唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

旅するジーンズと16歳の夏

2008年05月30日 | 好きな映画・良かった映画
旅するジーンズと16歳の夏 トラベリング・パンツ 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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これ、結構なけます。青春って、傷ついた分だけ、大きく成長できるんですね。傷がトラウマにならないように祈りつつ・・・

自分が一番よかったのは、青い髪の子です。ああいう、ちょっとひねた感じの子が好きです。一番やさしさを感じます。子どもとのやり取りもよかったし。最初のシールはりのシーンが好きです。

引っ込み思案(ってこう書くのか?)の子も最初は好きだったけど、開放されるにしたがって、興味を失いました。開放されると手に負えない・・・なんつって。堤防で「自分が出せない」と泣いてるあたりが泣き所ですが、そこがピークで、どんどんさめていきました。

逆に、大胆で無敵に見える女の子が最後に突っ走った挙句傷ついて・・・そこがまたいいですね。いや、いい気味とかそういうことではありません。そういう強い人が弱いところを見せると、ついほろっとなってしまうものです。最初は何だこいつ!って感じでした。一番きれいだけど。

もう1人の体型を気にしてる子がまたいいです。お父さんの結婚式のシーンもなけました。

ランボー

2008年05月28日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ファーストブラッド。ランボーの1作目です。
でも、写真は「最後の戦場」です。

ランボー最後の戦場を見た高揚感が心の奥底のほうでじわじわと・・・・
それでたまらなくて「ランボー」を観ました。
まったく別物です。

ランボーはそんな戦闘マシンと言うほどではないです。たしかに強いけど、ところどころで弱い部分も感じます。それ以降のような、やろうと思ったら確実に殺しますって感じではない。アメリカの警察相手だからかも知れませんが・・・

同時に、人間に対しても、壁は無かったみたい。戦友を訪ねたときのランボー、トラウトマンに胸のうちを吐き出したときの感情はまだまだ人間的です。警察への逆恨み振りも、ある意味まだ人間社会の中にいる反発のしかたですもんね。

ベトナム戦争が終わって7年という時期ならではの、心の傷ですね。

この主人公がこうなるとは、やっぱり別物に見える。

ランボー『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)

ジェネオン エンタテインメント

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スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD

2008年05月28日 | 映画 さ行
スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

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くだらないけどおもしろい。解説もたまにぷっと笑っちゃうところとかもあって・・・あのアメリカチームのときの、「離しましたね」「離しました」みたいに淡々としているところが良かったです。
でも、すごい面白いと言うほどでもなかったなあ・・・いや、つまらなくは無いですけど・・・途中飽きちゃいそうになります。でも、短いから終りまで観れます。・・・といながら、おっとおもしろいのはないの!?と思っちゃってるじぶんもいて、そういう、面白くなる、可能性というか、この協議の世界の広がりも感じました。

ランボー 最後の戦場

2008年05月28日 | 映画 ま・や・ら・わ行
20年以上も経って、あのランボーがどうなるかというのがすごく興味があリました。最初のランボーでグリーンベレーってすごいんだ!なんて思ったりして、あの薄暗い森の中で一人一人確実に動けなくしていく姿に驚いて・・・2の迫力に圧倒されて・・・部屋中スタローンのポスターで埋め尽くされていました。さすがに3のときは、かなりひいてみてましたけど・・・。今となっては、最初の「ファーストブラッド」のときのベトナム帰還兵の悲しみが、ランボーが好きといえる言い訳と言うか、最後の砦だったわけですが・・・。

この映画を観て、2や3の、うわっついたような空気はまったく感じませんでした。それは、プライヴェートライアン以降の戦争映画が人が死ぬ光景をリアルに見せるようになった・・・という時代の流れもあるでしょうけど、やっぱり、9.11、アフガン戦争、イラク戦争を経て、アメリカの国民自身が戦争がより身近になった・・・と言うのもあるのかもしれないと思いました。
2や3は、まだ、想像の世界だった気がするんです。それで良しとできる感じがありました。テーマはなんだかんだいって米ソ対戦ですからね。そこで、スーパーヒーローが、ソ連をやっつけて、仲間を無事解放するわけだから。
今は、直面する目の前の事態に、どうすんの!?事実から目をそむけるな!これを何とかしなかったら、アメリカは、テロの恐怖からずっとおびえて暮らさねばならないのだ!とでもいわんばかりに、残酷に突きつけていきます。だから容赦がありません。

