唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ブレイブワン

2007年12月31日 | 好きな映画・良かった映画
暗い感じが良いです。物語りもシンプルでいいです。
婚約者を殺されて復習するという話ですが・・・ただ単純にそうなるというのではなくて、体験した恐怖、自分も殺されかけるほどタコ殴りにされるわけだけど、目の前で婚約者もぼこぼこにされて殺されていくわけです。

そしてそのショックから精神的に回復することができずに銃を買って・・・
ラジオで、「ニューヨーク・・」という言葉のトーンがどっと低くなるところが事件によって彼女にできてしまった闇の部分を表しています。

最初は、コンビニ強盗に巻き込まれる形で銃で人を殺してしまいますが、銃を使うごとに慣れてきて、自分からそれを求めていくようになります。

殺されていく人は犯罪者ということで、肯定的な世論も大きくなっていきます。大衆の意見は、肯定的なものであれ、否定的なものであれ、彼女にとっては、自分の心はさめたところでその言葉を聞いています。

これはアメリカの報復戦争にも通じるもので、やられたからやり返すことが本当に正しいのか問い掛けているようにも思えます。
泥沼にはまっていくえりかさんの姿はアメリカの姿でもあるのかもしれません。

ブレイブ ワン 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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ママの遺したラヴソング

2007年12月30日 | 好きな映画・良かった映画
ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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ママが出てこないところが気に入りました。

セリフ(字幕)が、何を言ってるのか頭の中で理解できなくて、「なんか大事なこと言ってるみたいだけど・・・何いったんだろう・・・」みたいなところが結構あります。

いろんな言葉を引用するのもそれで結局何がいいたかったのか?わかりそうでわからなかったり・・・

最初から親子と思っていたと思い込んでいたり・・・

あたまの中で消化できないものがたくさんありつつも、いい映画でした。

それは、トラボルタさんと、なによりヨハンソンさんの演技に見入ってしまうからだと思います。ヨハンソンさんは、あまりきれいな人とは思っていなかったけど、こうやって映画で見るとすごいきれいに見えるんだよなあ・・・スタイルもいいし・・なんかとってつけたような裸(みえないけど)のシーンは余計だった気がするけど・・・

景色がきれいです。ほんとに青い空にいろんな雲の形があって・・・河を走る赤い(だったか?)船とか、最初と最後の歩いているシーンもきれいです。物語の流れ的にもいいシーンですね。同じ道を歩くというのが。


機動戦士ガンダムⅠ

2007年12月20日 | アニメ
機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス

バンダイビジュアル

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久々のガンダムⅠはかなり疲れた。あまり寝てないのもあったけど、結構長いみたいです。ガルマが死んで終わりかなと思ったら、そのあと、お母さんとの再開、ランバラル登場まであったんですね。

まっすぐジャブローに行きたかったのに、シャアのせいで、ジオンの制空権に孤立させられちゃったんですね。なるほどですね。いまさら「なにいってんの!?」って感じですけど・・・

泥沼化した戦争も8ヶ月目らしいとか、シャアがV作戦をキャッチする前になんかゲリラ掃討作戦みたいので活躍したらしい・・・(聴き違いでなければ)とか、この物語で描かれている以上の幅というか奥行きというか、エピソードがいっぱいあるようです。

雷を敵の新兵器だと勘違いするところがありますが、そのアイデアを考えるのもすごいです。気がつきそうで気が付かないことですよね。

映画版になって書きかえられたところは、人の顔なんかが多いのでしょうか。ドキッとするようにきれいな表情もあって・・・。

ガンダムを見ててグググッと入り込むのはやっぱり音楽のおかげもあります。今聴いてもかなり良いです。

「アムロがあんな戦い方をしている」ってところは、子どものころにジーンと来たところですが、今は、グッと押さえることはできます。今でも押さえられなかったらちょっと問題あるかもしれないですもんね。
「それでアムロよ」というところは、子どものころも、今も「どれでだよ!」って感じですけど。

