唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

猫目小僧

2011年12月19日 | 映画 な行
猫目小僧 [DVD]
クリエーター情報なし
松竹


猫目君のイメージがだいぶかわっちゃいました。
怖い動く絵本のような印象があったけど、かぶりものとは!
他のレビューで「違和感ないです」みたいなのをみたけれど、やっぱり違和感があります。猫目君の中に入っているのはオジサンっぽいなあ・・・なんて気になっちゃいました。
かぶりものが好きなんでしょうね。子どものころはそれで喜んでたんだから、あえてリアルにする必要は無いということかもしれません。

あと、監督のキャリアがそうさせるのか、性癖がそうさせるのか、変なものを口にくわえさせます。この監督なら、AKBなんかを使っても同じようになにか異物を口に入れさせますね。それか、お尻とかおっぱいの武器をつけさせるか、どっちかですね。

猫目君とおねえさんのやり取りがとてもいいです。
弟君は、たまにきらりと光るものを感じながら、全体的には残念でした。
軟弱な彼氏もちょっと残念。恋敵のお姉さんは後半のぶっ飛び方がなんか良かったです。

やりたいことはすごくわかり感じがして、それにかなり期待したんですが、もう一歩乗り切れなかったような、そんな印象でした。


ロボゲイシャ

2011年12月16日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ロボゲイシャ [DVD]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


片腕マシンガールと違って、だいぶ観れる作品になっています。
子どものころにアホな設定の子ども番組をいい意味でそのままパクッてつくりあげた作品のような気がします。
しかし、そのあほな設定は発想としては面白いんだけど、長々やられると案外疲れますね。

もっとアクションしてほしかったです。

お尻の刀の戦いはおもしろかったです。

この作品も片腕・・も、オープニングのシーンがどこの部分かがよくわかりません。
そんなの関係ないですよって感じで進んじゃいます。
オープニングの勢いのまま、過去なんか関係なく突き進んでくれた方が面白かったと思います。
ただ、子どもの時に観たやつは、やっぱり血のつながりって重要な要素でしたからね。仕方がないか。


ラスト・ブラッド

2011年12月16日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ラスト・ブラッド スペシャル・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
角川エンタテインメント


主人公のさやさんがすごくいいですね。
セーラー服姿が美しいです。
前髪がたらっと垂れているところがいいですね。
そしたら、日本人じゃないんですね。

アクションも迫力あります。でも、もうちょっとカットを減らして、急にスピードあげたり、機械的な操作でやるのはやめてほしいです。

結構長くだらだらしてる印象もあります。
ラスボスとの対決がつまらない。

片腕マシンガール

2011年12月15日 | 映画 か行
片腕マシンガール [DVD]
クリエーター情報なし
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)


ザボーガーの流れで期待してみましたが、かなりちゃちくて何かがっかりしました。
いや、ちゃちさだけなら、ちゃちいこと自体を笑いにもできるし、それ自体が魅力とすることもできるんだろうけど、これはそうはいえないんです。
うまく表現できませんが。監督が見せたいことと、観る方が見せてほしいものは多分ずれてないんだろうけど、そこをうまくつなげる力がない気がしました。

いま考えればザボーガーのちょっとした乗り切れないところはそこなのかもしれません。
・・・あ、ザボーガーはすごく面白かったんだけど、つくり手と観る側の相乗的な盛り上がりという点ではやっぱり、もう一息のところもあったんですよね。

東京原発

2011年12月15日 | 映画 た行
東京原発 [DVD]
クリエーター情報なし
GPミュージアムソフト


東京に原発を誘致。突然都知事が言いだして、さあ大変!
石原がモデルかと思いきや、石原とは全く違う正義感の強い知事たちでした。
原発以外の政策をどう打ち出しているのか、そこも知りたくなりました。都民のおかげで当選させてもらっといて、何であんな都民不信のようなこというのかよくわかりませんが。
じっさい、原発を使わない電力供給を実現させる政策を正面から打ち出して都民の理解を得る努力をした方が政治のあり方としては正しいような気がします。やっぱりこの都知事には都民を信頼するという観点がぬけています。共感を得る努力をしないでショック療法に賭けるようなやり方を選んじゃうところが薄っぺらではあります。そこは残念なところですが、そこはこの際問題ではありません。