目を背けたくなるような映像の連続は、世界で起きている世界の現実だ!と言っているようです。

でも、ここでの結論は、だから、「平和が大事なんだよ」ということでなくて、「口で平和とかきれいごといったって、なんも解決しない!」「そんな残酷なことをやるやつらは、つぶすしかない!真の解決は、力でぶっ潰すことだ!」となっていくわけです。
いや、そもそも解決しようなんてことは考えてないのかも。何も変わらない。という諦めかも。

今回のランボーに、憎しみとか悲しみなんてありません。自分は人を殺すために生まれたという自覚のもとに、何の感情も無く人をころしていくわけです。追い詰められれば追い詰められるほど、簡単に人を殺すことができるともいってましたが・・・。

なんかの番組で、今までと違ってストーリーが無いといってました。今までは、ストーリーを描かないと、戦争が見えてこなかったのかもしれません。冷たい戦争の中でどうやってソ連と対決するかも考えなくちゃいけませんからね。

今は、ソ連も無くなり、アメリカは、テロと戦うと、どこへでも戦争を仕掛けていく、唯一のテロ超大国になり、その縛られた物がなくなった中で・・・・実際に長い戦争を続ける中で、戦争をしているのがあたりまえで、そこに物語なんか必要なくなっちゃってるのかもしれません。

余計なストーリーは、その戦争の現実味を無くすだけかもしれませんしね。
敵がはっきりしていて、それを容赦なくぶっ殺す!それだけでこれからのランボーは成立します。どこへでもいけます。

自分を戦う道具と自覚したランボーが最後に我が家に帰ります。今度は我が家で戦争なのか!?と、次への期待を・・・違いますね。なぜ、我が家なのか・・・かなり違和感があります。

敵はアメリカの反戦運動家になったりして。ランボーの次の敵はマイケルムーアだったりしてね。
あ・・・でも、映画を観ていてあまりアメリカ万歳って感じも無い気もします。心境の変化が20年の間にあったのかな?

この映画、自分的にはかなり良かったです。
さすがに共感はしませんが・・・でもなんでだろう・・・昔感じた変な高揚感もありました。こわいこわい・・・

小林多喜二「蟹工船」

2008年05月27日 | 
小林多喜二「蟹工船」突然のブーム ワーキングプアの“連帯感”(産経新聞) - goo ニュース

ブームに乗っかって、いま読んでいます。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
小林 多喜二
新潮社

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今、何でこの作品が若い人の間で読まれているのか・・・昔の話と思えないぐらい自分や周りにいる人の置かれている環境というか立場が重なってくるということと、その中で団結して立ち上がっていく姿に共感しているということだそうですね。ほかの人の感想なんか見てると、プロレタリア文学という言葉で読む気になれなかったけど、読んでみると、そんなに党派性もなく文学的にも優れているというのが何個かありました。

読み終わって考えましたけど、まず、主人公のだれだれという一個人がたたかって・・・という風にしないで、その他大勢という視点から描いているところがよかったと思います。この問題を解決できるのは優れた一個人でなくて、まさにその他大勢の団結の力であることがそこから感じることができます。

あと、蟹工船での劣悪な労働というひとつの出来事が、いつの間にか、自然に、社会全体の矛盾に結びついているのがすごいとおもいました。軍隊が国民にとって、国家にとってどういう存在であるのかも、何の説明もなく納得してしまう・・・

文学的に優れているというのは、そういうところなんでしょうか。

動物やいろんなものにたとえる表現とか、汚らしい表現もあえて使うことで、蟹工船の環境のひどさとか、そういうものも、視覚的に感じられるところもそうなのでしょう。

でも、「党派性がない」というのはどうなんだろう・・・共産党とか、そういう直接的な表現があまりないことでそういってるのかもしれないけれど、この話全体がすごい党派性がある話のような気がします。そして、その党派性があるからこそ、リアルで遠慮のない、力強い作品になっているんじゃないのかなあ・・・

