年07月09日 | スポーツ
ドイツ歴史的7ゴールでブラジル破る(日刊スポーツ) - goo ニュース

サッカーは怖い。
複雑な気持ちです。
ドイツも、明日は我が身って思ったかもしれません。
それだけに最後の1点は余計でした。

ドイツ応援してたけど、浮かれた気分になれなくなってます。
ブラジルの落胆を考えると、なんとも言えない気分になります。

興奮したのは3点目ぐらいまででした。

こんな結果はいやだな。
拮抗が崩れると、こんな結果にもなるんだ。


ワールドカップ準決勝!!

2014年07月09日 | スポーツ
独、猛攻止まらず…5-0ブラジル、W杯準決勝(読売新聞) - goo ニュース

すごい攻防の序盤!あのドイツが押されてる!やっぱりブラジルは強いや!と思っていたら・・・
1点目!2点目!燃えました。
さらに3点、4点、5点・・・
なんという展開でしょうか。

ドイツ応援してたけど、ここまで差が離れると、なんというか…

中心選手がいない中での優勝しかないというプレッシャー。
普通の国とは全く違うプレッシャーの中で余計動揺しちゃうでしょうね。
大勢の観客は、勢いがあるときはとてつもない応援になるけど、こうなってくると、プレッシャーでしかなくなる。
これからどう巻き返すか。そういうシーンがあるのか。
でも、一点もやらずに終わってほしい。やる気もないでしょうけどね。決勝に向けたモチベーションを保たねば。

いやあ・・・サッカーは怖い。
サッカーだけじゃないだろうけど。

ワールドカップ準決勝!

2014年07月08日 | スポーツ
ネイマール、主将不在でセレソンは大丈夫か? 現地はポジティブな空気。指揮官は代役固める | ニュース - FIFAワールドカップブラジル2014特集 - gooニュース

ネイマールはかわいそうです。
でも、フランスのように、中心選手が出られなくてバランスよくなっちゃったみたいなこともあるし、ネイマールがいなくても相当強い人たちの集団には変わりないので、ドイツは油断できませんね。なんか、ダンテが出るみたいだし。大体、ダンテが控えってすごい選手層ですね。

さあ、勝負です。見届けるために寝ます。

300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~

2014年07月02日 | 映画 さ行
300 - L'Alba Di Un Impero (3D) (Blu-Ray 3D+Blu-Ray) [Italian Edition]
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Warner Home Video


良くも悪くも殺人の映像が美しく描かれてます。
この戦争は、大将同士のセックスの延長線上なのかも。
殺しのエクスタシーなのでしょうか。

途中眠くなってきましたが、おおあくびをして持ち直しました。

この話、まだ続くのかな?

2014.6.20.

ポンペイ

2014年07月02日 | 映画 は行
ポンペイ
クリエーター情報なし
ワーナーミュージック・ジャパン


ありきたりな物語、ありきたりなセリフ。そこになにも新鮮味はなかったけれど、映像がすごいです。火山爆発の映像に見とれてしまいます。
町を飲み込む火山活動のすごさ。ちょっと前に気づいたって、海に逃げたって、容赦ない攻撃にさらされます。町のすべてを飲み込んだ恐ろしさを感じました。でも、そこはただの背景です。

まあ、アクションや恋愛やらは、それなりの迫力もあったので、そういう点でも見やすかったかな。

自分としては、火山だけに集中して、町の人を主人公にして、当時の生活を映し出しながら、それを飲み込んだ自然の力…みたいな映画のが良かった気はします。

あと、最初と最後の石のところはいらない気がします。最初はあってもいいかもしれないけれど。ポンペイといえばあれですからね。でも、最後はいらないでしょう。最後どうせ石にするなら、手錠つながれた悪代官をした方が動きをつくれてよかった。ふつう、吹き飛ばされるだろう。
いらないと言えば、仲間のグラディエーターの最後の決めポーズもいらない。

アクションシーンは、悪くないけど、主人公が時々がむしゃらな素人っぽい感じのポーズになっちゃうのが残念。弱く見える。

想像以上に面白かっただけに、もっと深い話を求めてしまう。という感じでしょうか。