テーマは原発です。
都知事が原発誘致を会議でいい出してみんながああでもないこうでもないと議論をしながら、みんなで原発を学んじゃうという観る方にもやさしい作りがいいです。
でも、今だからこそ、解説の中身がよくわかるけれども、あの事故が起こる前に観たら、言ってることがもしかしたらちんぷんかんぷんだったんじゃないかと思ってしまいました。
3.11の事故が起こる前までは、原発は嫌だねえ…なんて思いながらも、その本当の危険性について何にも知らなかったわけですから。事故の前から、この論争はあったのに、問題意識を持てていなかった自分に、何もしなかったんだから推進してきたのと一緒だといわれているようで、ちょっとつらいところではあります。
このような真実が隠されて推進されてきたことが一番の問題なんだけど、調べようと思えばすぐに手に入る情報ですもんね。

この映画、勉強になります。

京都太秦物語

2011年12月10日 | 映画 か行
京都太秦物語 [DVD]
クリエーター情報なし
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)


きょうとたいたい物語?たいほう??あ・・・泰と奉は違うのか!
うずまさってよむんですって。
ぜんぜん知らなかったです。

山田洋次監督が学生たちとつくった映画です。

物語はなんでもない日常を描いています。でも、そこに描かれている日本は今の政治の殺されかけている日本のような気がしてなりません。・・・まあ、そんな映画ではないし、つぶされても人間は生きていくしかないんですけど。ここに登場している素人さんたち・・・つまり、本当にそこで暮らしている人たちは、そこで人生を歩んできているという重みがあります。

妹が言うように「こんな古臭いところ」は若い人にとって自分の居場所と違うと思ってしまうのかもしれません。今考えれば、ふるさとは若いときにはそれに縛られていることが窮屈で、でも、歳をとるとその縛られた思い出に縛られて帰りたくなるのかも知れません。

巷にあふれている、ただ好きだ嫌いだというお話ではなく、一人ひとりの生きてきたものがちゃんと反映されているえいがです。

自分は東京のめがねお兄さんに肩入れして見守っていましたが、結果は、みんなが予想した通り。あんな突然一緒に行こうといわれても、そこにはぱっと捨ててはいけないその古臭い故郷の縛りがあったんじゃないかと思うのです。そこが深いです。
自分にあれだけの思いを寄せてくれる人がいるということの動揺が本当に伝わってきます。

最後の電車のシーンはとても印象に残ります。

それに対してもう1人の男のほうは、自分は好きになれません。
つまらないお笑いの人ほど見ていてつらいものはないですからね。
でも、そこが狙いだったのかも。
そんな一見ちゃらんぽらんな男でも将来を悩み、一生懸命生きているんだよっていうことなのかもしれません。
でも、正直あまり伝わってこなかったです。最初のほうで、ドキュメントっぽいインタビューのところがありましたが、あそこの男のセリフ回していっぺんに嫌いになっちゃいました。「おやじがそんなこと言ってましたか・・そうですか・・・」みたいにして思わず涙が出てしまうというところなんだけど、あそこのインタビューだけ演技っぽくて、ちょっとひいっちゃったんです。それからずっとこの男は信用ならんという勝手な思い込みがでてきて、学園祭でうけなくても、まあ、当然だよなと思ったし、その後のけんかのシーンも、自分がダメなのを人にあたるなよ!っておもったり、その後すぐに彼女のところに顔出しちゃうところもふざけんな!軽すぎるだろ!と、やることなすことが気に入らなくなっちゃったんです。おどりなんか、最悪でした。あれ空想の世界なんだろうけど、なんか、何でダンサーをめざすんじゃなくてお笑いだったんだろうかとおもいながらみてたので、正直ひいてしまいました。
そんなこんなで、彼女となんでつながっているのかがまったく感じられなかったです。だから余計に不器用なめがねのおにいさんに肩入れしちゃったんですね。