なんてことをおもいつつ・・・


60セカンズ

2008年05月27日 | 映画 さ行
60セカンズ 特別編

ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

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映画館で見たときは迫力に圧倒されました。

今回見ても、結構面白い。

ただ、今まではアンジェリーナジョリーの役が案外気に入っていたのですが、今回見たらなんかすかすかした感じがしました。

このニコラスさんは好きです。ちょっと乗り出すと変な人になる感じが。しかも運転してるときも冷静で。車では誰にも負けないって感じのクールで強気なところがいいですね。

最後、あんな結末になるんなら、最初から盗みをやらないで、やっつけちゃえばいいのにって感じもしましたが、それは結果論ですね。その話の積み重ねがあったからこそ最後があるわけですからね。

マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選

2008年05月26日 | 映画 ま・や・ら・わ行
マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選

アット エンタテインメント

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マイケルムーアのにおいを感じないです。遠い人です。直接はかかわってないのかな?

それにしても、大学でマイケルムーアの講演をやるだけであんな圧力がかかるというのは、すごいですね。本当に閉鎖された場所です。

これが「自由の国」の姿なんですね。
まあ、日本も同じか。意見が違うのものがつぶされるという点では。
でも、圧力がかかったときの「本当の自由を守れ」という反発も、また「自由の国」のいいほうの姿として感じました。

そういう思いが政党にきちんと反映されないのがこの国の悲しいところかも。反ブッシュ、反共和党の意思表示を民主党にというのは、展望が無いですよね。

マイケルムーアが、あれほどまでに「民主党!民主党!」と叫んでいるのにもちょっと違和感を感じました。日本ではあまり有名人が、聴衆をあおるようには政治にかかわってないからというのもあるけど・・

アトランティスの心

2008年05月22日 | 好きな映画・良かった映画
ミストを観たので、スティーヴンキングつながりでまたみました。子どものころの一日一日は、未来を秘めたエネルギーに満ちているというか、この映画の中では「永遠だと感じた」と言っていたけど、そのアトランティスの心は本当に輝いています。といってもいいことばかりじゃなくて、傷ついたりもします。その傷も正面から受ける傷だから、深いのです。でも、それも子どものころの輝きでしょう。

女の子がバットで殴られて、肩を脱臼しちゃうんですけど、それをかついでいく主人公に涙。「行かないで!」って言って抱きつくところで涙。連れ去られるところで涙。最後の写真を渡すところでまた涙。お母さんとの最後の心の通じ合いもよかったです。

前も思ったけど、もう一人の友達の影が薄いのはちょっと残念です。きっかけは彼のグローブだからね。もうちょっと彼との交流を見せてくれてもよかったのに。

アトランティスのこころ 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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2004/02/26

幼なじみの死、そしてグローブ。謎が謎を呼び・・・という話ではない。

大きな事件もない得意の小さな田舎町。そして得意の親友たち。得意の悪ガキ。得意の川原。得意のちょっとした能力。得意の心のふれあい。得意の感動。

そして私は得意の涙・・・・

人生で忘れられない最高のキス!思い出。ああ、切ないのう・・・

最初は1ドルほしさに始めたテッドとの交流も、心の交流の中で、本当に必要なものはテッドその人になっていた。テッドが捕まった後、大金を床に投げるシーンはとても印象的。

最初に送られてきたグローブの意味もあとでわかって納得。

最後の女の子との会話のシーンは、涙なくては語れない。しかしそれは悲しみではなく希望なのです。
かつてキャプテンハーロックは言った。「親から子へ、子から孫へ・・・延々と続く血の継承が永遠の命だと俺は信じる・・・」と。(こんな感じだったかな?)
彼女の持っていた勇気は、子どもに引き継がれているとハーロックは信じるのです。ぜんぜん話がそれている。ハーロックは忘れてください。

お母さんは最初はぶっ殺しもんだと思っていたけれど、自身も傷ついて改心しようとするところで、まあよしとしよう。

女の子が何ともいい味を出している。男の子もだけど。もう一人の男のこがちょっと印象薄いのはかわいそう。物語のきっかけはこの人なのに・・・

インタビューで、アンソニーホプキンスは、「子どもとの会話を対等に話した」といっているところは好感が持てる。子ども向けの会話にする必要なんてないよね。対等の一人の人間として扱うならば。そして、そうであれば、友情も生まれるのでしょうね。
それがなければ、やっぱり上下関係が出てくるのではないでしょうか。

