1969年 第2作
こういう展開は嫌いなんですよ。
無様の質がちがうというか・・・
結局いい男かよって言うのがなんか嫌だ。
それで浮かれた3枚目がまわりから笑われる。自分の心の無様さだけでなく、他人から笑われる無様さというのは、本当につめたいものだもんね。
あの女の人は無様な思いをしたことがあるのか。あのお医者さんは無様な思いはしなかったのか。寅さんだけが真剣に無様にがんばったのに、結局最後はなくしかないなんてね。
うなぎまで釣って・・・こんなに優しい人はいないよ。
死んだ先生のことであんなに悲しんでくれる人なんてそうはいないですよ。
それなのに・・・こんな終り方は・・・
あんな二人は別れちゃえばいいんだ!!
・・・そこが寅さんと俺の違いですね。
寅さんは、好きな人の幸せを願っちゃえる人だから。
俺は許さんよ。
寅さんの思いを知らなかったとは言わさないよ!コノヤロウ!
お前の選んだ道が間違いだったと思わせたいよまったく!
なんか荒れてますなあ・・・
そう・・・ついつい・・・自分とダブってしまって・・・・あうっ・・・
結論!人間は顔で選ぶ!でも、その選択が必ずしも正しいわけではない。
かといって、心で選んでも、正しいとはかぎらない!
でも、そこで選んだ結論というのは、今の時点でのその人にとっての、最良の選択なのだ!結果はどうあれ・・・
38年間がどうのこうのいってるけど、このとき寅さんは38歳の設定か?
お母さんとわかりあえてよかったね。先生の言葉が寅さんに力を与えたんだね。馬鹿な娘はほっといてさ!
2007.12.27
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今回は2回目ですが、この前とはちょっと違った印象です。
と言うのも、男はつらいよのテレビ版ををみたからなんですけど。
テレビドラマの方では、散歩先生の娘さんは冬子さんでしたけど、映画のほうで、御前様の娘さん(だったかな?)が冬子さんになっちゃったからでしょう。夏子さんになってますね。
テレビドラマでは写真でしかみることができなくなってしまった物語を映画で再現してくれているようで、テレビと映画がつながってくるようです。
前にみたときは、自分自身、かなり拒否反応をしていたみたいですね。
今回はそんなこともなくて、普通に寅さんの3枚目ぶりを冷静に見てました。もう結末を知っているからかもしれませんが、それだけでなく、テレビ版の「冬子さん」と寅さんの縁側での会話をみたからでしょう。
あと、夏子さんはであったときから最後まで寅さんにそういう意味での特別の感情がない事はありありとわかりましたし。
散歩先生がよっぱらってねちゃったときの2人の距離がそういう意味では一番微妙と言うか、崩れそうな一瞬ではありましたけど。それ以外は夏子さんの心は乱れてない気がしましたもんね。
御前様がすごいです。たったワンシーンですよ。寅に説教たれて、これだけ心に響く話をするなんて。セリフがいいとかではなくて、そのせりふを言う人のちがいってあるんでしょうね。
しかし・・・あのお医者の人は好きになれなかったな。
時代のせいもあるかもしれないけれど・・・
タバコすぱすぱ吸って、楽器を他のお客さんの邪魔になるように置いちゃうところなんか。どこがいいのかな・・・しかし、そういう印象を与えさせるように仕組んだんでしょうかね。2枚目って言うけれど、この人だって3枚目なんですよって。
2008-09-18
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最初に見たときより、自分自身大人になったのかなあ・・・
ハッピーエンドだけが面白い映画じゃないというか、いい終わり方というのが、主人公とヒロインが結ばれるというだけでないんですね。
寅さんにとってもお母さんと結ばれていい終わり方です。
でも、お医者さんは今でも好きになれないです。さしずめインテリですからね。
うなぎをつっているシーンは、何日も釣り続けてるってよくわかるシーンです。同じ場所で、いる人をかえることで、時間の経過がわかるんですね。