マチルダさんはかなりきれいに描かれています。そのマチルダさんに釘付けになるアムロ。そんなアムロを哀しそうにみているフラウ・・・
フラウの待ち伏せシーンは切ないね。

戦闘シーンも決めのシーンが結構ありますね。それがみる人の心に焼き付いちゃうんですよね。
今回の一番のお気に入りはやっぱりビルを覗き込んだザクの顔に一発お見舞いしちゃうところかな。

ガンダムが立ったところは、思わず「たったよ!立っちゃったよ!」とつぶやいてしまいました。


男はつらいよ 寅次郎心の旅路

2007年12月20日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎心の旅路

松竹

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1989年 第41作

寅さんがウィーンに行っちゃうお話です。
ウィーンにいる寅さんというのは、かなり冒険でありますが・・・
伝えたかったことは、世界中どこでにいたって、寅さんは寅さんだってことなんでしょう。寅さんが日本語で話して相手は外国語で話してそれで会話を成り立たせてしまうところも、人間は、世界中どこであれ、会話することなんてそんなにかわるもんでもないし、心は通じるんだよということなんだろうと思います。
・・・というより、寅さんは国境を越えて心のふるさとなんだと・・・
寅さんがウィーンにいるというのは違和感があるという意見が多いようです。そういわれてみると・・・どうかな?自分は、どっちかというと、寅さんがいるというだけで、そこがウィーンだと思えなかった。という感じかな?それが違和感なのかな?
違和感は感じてもらったほうがいいですよね。この場合。だって、あの寅さんが外国に行ってどうなるの?っていう方が物語としては楽しいもんね。

今回の失敗(?)は、むしろ、外国に行ったその違和感を最大限に利用しなかったことにあるんじゃないでしょうかね。
本当にはぐれて、言葉もしゃべれないのになんか自分の庭みたいにみんなと仲良くなってしまうほうが、寅さんらしい気がするけど・・・

いや、でもやっぱり日本の心ですね。
最後に、くみこちゃんからの絵葉書から、ウィーンの景色で久美子ちゃんががんばっている風景になって、そこから、ぱっと日本の風景に切り替わった時に、なんかとても安心しました。

案外自分は楽しんでみました。
でもやっぱり竹下景子さんはお坊さんのが一番かな?

消費税が強調されてます。いつも苦しめられるのは庶民ですからね。
また消費税上げられちゃいそうなんて寅さんが聞いたら驚いちゃうだろうな。
競争社会の影も反映されてます。

スター・ウォーズ クローン大戦 Vol.2

2007年12月17日 | アニメ
スター・ウォーズ クローン大戦 Vol.2

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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2005/12/06 21:51

EP.3直前の話
お話としてはそんなに面白いという感じではありませんが、グリーパス将軍が議長を誘拐する話、エピソード3と直接つながるので、そういう意味で見ごたえはありました。やっぱりエピソードⅡを「Ⅱ」にするんじゃなくて、クローン大戦をⅡにすればよかったのにと思います。

そうそう、Ⅲで初登場のくせにグリーパス将軍が咳き込んでましたよね。あれも、この話でわかります。

そしてその余韻をひきずりながら、Ⅲのオープニングを観、そして最後の闘いを観ました。ルークが預けらるシーンの夕日にやっぱり涙してしまいました。夕日がきれいだったのと、あの音楽です。
大きくなったルークが夕日に向かうシーンとダブって涙せずにはいられませんでした。

男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

2007年12月16日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

松竹

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樋口かなこさんはきれいですねえ・・・
「寅さんと呼んでくれ」といわれて「じゃあ・・・寅さん・・・」って言ったところがいいです。俺も名前呼ばれたいです。
ああ・・・・恋愛っていいですねえ・・・