かつて、三城素子さんは言った。「子どもの『ども』は『供』って書いちゃだめよ」と。(三城さんって誰よ!)ただただ「申し訳ない」なのである。また話がそれました。 

対等でない関係はこの物語の母親がそうであったように、子どもに見透かされ、気を使わせていることに気づかずに反対に子どもの言葉に耳を傾けなくなってしまうのでしょう。

子どもに見透かされていたことを知ったときに、対等に子どもと向き合おうとしたところに救いがあったのではないかと、考える次第です。

このちょっとした能力が気持ちいいんですよね。事件を起こしたり、世界を変えたりするような力でなく、ちょっとした力というところがミソですよね。
かつて、ケイさんは言った。「そのアメーバみたいなものがそんな力を持ったとしたら・・」と。(こんな感じだった?)またそらしてしまいました。

スティーブンキングの物語のリアルさは、現実の社会から一歩も離れない、現実を土俵にしているから面白いのではないかと思います。

あ・・・そういいながら、あまり小説読んだことないや!あははは!

2006-12-13 11:50:55

運命を分けたザイル

2008年05月21日 | 好きな映画・良かった映画
山は怖い。でも、それも含めて山を登る人は魅力を感じているのでしょうか。不思議です。ただ、登るだけ。時間をかけてゆっくりとゆっくりと。それで登りきったら、降りるだけ。時間をかけて・・・ゆっくりと。

多分、山と同じぐらいの深さの溝があったら、山の頂上を目指すのと同じように最下部に到達することに魅力を感じないんじゃないかな?

てっぺんは気持ちがいいのです。上を向くというのも人間にとっていいことなんでしょう。

登っちゃったら降りるしかないですからね。

山の事故はくだりの方が断然多い(80%って映画ではいっていたかな?)とのことです。確かに、落ちる物体に逆らう力をかけたほうが、安全な気がしますね。落ちるものと同じ方向に力をかけるというのは・・・多分、引っ張るチカラのが強いから、上へ行く力からは強いけど、下に行くには、その力をかける土台がない感じもします。階段も登りのが安全です。下りは勢いついちゃうと抑えられなくなるし、ひざにかかる衝撃が大きい。なんて感じですかね。

しかし、すごい話です。登山家の間では伝説だそうです。

そりゃそうでしょう。あの状態で生き延びるのだから。
でも、運命を分けたザイルという題がちょっと違和感はあります。
「運命を分けた」というのは、ザイルを切ったことをさしているんだと思うけど、そこが分れ目な気はしない。そこで切らなかったら、2人とも死んでたという意味では使ってないと思うし、切ったことで、切られたほうは英雄に、切ったほうはバッシングを受けたという分れ目になったというのであれば、でも、そのことは、最後にちょこっと出されただけだからね。

運命を分けたというならば、怪我したことか、それを置き去りにせずに一緒に山を降りた決断だったような気がします。

一緒に山を降りる決断というのは、あの状況では決断できないでしょう。一人だけなら生きて帰れる可能性が大きかったわけで、2人で降りようという決断は、2人とも死の可能性が大きくなったのでしょうから。

でも、サイモンさんにとっては生きていてくれてよかったでしょうね。そうでなければ、あのザイルを切った行為というのは、本人にとっては一生の傷になっていたでしょう。あの時ああしていれば・・・なんてことはあとになると色々考えちゃいますから。ジョーさんが死んでしまっていたほうがバッシングはなかったのかもしれませんが・・・自分の心の深い傷の痛みよりは当事者でない外野のバッシングなんて全然平気だと思います。

しかし、人間の生きようとする力ってすごい。頭の中が「言葉」で考えることがなくなった状態でも生きるために何か行動するのかもしれません。

ここで休めば楽になれる・・・気持ちよくなれる・・・・という状態を、よく我慢して、自分を奮い立たせて前に進みました。すごい。あそこでそのまま休んでしまっていたら・・生きてかえることはなかったかもしれません。

