全体的に暗い映画です。暗い映画だけに、女の人との心の通い愛がとてもあたたかく感じられます。
心も存在も消すことが、暗殺者としての生きる道で・・・心や情が出てしまったときに・・・人間本来の生きる力が生まれたときに暗殺者としての死が待っているんですね。
人を平気で殺せる心と、人を愛する心が両立するのかというのがこの映画のテーマのような気がしました。
人間は、どっちの心も持つことが出来て、それは、日ごろの生活や環境、訓練によって、どちらにも傾いていくわけで・・・
普通の人間としての営みにこの暗殺者はつかの間の希望を持ってしまったわけですね。
ニコラスさんの最初の作りすぎたクールな顔と、女性と向き合ったときの温かい顔。どっちにも人間はなれるんですね。でも、人間の本質はやはり後者です。
冷酷な顔は作られたものです。
そういうことがいいたかったんじゃないかなあ・・・
女の人がとてもきれいでした。(この写真の人は別人に見える・・・きれいだけどね)
なんていうのかなあ・・・・上品で、純粋な感じがいいですねえ・・・
手話がまたその純粋さをかもし出すというか・・・
伝える一生懸命さ、伝わったときの喜びの表情・・・
人の心の結びつきって、最近の映画は安易にセックスに結びつけるけど、この映画のように、向き合ったときの笑顔だったり、手をつないだときだったり、頬にキスするとか、そういうもののほうが、ぐっときますよね。
純粋な思いだけに、そういうほうが効果的です。