そういうわけで、またローマのドラマをみてます。
BBCが史実をもとにつくった再現ドラマだそうです。
最初はいきなり暴君ネロ。大火事の後、国民のために芸術の街にするんだと、公共事業やら何やらに散在し、ローマを財政的にも追い込んでいったようですね。ネロがローマに帰ってきたときに、その周りは歓迎で大騒ぎしているけれども、細い路地に入れば民衆の貧困が見えてくる。民衆のためを思うならば、やはり生活基盤を整え、土台から豊かにしていかないと、心も豊かになれないし、芸術とはかけ離れていってしまうと思いました。
ネロが芸術に傾倒するあまり、財政破綻、裏切りに会いその首謀者を抹殺し、妻までも殺し、しだいに孤立していきます。
人の話を聞く、真意を読みとる力というのは、リーダの資質として欠かせないものなのかもしれないなあ…などと、考えました。
火事自体が、ローマをつくりかえるためにネロが仕組んだみたいなことも聞いたことありますが、事実はどうだったのでしょうか。どっちにしても、ネロの運命を変えてしまったのはその火事だったのでしょうね。このドラマを観る限りですが…
そして、シーザー。
「賽は投げられた」とルビコン川を渡り…ルビコン川を渡るということわざは、もう後には引けないという意味だったでしょうか。ルビコン川を渡る前に武装解除して渡らないとローマに入れないんだけど、そのまま軍隊を引き連れてルビコン川を渡ってしまいました。もうあとには引けない。制圧して権力を握るか、敗れて殺されるかということなのでしょうか。
「ブルータス、お前もか」というのもこの人の有名なセリフです。裏切られて殺されるときに信じていたブルータスさんまで裏切ったことをしり、このセリフを残して死んでいくとかなんとか、そんな話だったと思いますが、実際にそれを発したかどうかは???でも、気持を表したらそうだということでしょうか。前に見た、「ローマ」というドラマは、カエサルに向かって次々に剣を刺していく集団暗殺、集団殺害というのか、そんな感じでしたが、とても劇的な終わり方でした。このドラマでは、そこのところはあまりくわしく描かれていません。
あと4つも物語があります。
次はティベリウスグラックスという人の話。
護民官として、民衆の立場から農地開放をしようとして(正確じゃないかな?)、元老院の邪魔者になって殺されてしまった人のようです。今では比べ物にならないくらいに正義を貫くには命を懸けなければいけない時代に祖に信念を貫いたというのはすごいですね。
このころの共和制の限界というか、もう、矛盾の激化なのか…。
どっちにしても、今考えるような民主主義というものとは違い、一部の特権を維持するための機構だったのでしょうか。その辺を知るともっと面白くなりそう。
あと三つです。
4つ目は、ユダヤ戦争。ユダヤ人の虐殺の話。
ユダヤの苦難はずっと続いているのでしょか。(旧約)聖書の時代からずっと…なんですかね。