クレパスを下ったら、出口があったというのはラッキーとしか言いようがないですね。そのままただの穴ぼこだったらはいおしまいって感じですもんね。

いやあ、すごいです。

しかも、当事者のインタビューという形でずっと話が進むのですごくリアルでした。


運命を分けたザイル

ポニーキャニオン

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サウンド・オブ・サンダー

2008年05月19日 | 映画 さ行
サウンド・オブ・サンダー デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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久々のがっかり賞です。期待してなかったし・・・ある意味予想通りというか・・・

わけわかんない。展開される理屈がなんかあほらしくて。最初から最後までがっかりです。

こういうがっかりする映画でも、きれいなお姉さんがいると救われるんだけど・・・お姉さんにもがっかりです。


マレーナ

2008年05月18日 | 映画 ま・や・ら・わ行
マレーナ

日活

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なんて言っていいか・・・
なんかひきずっちゃいます。
すっきりしない。
悪意に満ちた街の人。この人たちひどい人たちだけど、ばちがあたるとか、反省するとか、そういうことではなく、何も解決もしてないしそのまんまです。何が変わったかと言えば、戦争が終わったということです。

民衆の狂気は戦争のせいともとれるけれど・・・そういうことが言いたかったのか・・・どうなのか・・・この場合、民衆が被害者ということはありませんね。でも、個が殺されていく社会の中では、民衆の感情も単純化されて行動も極端化するのかもしれません。自由が制限されたり、生きるのが大変だったりする不満とかイライラを攻撃の対象を他に置き換えてイライラをぶつけるというのはあるかもしれません。

男どもの行動は、主人公やマレーナの視点から見ると本当に憎いんだけれども、同時に、自分自身がその場にいたらどうなるか。そういうものを突きつけられる気がします。

マレーナは生きていくために仕方なく・・・というのもあるだろうし、あれだけいろんな視線が浴びせられる中では、一人でがんばり続けることはできないし、頼りたい気持ちが利用されてしまったというのもあるんでしょう。
だから今度はそれを利用しようとどんどん自分を傷つけるほうに持っていくわけですけれど・・・

マレーナの気持ちというのは、説明はありません。第3者から見た形をずっととっているので、主人公と同じように、見て考えるしかありません。主人公が見ている視点以外での登場もありませんから、映画を観ている人は主人公と同じように見て、それでマレーナをどう思うかって事になるのかも。とはいっても、主人公の気持ちはわかるから、当然マレーナを応援してしまうわけですが・・・

主人公がまったくマレーナと接触がないというのもおもしろいですね。妄想でしか彼女と向き合えない。子どものころのあの性に対する貪欲さというか、わかるなあ・・・

最後のリンチのところはひどいです。
何で誰も止めに入らないのかが不思議だったけれど、みんなかわいそうと思いながらも何かがそうさせなかった。周りの目なのでしょうか。主人公も傷つけられていく彼女をただ悲しく見つめるだけです。いや、そう考えていったら、最初から最後まで、傷ついていく彼女を見つめ続けるだけの物語です。
ここでも、お前なら止めたのかよ!というのが問われます。

そして、帰ってきただんなさん。だんなさんとマレーナが再会した時のやり取りは想像するしかありませんが、それを表現したのが、2人で街に帰ってくるということなのでしょう。大変な決意がいることです。

想像といえば・・・弁護士との車でのやり取りや、そもそも何で結婚までの話になったのか、あの兵隊さんとの関係は?など、想像するしかないこともいっぱいあります。へたすると少年の思い込みにつき合わされただけになってしまうかもしれません。

最後まで主人公を全然知らない人で終わるところがいいですね。「お幸せに」の言葉も、主人公には重い言葉でも、彼女にとっては、何の重みもありませんからね。切ないですね。

モニカさん・・・きれいです。裸も見れて・・・いい映画ですね。

応援したいいい心と、、それを利用しようとする醜い心。観ながら自分もそうなってました。

時をかける少女

2008年05月16日 | アニメ
観終わったあとに余韻が残る映画です。
タイムスリップ・・・タイムなんだかって言ってたけど、それによって、歴史の歯車が悪いほうに悪いほうに・・・ああ、取り返しのつかないことをしてしまった・・・と思いきや!まだ最後のチャンスはある!ッて感じで、最後までどきどきウルウル視ながら観ておりました。

