なんか、最近のプリンスの作品は正式なアルバムなのかどうか、わからないですね。そういう形に執着がないのかもしれません。でも、その軽さが、実はプリンスらしさを出しちゃったりするのかもしれません。大作をつくるぞって臨んだほうが、失敗する感じもします。
1. Compassion
1999の時代のような電子音、ちょっと、サイン・・・の時の雰囲気もありながら、曲の雰囲気はあまり好きでない、グラフィティ・・・って感じで、微妙な曲になってます。1999のアルバムに紛れ込んでいても結構わからなかったりするような気もしますが、ちょっと好きになれなそう。最近、疑い深くなってるし。
2. Endlessly Beginning
この電子音もどこかのアルバムで聴いたことありそうで、でも、この曲は気に入りました。ちょっと軽そうで重い感じが好きです。
3. Future Soul Song
まだまだプリンスのバラードも捨てたもんじゃないなと思わせてくれます。まあ、どこかのアルバムに入っていた感覚ではありますが、それはやっぱりプリンスらしさということで。
4. Sticky Like Glue
意外に面白い曲です。この曲はかっこいいです。ライブでやったらかっこいいだろうな…
5. Lavaux
保留です。聴きやすさと単調さに飽きちゃうか、それともはまっちゃうかは微妙ですね。どっちでしょう。以外と、ライブなんかで聴くと、印象に残っちゃったりする曲かも。
6. Act Of God
5と同じくですね。プリンスらしさは保っていますが(あたりまえですね)、流して聴けちゃう感じもするし…はまるかどうかはわかりませんね。今のところ。
7. Walk In Sand
うら声がきれいで、これがプリンスという気もしますが、やっぱり、どこかのアルバムに入っていても気づかないような印象はあります。無難な感じでしょうか。
8. Sea Of Everything
7と同じくって感じです。
9. Everybody Loves Me
明るいのはいいけど、はまる曲にはならないだろうな。普通な曲。きっと飽きると思う。
10. Untitled Bonus Track
・・・って、はじまんねえじゃんか!
77曲目でやっと音が出てきたと思ったら、まあ、なくてもいいかな。って感じでした。
ん・・・プリンスを評価するなんて何さまだって感じですが、最近、自分自身がプリンスへの執着が無くなってきているので、その辺が、微妙な評価になっているのかもしれません。10年前にこのアルバムが出されていたら、大絶賛していたかも知れません。
プリンス自身がこのアルバムをどういう気持ちで作ったのかもわかりませんが、あまり深い想いとか、作品を世に出すという意気込みはない気がします。曲のつなぎもそんなこっているところもないし、曲自体の展開もあまり気にしていない感じ。
曲を出すという行為がすごく簡単なものになってるかな。何年に一回かの、自分の人生を決めるアルバムという、この世界で勝負をかけるという必要もないのかも。
そういう一線とは違うところ、音楽業界の主流のところとは違うところに自分のステージを求めている感じもする。
最近のプリンスの聴きやすさは、ちょっとなじめないです。
それでも、このプリンスらしさにまだまだ振り回されちゃうんでしょうけど。
飽きるという言葉が何度か出てくるけど、それは、プリンスのせいなのか。自分のせいなのか。たぶん、自分のせいなんでしょうね。