キャピタリズム [capitalism] ⇒資本主義(しほんしゆぎ)
資本主義
商品経済の広範な発達を前提に、労働者を雇い入れた資本家による利潤の追求を原動力として動く経済体制。資本家が生産手段を私有し、労働力以外に売る物をもたぬ労働者の労働力を商品として買い、労賃部分を上回る価値をもつ商品を生産して利潤を得る経済。封建制に次ぎ現れた経済体制で、産業革命によって確立された。
資本主義というシステムそのものが一部の富裕層の儲けしか考えないということですね。
この映画でやはり涙を誘うのは、家を追い出された人のさけび、立ち上がって抗議をする人の姿。そして、オバマ大統領誕生の瞬間の民衆の喜ぶ姿でした。
オバマ大統領に対する国民の期待が伝わってきます。
政治のあり方を見た気がしました。
国民の願いを背負って政治家は誕生しなければならないと思いました。
そして、その国民の声に誠実に耳を傾け、実行していかなければならないと思いました。
アメリカの純粋な思いが結実した瞬間、国民の希望がかなえられた瞬間だったんですね。
それまでの(知ってる限りでですが)当選と質的に違うと、映像で感じました。
オバマ大統領が今までも、これからも何をして何をしようとしているのか、国民は見続けて行くわけですね。そして、不正や不満には立ち上がれば変化を起こせることも体験してしまったわけだから、これからの国民の力は質的に違うでしょう。
日本に目を向ければ、国民の期待によって誕生した民主党政権がその期待に一つもこたえられず、自民党の政治を受け継ぐ政権であることが日々明らかになる中で、国民は、アメリカと同じように自分たちで変化させた力でまた新しい変化を起こさなければならないのでしょう。
もちろん、その力が雨後のタケノコ新党に行くようでは、日本の変革もまだまだ先ということになるのでしょうが、自民党政治には戻れないし、自民党政治を継続させる勢力では先がないのは目に見えてます。
根本的な変革が必要な時です。
・・・と、話がそれました。
レーガン時代にアメリカの経済体制、政治体制が転換されたんですね。当時日本では中曽根ですか。国鉄の民営化とか、国がすしていた仕事を民間に任せて、今につながる弱肉強食のむき出しの資本主義の体制を築き上げる走りだったのかもしれません。
どうしても話がそれます。
マイケルムーアの観点の鋭さにはいつも驚いちゃいます。
映画という、自分のたたかいの場所を確立して、ずっとたたかい続けているのはすごい。
残念なのは、インタビューが早口で、字幕の意味を理解する前に次の文章になっちゃったりして、理解はあまりできなかったことです。
お金の表示がされてる時も、自分は頭があまり良くないので、いちいち「一十百千万…」と下からゼロの数を数えてたのでもう、わけわからないです。しかも、ドルで書いてあるので、縁に直すと…なんてやってたら余計だめです。「,」が2個ついてたから…もう、パンクです。
字幕も大変です。右に出たり左に出たり下に出たり。最後のエンドロールなんて、歌の字幕が右に出てるのに、画面上でいろんな説明をしていて…2重に字幕が出ていて大変。
あと、面白かったのは、資本主義と民主主義を明確に分けていたところです。けっこう、ソ連があった時は、「自由主義を守れ」なんてやっていたし、資本主義=自由と民主主義、共産主義=独裁みたいなことが言われていましたが、そういう点で、しっかり分けられているところが、あたりまえだけど重要なところだと思いました。
そこに区別がつけば、共産主義の社会でも、民主主義がありえるということがわかるわけで…
実際に共産主義の社会になるには、民主主義の制度をもっともっと発展させなければ実現しないという構図だと思いますが、この映画のここのところの表現は、そこを認識する第一歩だと思います。
今後も活躍してほしいですね。
今度は、軍事同盟についてやってほしいです。日本にも来て、アメリカの基地の実態をとってほしいな。これはすごいドキュメントができると思います。憲法9条のある国でなぜアメリカ軍の基地があるのか…アメリカは日本を守るためにあるのか…なんて、やってくれたら嬉しいけど・・・そうしたらたぶん、最高傑作ができますよ。