あけみちゃんも良かったですね。「あんな旦那と別れて寅さんと一緒になろうかなあ・・・」ってところが良かった。


パラダイス・ナウ

2007年12月14日 | 映画 は行
パラダイス・ナウ

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自爆テロをテーマにした映画です。

自爆テロで自分が英雄になれると浮かれていたけれど、一度目は断念せざるをえず、2度目は動揺して恐怖でその決断ができなかった人、ビデオのシーンもそうですけど、「英雄」のかっこよさにあこがれて浮かれていて、死が現実になると、恐ろしくなる。見たところ無様です。
でも、その無様さって笑えないです。いきたい気持ちが湧き出してくるのは人間としてはあたりまえです。

自爆テロを実行したもう一人のほうは、ある意味かっこよく描かれていますが、この人の行動は、過去と、現在の抑圧の中で、「生きたい」気持ちがどこか薄れていると言うか・・・もう、こうなったら誰も説得できないような非常に暗い部分を感じます。長年培われてきたものを変えることなんてそう簡単にはできません。何の説得も聞きません。彼は英雄になるとかそんな浮かれたものはいっさいなく、たぶん、自分のおかれている状況を吹き飛ばしたかったのかもしれません。
お母さんや気になるあの子の存在は生きる希望でもあるはずなんだけど・・・別にその人のために死のうということでもないみたいだし・・・母親にはあったかもしれないですね。裏切り者の家族と言うレッテルを無くしてあげたいという・・・

女の人には、違う抵抗の選択肢があると言わせます。自分もその通りだと思うんですが、あの会話の中では、あまり説得力をもちません。この国の状況は、「きれいごと」では解決できない状況になっているようにも見えます。

自爆テロで死んでいった人たち、死に切れなかった人たち、それぞれがどんな気持ちでいたのだろうかというところに視点があると思います。

監督は、自爆テロなんていけないことだと思っていると思いますが、あえて、それを強調するのでなくて、どんな思いでそこに向かっていくのかを描くことで、自爆テロに疑問を投げかけていると思います。その人たちの気持ちを否定したくないと言う思いもあるのでしょう。

問題は報復の悪循環を断ち切ることなんだろうけど・・・
こういう死んでいく人たちとは違うところで政治が動いているような気がしてなりません。

DVDのおまけに、撮影ドキュメントがありましたが、この国の状況が映画で感じた以上に悪い状況にあると思いました。

恋空

2007年12月13日 | 映画 か行
最初はなんだよこれって感じでした。

男の髪の毛が気に入らないし、学校でやっちゃうし、いきなりレイプされちゃうし、子どもできちゃうし、なんというすさんだストーリー展開だ!と思いました。正直ひいちゃいました。

引いた流れで見続けていくと、なんだあの男は!!ふざけんな!!となります。

そして・・・はうっ・・・結局はめられた。
そりゃ死ねば泣くよ!

ふられた学生のがおれはいいと思うんだけどな。

新垣さんの口がかわいいね。くにっとしてて。でもすごい背が高そう・・・
「・・・だよ」っていう言い方がかわいい。

今日は久々に映画じゃない話

2007年12月13日 | ほか
友達と沖縄料理の店に行ったんだけど・・・

大井町駅の大井町線の線路の下のところ。

沖縄のお店で楽しみなのは、島出身の人が声をかけてくれることですね。話をした人は、みんな石垣島出身でした。
自分の故郷や思い出を大事に思っていることがよくわかります。
東京に出てきて10年とか20年の人とか、いましたけど、やっぱり故郷の味を求めてこういうお店に集まってそこで島の人同士仲良くなって・・・一種のコミュニティーができていくみたいですね。たいした団結力です。

たしかに、極端すぎる社会ににでてきてやっぱり一番落ち着くのは、あのゆったりとした時間の流れなんだろうから・・・

泡盛は、空ける前に逆さにして振って、そうすると、おいしくないアクが上にたまるんでそこをちょっと捨ててから飲むと味が全然違うとか、どこそこのどこどこは観光客もこなくてすごい別世界の景色だとか、あそこの通りをずっと奥に行くと、観光客がこないちょっと怖いところに行って、風俗があるとか、島の人ならではの話をいろいろききました。高校野球も、沖縄の強いチームは石垣出身の人が大半だとか、土で買い以下の話とか、まあ、いろいろ話はつきません。故郷を愛するのって素敵です。牛肉の話も聴きました。

