だーれ、だぁれは、元々は「誰が○○をするだろうか!!」という意味ですが、本来の意味を離れて感動詞的な使い方をします。多くは、否定的な意味の言葉を発する時に語調を整える感じです。奥州市では、頻出語彙ですが、それほど方言として認識せずに使っています。また、詠嘆の助詞「や」を付けることもあります。
【例】
①だーれ、そんなごどあっぺや。(Dare sonnagodo appeya)
(どうしてそんなことがあるだろうか。)
②だれ! おらはやんたじゃ。(Dare oraha yanntaja)
(わたしは、いやですよ。)
③だーれや、そんなのわっつぁでねんだぞ。(Dareya sonnano wattsadenenndazo)
(そんなにかんたんなことではありませんよ。)
同じような言葉として、「どごに!」があります。この言葉も「何処に」がもともとの意味だと思いますが、用法としては、感動詞的な言い廻しになっています。
【例】
①どごに そして!(Dogoni soshite) 相手や行為を咎める意味で使います。
(なんでそんなことをするんでしょう)
②どごに そんなごど する人あっぺや(Dogoni sonnnagodo suruhito appeya)
(どうして、そんなことをする人があるでしょうか)
だれ!どが、どごにっては、あんまりかだられねほが、いいんだべな(^^;