前にもちょっと書いたことがあるのですが、方言として取り上げられることが多いのは、名詞や動詞が多いです。イメージしやすいとか標記、説明が簡単とかの理由があると思います。
例えば「たろひ」とか「あげず」とか「かだる」「けっぱぐる」なんてのがありますが、その訳を書けばだいたいお仕舞です。
ところが、その他の品詞は、前後につく動詞などによって変化したり、用例がバラエティに富んでいたりで、なかなか説明が難しいので、取り上げられることが少ないです。
そんなわけで、今回は、動詞の接尾語「動詞+は(~)」を取り上げてみます。(~は、伸ばしたり伸ばさなかったりするので、とりあえず書いてみました。伸ばさない方が語気が強いです。逆に伸ばすとちょっと呆れたとか飽き飽きした感じがでます。)
これは、動詞の内容を急かすとか急いで行うように命令する意味がありますが、全ての動詞で使うわけではありません。語源としては、おそらく「早く」の「は」以外の分が下略されたものと思われます。
今では、あまり言われなくなりましたが、なんか面白いですし、標準語としては、適当な表現がないので、今後滅びていくかもしれないので、ここに記載しておきます。
【例】
寝ろは(寝ろ+は。早く寝なさい。Neroha)
けれは(帰れ+は。早く帰りなさい。Kereha)
きゃせは(返せ+は。早く返してください。Kyaseha)
やめろは~(止めろ+は~。もう止めなさい。Yamerohaa)
等々、いろんな動詞で使いますが、どんな状況で使うかによって、活用語尾も異なったりします。いずれ忙しいことに変わりはありませんが、最後のはちょっと呆れた感じです。
まぁ、せぐのハわがっとも、あんまりあじゃらにしねほがいいんだべな(^^;