| AKIRA - DTS sound edition 〈初回限定版〉
ジェネオン エンタテインメント
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来年、都知事選ですね。
それはおいといて・・・
あらためて崩壊の美学を堪能しました。
あと、無音の音。もしかしたら、聞こえない音を挿入しているのではないでしょうか。キーンという音。
鉄男と3人とアキラが宇宙になっていく過程は、今回涙が出ました。
なぜでしょうか。
3人の今ある存在を投げ捨ててでもかかわりのない金田を救おうとした行為に対して、鉄男が最後にすがったのは金田だったこと、アキラの言葉のないやさしい表情か・・
なにか、イデオロギーとか科学とか、政治とか、本来人間がよりよい生活を送るために使われなければいけないものが、一部の私利私欲に使われてしまっている社会の中で、ここの中心の人たちはいい意味でも、もしかしたら、悪い意味でも、純粋に、そこから離れたところで、自分の理想とする世界を見ていたのかもしれません。
純粋な人間の思考とか感情からというところもそうですが、生物としての生きるという本能もそうなのかもしれませんね。
人間はその時代時代にふさわしい社会を建設し、思想もその社会の形態に縛られてしまうわけで、いくら天才がいても、その天才もその社会という制約からは逃れることができません。社会を嫌っても、社会がなくては生きていけない。
彼らは、社会から外れたところで、この時代の社会にはふさわしくない人たちで、その結果、この世界から離れることを選択したのかも・・・なんて考えてしまいます。
「戻れなくなるよ」という話がありましたが、じゃあ、彼らは、金田をすくわないで、肉体的な、この世界での生を選択したとして、その後の人生は、どうなるかというと、一生あの部屋で暮らすだけで、自分の能力も発揮できずに終わるわけです。
そうであるなら、肉体のない、精神的な「物質」の世界(なんじゃそりゃ!?)というか、そういうものの中に存在している方が、彼らにとっては居心地がいいかもしれませんしね。
超能力なんて持ったら、社会の常識が通用しないというか、人間の価値観が変わっちゃうでしょうね。月に行った人たちのインタビューで、世界観が変わった話がありましたが、そんなものかもしれません。
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東京都知事選挙の投票日。石原が三選したわけですけれど・・・その先の東京を占うようなお話。アキラ。
オリンピック建設の現場が無残に崩壊していきます。まじで今日という日にふさわしい作品でした。都民は東京の崩壊の推進を選択しました。い・・・田舎に帰ろうかなあ・・・・
でも、そうですね。変革の胎動は「もうはじまっているからね・・・」ということなのでしょうか・・・
選挙の話はここまでにして・・・
この作品は文句なく最高傑作ですね。観れば観るほど好きになります。多分、最初に見た時が一番衝撃が少なかったです。(これっておかしいかな?)最初はマンガと比較しちゃったところがあったからかもしれません。マンガが無残な終り方をしたことで、映画の価値がぐんと上がったような気も・・・
最初から最後までこのネオ東京という世界に入り込んでしまいます。
しかし、ここで出てくる政治家は古い感じの政治家ですね。大友さんが青春時代に植え付けられたものが世界をかたちづくっているみたいで、とっても、その世界が面白いです。
しかし、ここで出てくる政治家のが今の政治家より「政治家」っぽい気がします。
今の自民や民主は、財界が乗り出したことによって、地面に足をつけていないですむというか、国民に対して無責任でいられるというか・・・うまく表現できないけれど、何でもありになってる気がします。いわゆる「大物政治家」が必要ないわけです。頭も切れなくてもいいし強い地盤もなくても良い。節操も必要ないし、失言し放題。昔持っていた表面上の「国民のため」という言葉も必要ないわけです。財界とマスコミに支えられているから。
・・・またよけいなことを・・・・話は戻りますが・・・そんな東京を救おうとしているモヒカンの軍人さん。正義感で行動しつつも、やってることはかなり過激ですね。まっすぐすぎて、大友さんらしくないような気もしますが・・・。
やっぱりこのお話を面白くしているのは、金田の存在ですね。金田某・・・何って名前だろう・・・普通の人なのにひょうひょうとしていながらやる時はやるって感じが良いです。いいところでちょっと和ませてくれます。これがなかったら、暗くてかなりきつい作品になっていたでしょう。
ちょっと涙があふれてしまいました。崩壊の美しさを堪能しました。
あと、「童夢」のシーンを思い出すような残酷シーンも見どころといえば見どころです。
こんどは、ぜひ童夢を映像化してほしいものです。
あと、今回気づいたのは、音です。音をけすことで、見る側をひきつけているところがすごいと思いました。
ドクターアキュラ・・・
2007-04-09
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2019年!崩壊のとき。いや、始まりのとき。来年オリンピックをひかえた東京で、今こそアキラを観る、このなんともタイムリーな上映企画。
目黒シネマはすごい。
前も目黒シネマでみましたが、今回も、フィルム上映。かなり劣化もみえますがそんなことはどうでもいい。
アキラは、もう、かんじればいいのです。
アキラは、象徴になりました。
感じましょう!そう、未来の予感を。
もう、始まっているからね。
アキラを閉じ込めたカプセルをけなしていた大佐ですが、セリフは思い出せませんが、恐怖であわててやったから、みっともない形になった的な(もっと気の利いたセリフでしたが)言葉は、いつも、今の東京のごちゃごちゃした、人が住みづらくなるばっかりの開発にも通じるものがあるような気がして、先の都市建設を考えずに目先の利益でくだらない開発が進んでいる現状になぜかかさなってしまいます。東京は、自分に自信がないんでしょうね。だから目先に振り回される。
最後、政治や社会の堕落をアキラがみんな持っていってくれたのかも。
アキラの世界では、もう、オリンピックは中止でしょうね。
あ、また、来年都知事選だ。
なんか、時が経つのが早い。
2019.12.18.