けっきょく、この男も不器用だということか!
書いて手やっとわかりました。

女の子がとても素敵です。
山田洋次監督の描く女性像はとても庶民的で健康的な美しさがあります。
女優にこだわりを感じます。
監督の理想の女性が描かれているのかも。

電人ザボーガー

2011年12月09日 | 好きな映画・良かった映画
電人ザボーガー - goo 映画

みました。とうとう見ちゃいました。
観たくてたまらなかった割にいざとなるとめんどくさくて足が向かない…
たまたま新宿に用事があってそのついでに頑張って観ちゃいました。
頑張ってって・・・何を頑張ったかというと、時間をつぶすのに頑張りました。
上映は21:35だったのですが、用事が済んだのは1時だったので、マネーボールを見て、ベルリンフィル3Dをみて、マンガ喫茶でキャプテン翼を読んで、時間をつぶして・・・
なんだか、ベルリンフィルから涙がとまらなくて。左目だけ。こんなに目を使ったことないから悲鳴をあげているのかもしれません。

電人ザボーガーって、子どものころに観て、頭の中の隅の奥の深いところで眠りこんでいましたが、あるとき、そう言えば人面バイクのやつあったなと思いだし、電人ザボーガーの記憶が少しずつよみがえってきて…友達に自慢げにこんなのあったんだよなんて言ったりしていて…でも、レッドバロンとかスペクトルマンとかキョ―ダインとか、その辺のやつと明確な区別がつかないあやふやな状態ではありましたが。ユーチューブで電人ザボーガーの話を見て、とても面白がって観たのは数か月前。そういえばレディガガのアルバムジャケットもザボーガーかよ!なんて突っ込み入れてみても誰も若手もらえない。そんなときに映画をやっていると聞いて、もう気持ちが高ぶって仕方がなかったです。
いま見るとチープで笑えるところを生かして、みごとにおもしろい映画にしてくれました。

この間のリメイク作品はリアルさ追求とか、新たな解釈みたいなことやって、ことごとく失敗してますが、やっぱり、作品への愛情って、こういうところで出ちゃうんじゃないでしょうか。

前半の大門豊がとても迫力があって、素晴らしかったです。無駄な気合の入りようがとてもすばらしい。昔の特撮ものとか見てると、すごい演技してますもんね。それを、いまふうにするんじゃなくて、あの時のありえない演技をそのまま映画にもって来ちゃったような単純な演技。結局、前の作品を肯定してつくるか、否定してつくるかなのかもしれませんが。

板尾さんは、何となく、人の0.2秒タイミングを遅らせて鋭いことを言うイメージの人なので、前のめりの大門豊にはちょっと合わなかったかもしれないですが、それでもいい味出してました。板尾さんらしい笑いもあって…

ミスボーグがいい味出してます。演技も割り切って思い切って声を張り上げてて、それがすごく好感持てて、好きになっちゃいます。この女優さんはチェックしなきゃ。
あきこもよかったです。セーラー服がまたいいですね。

出てくるサイボーグたちがまた面白いんだけど、最後のエンドロールのところでみんな昔のテレビのやつで出たやつだったことがわかって、またうれしくなったり。それでまたザボーガーが好きになっちゃう。

ストーリーも良かったです。
観終わった後になんかすごくやる気になっちゃいましたもん。
すごくつらかったり理解されなくても、落ちぶれてもダメ人間になっても、それでも必死に生きることの大切さを学びましたよ。
あと、ジーパンがなにかと動きやすいことも大事なところですね。
無理して観てよかったです。

DVD出たら絶対買います。
また見たい!また行っちゃおうかな。