お店の若いお姉さんがその若さに見えないくらい、大人っぽい人なんだけど、(いい意味でですよ)歌をうたったらそれがまたきれいな声で・・・

楽しいお酒を飲む人たちですね。

男はつらいよ 柴又より愛をこめて

2007年12月11日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 柴又より愛をこめて

松竹

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第36作 1985年

今回はあけみちゃんが家出してそれを連れて帰るという話ですが、いろいろ話したかったのに寅さん聞いてくれないんだもん・・・っていうところがなんか良かったな。それで寅さんも寄り添うわけですけど、だからってあれこれ聞くわけじゃないんですね。それで、自分の島に残りたい気持ちを抑えて一緒に帰ってくるわけですが・・・

今回は、タコ社長との関係が面白かったです。

それで、まちこ先生です。上の口が動かないような雰囲気が上品で・・・柴又で楽しい夜を過ごしたところが和んでていいですね。

式根島きれいですね。真っ青な空に真知子先生と寅さんのツーショット。真知子先生のまなざしが美しい・・大自然に若い女性の裸(しかも後ろ向き!)。絵になるなあ・・・

「ハッピーエンド?」って聞いた満男に「ばか」って言うさくらさんがとてもいいですね。あんなに愛情を感じる「ばか」というセリフはなかなか出せるもんじゃありません。

正月にとらやじゃないのがなんか寂しいとかどこかで書いたことありましたが、結構すわ家のお茶の間も多かったんですね。知らなかった・・・あけみちゃんがお年玉を満男に上げるところがなんかよかった。

真知子先生と結婚する人が、「無様だなあ・・・」と、頭をくしゃくしゃに(してないか?)するところがありますが、「ぶざまな男の恋」は、寅さんシリーズの一番のテーマなんでしょうね。まだ1/4ぐらいしかみてないけど・・・

女性はぶざまでも言ってほしいものなのか・・・うーむ・・・

じつは、旅館の若者だって無様なんです。人妻を好きになって盛り上がって・・・・でも、正直で素直な気持ちを打ち明けたのだから、笑えないのです。だからあけみちゃんは真剣に受け止めて、楽しいからってここにいちゃいけない!と帰る決心をしたのだ。お互い傷になりましたが・・・この場合、傷つかない終わり方はないのです。

寅さんだって、深い傷を追いました。真知子先生も結婚を選びましたが、熱く身を焦がすような恋をしないまま一生を終えるかもしれないことに不安になります。もしかしたら、寅さんに、「行くんじゃないよ」といってほしかったのかもしれませんね。寅さんと恋愛したらたしかにそういう恋ができたかもしれないけれど、それはすぐに終わってしまう危うさをもっています。

その相談の時、寅さんは多くを語りません。あけみさんのときもそうですが・・・たぶん、もう答えはその人の中にあるということなのかもしれませんね。だから、真剣な悩みの時はあえて、ああしろこうしろといわないのです。(たぶん)

恋愛は誠実であればあるほど傷つくし傷つけるけるものなのだ!傷を避けてはいけないのだ!なんてね。

男はつらいよ 寅次郎の青春

2007年12月11日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎の青春

松竹

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第45作 1992年

これはなんとなく満男や柴又の面々が邪魔な気がしました。

宮崎の話をもっと深めてほしかったな。女の人とのやり取りも多いようで少ない気がしました。泉ちゃんと寅さんだけの絡みももっとみたかった。

満男と泉ちゃんが海辺で遊んでいるのをしみじみ見ながら、2人で歌を口ずさむシーンはなんだか泣けてきました。
突然「帰る」と言い出した寅さんに怒り出したところも良かったです。
泉ちゃんは満男のこと光男さんといっていたけど、いつから先輩といわなくなったのかな?おじちゃまはずっとおじちゃまだったかな?