最初の過去に戻れる使い道をくだらないことに使うところがまたおもしろくて、カラオケのところは笑っちゃいました。

しかし、あんなにどたばた転んでいたら体もたないだろうに・・・

傷だらけで叫ぶところとか、よかったです。いなくなって泣くところなんかも。

なんか、ゲーム的な感覚もありますね。進んで失敗したらまた戻ってって感じが。

青春ですなあ・・・

まことがおもひでぽろぽろのたえこの少女時代のような感じがしました。ふくれっつらとか。

あの関係者立ち入り禁止の階段のところから上がってくるシーン、国立博物館っぽいなとおもったら、やっぱりそうだったのか。仕事や見物で何度か行ったことあるのでなんとなくわかりましたけど、すごい細かいですね。

時をかける少女 限定版

角川エンタテインメント

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NEXT

2008年05月14日 | 映画 な行
核兵器のテロをくいとめろ!という、その目的はありきたりだけど、2分先の未来が見えるだけのただの人にゆだねるというところがなかなかにおもしろそうで・・・
結果的にゆだねる前にお話は終わっちゃうわけですけれど・・・

あれだけ見せといて、この結末かよ!っていう風に思わなくもないですけど、小説っぽくて嫌いな終わり方ではないです。

そうか、2分後に2分後の映像をみて、その2分後にさらに2分後を見れば・・・ん?わけわかんなくなった。そういうことじゃなくて、ずっと先の何時間かのビジョンが見えたってことなのかな?

女の人は2人ともきれいな人で、どっちもいい感じでした。

それはいいとして・・・
上映中にケータイの電話に出たやつがいて結構長い時間くっちゃべっていた。すごい腹が立った。周りのことも気にしなきゃね。

終わったあとに、続編がある終わり方だと言ってた人がいたけど、どうかな・・・そうじゃないような気がします。たしかに、何の解決もしないまま終わっちゃったけど、同じようなのをあらためて出されても、誰も見ないんじゃないのかなあ・・・

少林サッカー

2008年05月14日 | 映画 さ行
少林サッカー デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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結構長々してる感じがします。
それと、きたない。

おんなのこもわざと汚くして、俺は本当の美しさを知っている・・・と見せておいて、ガツンときつい一発。でも最後は顔きれいになってたなあ。

もっとサッカーらしくしたほうが見ていて飽きなかったと思うけど・・・

ランボー 怒りのアフガン

2008年05月13日 | 映画 ま・や・ら・わ行
「ランボー最後の戦場」(写真)がもうすぐ公開されますが、物語がどのような内容であるかにかかわらず、見ておきたい衝動に駆り立てられます。

ランボー1・2をみて興奮しました。
覚えてます。親に、ランボー2のことをひどい映画だって言われた時に、「レーガンもこの映画を見てベトナムの人質問題で『やるべきことはわかってる』って言ったんだよ!」って、本気で言ったことがありました。(ふっ・・・若かったな・・・)

さて、わざわざまた外国に行ってめちゃくちゃにするランボー、今度はどんな活躍をしてくれるのか・・・楽しみです。

・・・というわけで、最後の戦場をみる前にランボー3をみておこうと思ったわけです。

あ・・続きはまたあとで。(っていうか、3のこと何にも書いてない)

そうでした。怒りのアフガンって書いてあったのに、DVD見ながら「ああ!アフガンだったっけ!」と思い出しました。
これってぜんぜん思い入れがなくって、映画館で見たのは見たんだけど、もういいよ。うんざり・・って感じで。今見ると違う意味で面白いです。

アフガニスタンはソ連のあとはアメリカだった!アメリカの戦士にささげたこの映画もまさかそのときはこんなことになるとは思わなかったのでしょうが・・・

今国民を苦しめてるのはアメリカです。
ミャンマー行ってる場合ではないぞ。ランボーさんは、アフガンやイラクを何とかしなきゃ。今度の敵はアメリカだ!!とかいって、アメリカ相手に戦いを挑めばいいのに。

トラウトマンさんがベトナムのことを引き合いに出して、「国民は絶対あきらめないぞ」みたいに言ってましたが・・・まさにそのとおりになってます。

いまみても、この映画は面白いとこないな。

ランボー 怒りのアフガン『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)

ジェネオン エンタテインメント

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